北海道南の日本海側、檜山地方をバスで旅しているわけですが、旧大成町、今はせたな町の宮野、というところから、予約制バス、というか、予約客が私ひとりだったので、実際はタクシーに乗って海岸線を走ります。
朝は霧雨、峠越えでは雨でしたが、このあたりはよく晴れて日本海がきれいです。大海原に光に反射しています。道南の海岸は渡島側よりも檜山側の方が趣があるように思います。ですがこのように公共交通機関で訪れることが難しいので、観光客も少ないのでしょう。
磯辺に岩がある光景が続き、たまに親子熊岩とか、夫婦岩とかいった奇岩があります。海岸段丘らしきところもありました。後方に遠く見える陸影は積丹半島かな、と思います。きれいな海と海岸線、それに奇岩を堪能しました。
ときどき交番や集落がありますが、どうしてこういう浮世離れしたところに住んでいるのだろう、と思います。漁業などをしていても市場に持って行くまでが大変そうです。
14時52分に熊石に到着しました。予約制バスといっても実質タクシーで、20分以上乗って料金はわずか200円。これまで乗ったバスのどれよりも安いです。せたな町が補助金を出しているのでしょう。ちなみにメーターは乗る時点で約3000円、降りるときは約7300円になっていました。
せたな町は毎年夏場、札幌のバスや地下鉄に凝った観光ポスターを掲示するのですが、今回はバスの接続がよすぎて、この街にお金を落とすことがありませんでした。それなのに格安でバス、実質タクシーに乗せてもらい、申し訳ないような気がしました。