写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

01  社民党の存在意義を考えてみたのですが…

   今回の参議院選挙で参政党が大躍進してもう少数政党はいえない状態になりました。あとは日本保守党が複数議席、チームみらいというのも一議席を取りましたね。

 

 全体的には右傾化が進み、それもあまり理性的な主張とは思えないのがまかり通っているので、日本はこれで大丈夫なのか?と不安に思っているのですが、そんな中でいわば老舗ともいえる社民党がかろうじて一議席を取りました。先に挙げた各党にも思うことはいろいろありますが、今回はあえて社民党を取り上げます。

 

 この社民党、かつての野党第一党日本社会党のなれの果てなのですが、今この党の存在価値って何なんだろう、と思います。社会党社会民主党は、民主党結成時にかなりの人がそちらに流れ、土井たか子氏を引っ張り出してしばらく続いていましたが、北朝鮮拉致問題が明るみに出たのが大きな足かせとなり、その後さみだれ的に離党者が出て民主党系の政党に移っていきました。

 

 辻元清美が離党したのも大分前ですし、以前党首だった吉田忠智も今回立憲民主党から立候補して当選していましたね。

 

 泥船から逃げ出したい人もいたのでしょうが、私の見るところ、路線対立というよりも、党首の福島瑞穂氏との人間関係で離党した人もいたように見受けられます。ただ、福島氏がいなければもっと早い段階で民主党系の政党に吸収されていたのではないかと思います。もっとも旧社会党系の人が増えて立憲民主党が左に寄ってしまうのもいかがなものかと思ってしまいますが。それにしても、どうも福島氏って相当頑固なのかな、と思ってしまいます。

 

 この社民党、今は福島瑞穂氏の個人商店のような格好になっているわけで、今回いよいよ0議席になるのかな、と思っていました。しかしタレントのラサール石井が、なんとか票稼ぎをして1議席を死守しましたね。それがなかったら消えていたのではないでしょうか?なかなかしぶといですね。この頑固さ、しぶとさに魅力を感じる人が一定数いるのでしょうか?

 

 正直、この党にこだわる人がちょっとよく分からないですのですが、高齢層でやはり社民党が必要、共産党やれいわ、あるいは立憲ではダメ、と思っている人が一定数いるのでしょうかね?

 

 政策面では護憲と平和を強く訴えていることはわかりますが、ソフト化した共産党やれいわ新選組との差別化も特にできているわけではなく、全体的な右傾化の中に埋没している感があります。まあ小さな石でも右傾化を防ぐ「重し」としての価値がそれでもあるのでしょうかね?

 

 政策面でも社民党ならでは、というものが感じられません。かつてのような非武装中立論を前面に出しているわけでもありませんし。

 

 この党に限りませんが、左翼政党で、いっそのこと天皇制廃止とか同性婚の明文化などの左からの改憲、あるいは戸籍廃止とか、自衛隊を廃止して災害救助隊に改組するとか、さらには土地国有化、無税国家の主張とか、右派の過激な主張とは逆張りでいったら、個人的には支持できませんが、案外一部の若い層を引きつけるかもしれません

 

 でもやっぱり荒唐無稽ですから無理かな。でも参政党の創憲案も相当荒唐無稽ですから、やけっぱちでやってみるのもいいかもしれません。

 

 女系天皇の主張はあっても、正面からの天皇制廃止はどこの党も言っていませんから、どこかの党が言ってみると案外支持を集めそうな気がします。ネットのコメントには結構皇族に対する悪口がありますからね。

 

 最後は社民党ですら主張しそうもない、トンデモな話になってしまいましたが、ご健闘をお祈りします、といったところでしょうか?