写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

12  2日目午後 熊石から江差行きのバスに乗り継ぐ<その1>(2025年7月31日)

 道南日本海側バスの旅、「予約制バス」という名のタクシーで熊石までたどり着きました。

 

 さて、熊石は平成の大合併で太平洋側の八雲町と一緒になり、二海郡八雲町熊石」になっています。太平洋と日本海の両方に面しているので「二海郡」にしたそうですが、何か用事があるとき、山を越えて太平洋側まで出ないといけないでしょうから、大変そうです。旧熊石町時代は檜山管内でしたが、太平洋側の八雲町と合併して今は八雲町の一部、その関係でここは渡島管内となっており、せたな町が檜山の「飛び地」となっています。

 

 よく晴れていますが、寿都長万部と違ってここはかなり暑くなっています。このあたり、太平洋側より天気が良さそうです。蝉の声もしています。小さな小屋のバス待合所があり、その中でしばらく待ちます。道路の反対側には海岸にへばりついて家や店が建っています津波が起きたらどうするのだろう、と思ってしまいますね。

 

 そしてやはり海側にへばりついたように見える、古ぼけたAコープがあります。その向こうにはコンビニのセイコーマートが見えましたが、この町の人々はこの程度の店で生活を成り立たせているのだろうか、と思います。八雲か江差に出るまで車でも1時間前後かかるでしょうから、大変なところだな、と思います。

 

 13分待ちで、14時5分に江差ターミナル行きの函館バスがやってきます。また乗客は私ひとりだけ。水平線や遠くに見える丸い陸影がきれいです。よく晴れています。バスは冷房が効いていますから助かります。しかしこのバスも大赤字でしょう。なぜかバスが渡島側のの鹿部出張所所属のバスでした。

 

 日本海側の檜山側の方が、太平洋側の渡島側よりも海岸が明るくてきれいな感じがします。渡島半島を内回りする太平洋側の方が交通量は断然多いのですが、あちらはなんだかうら淋しい雰囲気がするのですね。