今回の参議院選挙で悲喜こもごも、いろいろあったわけですが、今回の選挙で排外主義が問題になりました。この層の支持を受けた参政党は「排外主義ではない」と言っていましたが、支持層の少なくとも一部はそういう思想を持っていると思えてしまいます。
選挙に関していろいろ見ていく中で、自民党・公明党と立憲民主党、あるいは共産党の支持者が高齢者に多いとの記事が出ていました。そして参政党・国民民主党などの政党の支持は30~40代が多いのだとか。その結果は結果として、ありそうなことです。
で、気になったのはそのニュースのコメント欄で「高齢者ヘイト」のコメントが目立ったことです。高齢者に選挙権はいらない、といったコメントの類があふれていました。
で、今度はヘイトの鉾先が高齢者に向かいそうな雲行きを見せて、暗然としています。参政党がこれからどうなっていくのか見通せませんが、国政政党との自覚を持って国会や政治活動に臨んでいく場合、私の言う「馴化」が見られるかもしれません。
しかし今回この党を支持した層は党自体よりもっと「ヤバい」のかも知れないです。参政党が馴化すれば離れてより過激な党に流れていくかも知れませんし、あるいは参政党や保守・右派政党を引きずってより過激化させるかもしれません。
外国人の次は高齢者がターゲットになる可能性が生まれてきている、と危惧しています。すでに参政党は「終末期医療の全額自己負担化」に言及していましたね。
私はむしろ今の日本を支えているのは外国人と高齢者であり、政治家にしろ有権者にしろ今の日本を劣化させているのは若年者~中年層である、という認識を持っています。
高齢化で高齢者の増加が日本社会の重荷になっているのも確かですし、正直、いつだったか、老人だらけのマラソン大会に出くわして、違和感を感じ、定年後、元気なのに年金をもらって働かず、こんなものに出ている高齢者を見ると、私も正直妬みのようなものを感じ、「いかがなものか」と思ったのも事実ですが、しかしそれにしてもなあ、と思います。
日本でも今回排外主義の動きが起こりましたが、今度は世代間分断も起こるのかもしれません。もうじき私も現役を退く年齢に達しますが、バッシングを受けることになるのかな、と暗然とします。
外国人と違って今の若者も中年層もいずれ高年齢者になる、自民党の二階俊博氏が引退会見の時、「お前もその歳来るんだよ。バカヤロウ」といいましたが、今の若い人たちもいずれ高齢者になるとの自覚を持った方がいいと思います。