写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。

11 3日目朝 トラック改造の簡易バスでマハーチャイへ(2020年1月9日)

 ワットシン駅で列車が止まり、やむを得ず列車を降りて他の人について歩き出します。

 

 ほとんどタイ人ですが、外国人と思われるのが私の他に3人。2人は赤い服を着た女の子と、白い服を着た中国系のような男のカップル。もしかしたら赤い服の方はガイドか何かなのかもしれませんが、関係は不明。赤い服の女の子はタイ語がわかるらしく、なにやらタイ人のおばさんに聞いています。カップルはそのおばさんについていきます。

 

 もう一人はひょろっとした30~40代と思われる欧米人男性英語圏の人のようです。その欧米人が白い服の中国系に「マハーチャイ?」「メークロン?」とか聞いて、2人で会話しています。マハーチャイというのはこの線の終点の駅。そういう名前だと認識せず、終点まで乗っていればよい、と思っていましたが、こんな状況になれば重要地名です。

 

 私も意を決して、この欧米人に「マハーチャイ?」「メークロンマーケット?」とか、と聞きます。やはりそこまで行くようです。私も見失わないように彼らに必死についていきます。自動車がビュンビュン走る表通りに出て、しばらく歩き、バス停らしきところで皆さんが止まります。初めの人数よりずいぶん減っていました。大丈夫かな、と思います。何台か普通のバスやトラックの荷台を吹きさらしの座席に改造したような簡易バスも通り過ぎますが、皆さん乗りません。

 

 すると一台のトラックの荷台を改造し、左右に2列シートを置いたタイプの簡易バスが停まり、カップルや欧米人も含めて皆さんが乗り込みます。そんなトラック改造の簡易バス、乗るつもりもなかったし、行き先も値段もさっぱりわかりません。ですが、賭けです。みんな乗っているのだから、終点のマハーチャイまで行くのだろう、と解釈し、意を決して一緒に乗り込みました。この簡易バス、「ソンテウ」というそうですが、そのときはそんな名前知りません。

 

 本当に終点のマハーチャイまでたどり着けるのだろうか、むちゃくちゃ不安です。トラックの荷台に載っているようなものですから、吹きさらしでこれまた非常に怖いので、バッグと手すりを固く握りしめています。私とカップルは座っていますが、欧米人はステップのところで手すりを握って立っています。

 

 トラック改造の簡易バス、ソンテウ大通りを突っ走ります。結構なスピード。ですがこの大通り、幹線道路のようで、何車線もあり、整備されています。不安になりながらも景色を眺めていますが、列車の沿線風景と明らかに違います。植生は熱帯のもので、タイ文字があちこちにあり、新築のタイ風の立派な寺もあったりしますが、そういったものを除けば、日本の夏の郊外風景のようです。

 

 明るくてカラッとしているし、大きな店やなにかの施設があり、あとは空き地というか原野というか。だんだんとタイ、という国は旧来からのごちゃごちゃジメジメした世界と、新しく広く、カラッとしている世界があるのか、と感じるようになりました。表と裏、陰と陽、新と旧という「二面性の国」という印象を持ちはじめることになります。

 

 道路は高架区間もありました。渋滞区間もあり、そうかと思えば近代的な道路を吹きさらしの状態で突っ走る。行き先はわからないし、料金もわからない、時間も読めない。もう究極の緊張状態です。えらいことになってしまった、と思います。

 

 でも、こういうとき、私は引き返さないで突っ走るんだなあ、とも思います。夜までにバンコクのホテルに帰れなかったらどうしよう、タイ語もわからず、スマホがないので、今自分がどこにいるかもわからずホテルへの連絡もできません。ただ、お金だけはあるので、いざとなればタクシーに乗ればいいか、と思います。持っているお金だけが頼り。でも朝のタクシーのことを考えると、バンコクまで行きたい、という意思が通じるかなあ、ということも不安に思います。やはりアクシデントが起きたときはスマホがないとダメですね。

 

 とにかく、不安と緊張のかたまり状態になりましたが、次第に市街地の様相になり、仏具店が見えたりします。左に曲がり、市街地に入り、しばらく走って簡易バスが停まります。目の前が写真で見たマハーチャイの埠頭でした。マハーチャイ駅から埠頭までは少し歩くのですが、埠頭の目の前につけてくれたので、すぐ渡し船に乗れます。

 

