写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

99  若い政治家が好きではありません

   昨日は減税やバラマキに懐疑的である、という記事を書きました。世間では右も左も減税とバラマキの大合唱ですが、それでいいのか、という主旨でした。世間ではマイノリティーに属す「逆張り記事」でしょうが、もう一つ、「逆張り記事」を書いておきます。

 

 しばらく前、自民党森山幹事長が「消費税を守り抜く」と言って批判を浴びました。今回の選挙、まだ結果は出ていないものの、自民党がどうもかなり負けそうな情勢ですが、その一因にこの発言があったと思われます。

 

 ですが、私は森山氏の選挙に不利なことでも言い切る、という姿勢を評価しますポピュリズム政党がのさばっているなか、不利を覚悟でこうしたことを言うのは、自分が衆議院議員で今回の参議院選挙の改選対象ではなく、また地元の選挙地盤がしっかりしているからでしょうが、政治家としての矜持を感じます。

 

 私は消費税絶対論者ではなく、法人税増税所得税の累進税率の強化もやった方がいい、と思う立場です。ただ、専門的知識はないものの、所得税法人税には徴税技術の問題があり、また法人税や累進税率を上げると、大企業や富裕層が日本から出て行く、といわれていて、増税」と言えば消費税、というようになったと記憶しています。

 

 日本から出て行く富裕層や大企業があれば、それこそナショナリストたちが批判なり不買運動なりをすればいいと思いますが、それは別にしても、私は消費税率を上げることはともかく、下げることには懐疑的でいます。もちろん即物的には下がってくれた方が嬉しいですが、長期的視点・国家的視点で見たとき、それでいいのか、と思うわけです。

 

 さて、80歳だという森山氏は「老害」と言われていますが、私からすれば、今の若い政治家は、みな信用できない、とても一票を託せない人ばかりです。胡散臭さ満開の参政党神谷宗幣氏がその筆頭ですが、「再生の道」の石丸伸二氏、「れいわ新選組」の山本太郎氏、自民党を見ても小泉進次郎氏、維新の吉村洋文氏も好きではありませんし、地元北海道の鈴木直道知事に対しても人気ばかり高くてこんな人でいいのかなあ、と思っています。

 

 そして兵庫県の斉藤元彦知事も真相はどうあれ、若さ、というより未熟さゆえにあのような問題をおこしてしまったと考えています。

 

 私と同世代でも、以前の大阪の橋下徹氏、立憲民主党蓮舫氏などは好きではありません。この2人ほどではありませんが、国民民主党玉木雄一郎氏に対しても、何だかなあ、と思っています。

 

 論外で名前を挙げるのさえどうかと思うくらいですが、NHK党の立花孝志氏もこの世代ですね。でも、こうやって名前を挙げると同世代以下の政治家がいかにダメか、というのを痛感します。

 

 戦争を経験した政治家はいなくなりましたし、戦後の復興と高度成長を支えた世代もほぼいなくなりつつあります。かつてのように見識ある政治家は自民党でも野党でも見当たらなくなりました。


 私はできるだけ自分より年上の政治家に投票するようにしています。もちろん人柄や思想・政策面で支持できない人もいますし、選挙区の事情などで、やむを得ず若い人に投票することもありますので、絶対的基準ではありませんが、なるべくそうしています。

 

 しかし、私の年齢が上がるとともに、こうした候補者は少なくなっていきます。これまでの日本を支えてきた世代が退場し、日本をダメにしてきた世代(私もそのひとりですが)が日本の舵取りをせざるを得なくなってきて、日本はますますダメになっていくのかなあ、と暗然とした気持ちを持ってしまいます。

 

 政治家に限らず、今回の選挙情勢を見ると、若い有権者が劣化しているのかな、とさえ思ってしまいます。このことは機会を改めて書くかもしれません。

 

 日本の国力が落ちている中で、世も末だ、と嘆いているしかないのかもしれませんね。