写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

07  なんともビミョーな2025年自民党総裁選挙

    今、自民党の総裁選挙をやっていますね。いつもなら石破氏が辞意を表明した時点から、早速あれやこれや書くことになるのですが、実はここに至るまでの過程、そして今回のメンツがどうもビミョーでなにか書く気になりませんでした。

 

 任期が残っている石破氏がやめる必要があったのかが疑問でしたし、それを言うならそもそも岸田前首相が辞める必要もなかったように思うのです。それを今更言っても始まりませんが。まあ以前にも指摘したことですが、日本をよくする「名総理」よりも安倍氏のように自民党を勝たせ続ける「名総裁」を選びたいのでしょうね。自民党の内輪の論理な訳です。

 

   それでも以前の総裁選は政策論議が活発でしたが、今回はあまり聞こえてきません。右派の票が欲しいけどあまり右寄りと見られたくもない、という思惑が透けて見えるだけです。

 

 ということで、この総裁選挙にシラけている、というのが正直な感想なのです。たった1年前、前回の9人の候補者のうち残った5人でやっているので代わり映えがしない、ということもあるでしょうね。

 

 まあそう言っても、このところネタ切れ気味でもあるし、次の総裁が首相になるのでしょうから、一通り現時点での感想を書いておくことにします。

 

 まず高市早苗ですが、今回の総裁選で多少慎重な言動をしてボロを出さないようにしているようです。それでも「奈良の鹿」発言は「へずまりゅう」を連想してしまうのでその類か、と思ってしまいます。

 

 それよりも私は以前からよくわからないのが、高市応援団」なのです。彼らは何を求めて、どこがよくて高市氏を支援しているのか、いまだによくわからないのです。「積極財政」派だそうですが、私としては今でも物価高で困っているのに、もう一段インフレがひどくなりそうなので一番嫌です。高市応援団の人たちは何がよくて支援しているのでしょうかね?

 

 小林鷹之は、名前通りタカ派だそうですが、高市氏の影に隠れて当選の見込みはなさそうです。優秀だ、という話は聞きますが、年齢的にまだ早いか、と思ってしまいますね。

 

 茂木敏充氏は優秀なのだそうですが、尊大で性格が悪いと言いますね。「モテキング」とかいわれて、この人の扱い方について裏マニュアルがあったということで批判されたことがあったように覚えています。今回はそのイメージを払拭しようとしていますが、今さら難しいでしょうね。かなり優秀な人らしいのですが、そんな人が総理大臣ではなあ、と思ってしまいますね。

 

 この5人の中では林芳正が優秀で入閣歴も多く、それをそつなくこなして、消去法では一番無難そうですが、世襲議員ですね。保守派からは「親中」と言って批判する向きもあるようです。参議院からの鞍替えのときはかなり強引なことをしましたし、そういうところの印象はよくありません。そしてここに来て政治資金1300万を会食に使っていた、という話が出てきました。今後それがどういう影響を与えるかでしょう。

 

 結局のところ、小泉進次郞氏高市氏の一騎打ちと言われているようです。前回の総裁選のとき、私は「小泉進次郎氏だけには総理総裁になってほしくない」という記事を書いて、「あり得ない」と思っていましたし、今もなってほしいわけではありませんが、もう諦めの気持ちで小泉氏でも仕方ないか、と思い始めています。年齢的にも小林氏以上に若すぎるし、優秀だという評判も聞きませんから、お飾り宰相になるでしょうが、ボロを出さないように周りがフォローするしかないでしょうかね。

 

 しかし小泉氏、やはり討論は弱いようで、それに加えて陣営の「ステマ」問題が出てきて失速気味だとか。

 

 となると高市氏?となるわけですが、本人よりも政策や応援団が好きになれず、これではなあ、と暗然としています。

 

 あと数日、結果がどうなるか予断を許しません。自民党員ではないので外からハラハラして見ているだけです。誰がなっても代わり映えしないし、日本はよくならないようなあ、という思い半分、誰がなっても心配、日本がダメになってしまいそう、という心配な思い半分、というところですかね。

 

 どうなることやらです。