久米宏さんが亡くなりましたね。1月1日に亡くなったそうですが、しばらく前に報道されました。81歳なんだとか。私個人は80歳を過ぎて生きるのもどうかな、と思っているのですが、こういう方は惜しいですね。
まあ、「ザ・ベストテン」の相方だった黒柳徹子さんが92歳でお元気なので、それと比較してしまうせいでしょうが。一般的に男性の方が短命なので、仕方ないと言えば仕方ないのですが、やはり黒柳さんの活躍を見ると、もう少し、という思いは一層募りますね。
久米さんと言えば、やはり「ザ・ベストテン」と「ニュースステーション」ということになります。私は両方よく見ていたのですが、やはり世代的なものか、「ザ・ベストテン」の方に思い入れがあります。
この番組、1978年に始まったはずですが、始まった数ヶ月後にこの番組の面白さにハマり、それから最終回までほとんど全部見ていたはずです。
最初の頃、久米さんはまだTBSの局アナだったこともあり、黒柳徹子さんと並べると貫禄不足、というか、ゴールデンタイムの歌番組の司会者としては軽量級だな、という印象でした。ですが、人気番組になってくると、やはりこのコンビは名コンビなんだな、と思うようになりました。
正直、初期は黒柳さんの方が大物感があったものの、それは久米さんの引き立てがあったからですし、番組の絶頂期以後はフリーになったこともあって、黒柳さんに負けず劣らずの大物感が漂ってくるようになりました。
この「ザ・ベストテン」という番組、ただの歌番組というよりは情報番組の側面があって、その「情報番組」の部分を担っていたのが久米さんだった、と印象があります。
黒柳徹子さんは絶頂期に「紅白歌合戦」の司会もしましたが、正直なところ、「紅白」の紅組司会は「ザ・ベストテン」の司会に比べると精彩を欠いているように思えました。
精彩を欠く、というよりは「ザ・ベストテン」の司会が素晴らしすぎたのでしょうが、久米宏さんとのコンビが息ぴったりで、久米さんが立て板に水でランキングや歌手の情報を流し、黒柳さんがインタビューをして歌手の個性を引き出す、という役割分担が非常にうまくいっていたのでしょう。
ですから紅白の黒柳さんが精彩を欠く、というより、紅白の場合は歌手紹介も黒柳さんがやるので、その部分はやはり局アナ出身の久米さんに一歩譲るところがあり、久米さん抜きの司会にはちょっと物足りなさを感じてしまったのでしょう。
「ニュースステーション」をやるために「ザ・ベストテン」を降板したときにはひどく失望しましたし、見るのをやめようか、と思ったくらいでした。久米さん降板後の司会者選定では久米さんが「情報伝達役」であったことに思いが至らなかったのか、それとも久米さんとはタイプの違う人をあえて引っ張ってきたのか、よくわかりませんが、いずれにしても番組の面白さは大きく削がれてしまったように思います。
私は久米さんが降りてからも「ザ・ベストテン」を見続けたのですが、やはり久米さん降板後の「ザ・ベストテン」は精彩を欠くものになり、視聴率も徐々に下がってきて、終了に追い込まれてしまいました。私は久米さん降板後も見続けましたが、久米さん降板と同時に、あるいはしばらくしてこの番組を見なくなった視聴者も結構いるのではないでしょうか。
「ニュースステーション」の方も、よく見ていましたし、新しいタイプのニュース番組だな、と思ってはいましたが、「ザ・ベストテン」ほどの思い入れはありません。私にとって久米宏という人はやはり「ザ・ベストテン」の人なのでしょうね。
ご冥福をお祈りします。