いつもグダグダしている私ですが、先日来のグダグダの理由はやたらに「Google翻訳」を使って遊んでいたのですね。これなら一生、というのは大げさですが、当分飽きないかもしれません。年を取って新たな言語を学習するより、これの使い方を身につけた方が良さそうです。
昔やたら買った各国語のテキストの日本語訳を入力して、各国語に訳していました。100以上の言語に対応しているのですが、残念ながらアイヌ語はありません。探したらアイヌ語も別サイトで試験的に自動翻訳できるサイトがありましたが、やはり個人で作ったもののようで、しかもアイヌ語は文明語ではなく、近代語彙がないので、ちょっと無理があるようでした。
で、あれこれ入力して行ったことや本を買ったことがある、英韓中仏独露越泰と広東語の各言語に訳していたのですが、意外なことに韓国語の翻訳がダメだということがわかりました。おそらく間違いではないけど、実際には使われていないよな、という表現が多いです。地下鉄の案内放送でありそうなフレーズを入力したら、実際にソウルで使われているものとはかなり違っていました。通じるだろうけど変に思われそう、という感じです。
日本語と韓国語は近いので翻訳の精度が高いのだ、と聞いていましたが、意外とそうでもないようです。明らかな誤訳は韓国語でありました。
一番おかしい、と思ったのは、「おつり」の翻訳です。「おつり」という意味では聞いたことのない「축제」という単語が出てきたので何だろう、と思って調べたら、やはり「お祭り」の意味で「おつり」が「おまつり」と誤認されたようです。
で、「お釣り」と漢字で入力したら「魚釣り」という意味の「낚시」になってしまい、「釣り銭」と入力したら「魚釣りお金」という意味の「낚시전」という語になってしまいました。
ところが一度英語に翻訳して、これを再度韓国語にしたら、韓国語の「お釣り」という意味の「잔돈」という単語になって出てくるのです。不思議不思議。
あれこれいじっていると、言語によって、「小銭」と同じ意味だったりすることもあるようです。「おつりをください」って言い方、結構海外旅行先ですることが多いと思いますが、意外と翻訳するのが難しいフレーズなのかもしれないです。
どうも日本語から直接韓国語に訳すより、英語経由の方がこなれた韓国語になるのですね。「いらっしゃいませ」は「オソオセヨ(어서 오세요)」なのですが、日本語から直接訳すと「歓迎します(환영 합니다)」というフレーズになって、このフレーズが出てこないのに、英語経由だと「オソオセヨ」になります。英語帝国主義の影響なのかしら、と思ってしまいます。
いろいろ試すと「さあいらっしゃい」と日本語で入力すると「オソオセヨ(어서 오세요)」になりました。どうしてこうなるのか、これまた不思議ですね。