 やった、なんとかなったぞ、とホッとします。車中で隣のタイ人の客が20バーツ札を出して手に持っていたので、20バーツあれば大丈夫か、と思い、ふきっさらしで風が強い中、飛ばされないように慎重に財布から20バーツ札を出しておきました。

 

 本当は荷台を降りて運転手のところへ行き、乗った区間を申告して料金を払うシステムのようですが、タイ語も全くわかりませんし、どこから乗ったのかもさっぱりわかりません。雰囲気からして20バーツ以上にならないだろう、と思ったので、20バーツ札を運転手に押しつけてOKマークをします。運転手はタイ語で何か言いましたが、怒っている感じではなく、おつりをだすために何か聞いてきたような雰囲気でしたので、むしろ払いすぎだったのだろうと思います。

 

 時間も9時40分ごろ。列車のマハーチャイ駅到着予定時刻の8:39よりは1時間ほど遅れましたが、1本早い列車に乗ったので、渡し船に乗って乗り継ぐメークロン線の10:10分の列車に間に合いそうです。我ながらよくやったと思います。

10 3日目朝 マハーチャイ線の列車が止まる(2020年1月9日)

 1月9日(木)の朝、タクシーに振り回されたあげく、ウォンウィエンヤイ駅について、7:40発の列車にかろうじて間に合いました。駅は日本のローカル私鉄の一部にもあるような、表通りからは見えにくい、路地裏風の平地に駅と一本だけ線路がある、という構造です。

 

 ただ、違うのはプラットホーム上に露店がたくさんでており、ちょっとした市場のようになっています。ここがそういう風になっているというのは知っていましたので、買い食いをするつもりでしたが、時間がなく、すぐ切符を買って乗ります。10バーツ。やはり窓口でのコンピューター発券です。自販機はありません。列車は昨日乗ったのとほぼ同じ、近郊型ディーセルカーです。この線はどうも私鉄が建設したものを国鉄が引き継いだ路線らしいです。ですから他の路線とはつながっていません。

 ウォンウィエンヤイからマハーチャイ(この時点では「1つめの終点」としか認識しておらず、名前が曖昧だった)というところまで行き、いったん列車を降りて、渡し船でターチーン川という川を渡り、バーンラム(これもメークロン線の始発、としか認識していなかった)というところに行きます。そこからメークロン線で終点メークロンへ。ここに例の線路市場があります。途中、途切れているのは鉄橋を架けることができなかったからでしょう。駅から埠頭まで、埠頭から駅まで、それぞれの行き方はとあるブログに掲載されていて、それを印刷して持参しています。

 列車が発車します。下町風の住宅街の裏路地、家はもちろん開放的です。うまく表現できませんが、百葉箱ぐらいの大きさで、台の上に小さな廟のようなものが載っている、ちょっとしたお祈りをするような施設も家の庭先によく見かけました。水性豊かで、熱帯林が目立ち、ジメジメした陰性の感じです。もちろん普通の椰子の木もたくさんありますが、ここでは台湾で見たような椰子畑のようなものはありませんでした。バナナ畑はありましたが。

 結局一房食べきれないので断念しましたが、タイのバナナは我々がよく見るフィリピンのバナナよりかなり小さいです。一房10~15バーツが相場のようでした。

 車掌の検札がやってきます。昨日も明日もみんなそうでしたが、タイでは駅の改札口がなく、信用乗車方式。といっても必ずすぐ車掌が来て検札をします。検札の仕方ですが、昔懐かしい検札鋏方式。検札鋏をがガチャガチャならして制服姿の車掌がやってきます。で、切符を確認して鋏を入れます。この線は短距離なので、車内販売でこれ、というものはありませんでした。

 学校がすぐ横にある駅もありました。タイの学校はどうも体育館を作らず、運動場の屋根を体育館状のカマボコ屋根にして、そこを体育の授業や集会用にしているようです。女子校だったのかどうか、一瞥しただけですが、朝の全校集会をやっていました。制服を着ている高校生相当の学生をよく見かけましたが、男女ともに日本の夏の制服のような服でした。校舎は日本並みのようでした。

 8時頃に行き違い設備のある比較的大きな駅に着きます。「ワットシン」というアルファベットの表示があったので、そういう駅なのか、と思っています。しばらく停まっていますが、行き違いなのだろう、と思っています。結構長く停まりますが、時刻表を持っていないのでこんなもんか、あるいはちょっと行き合い列車が遅れているのだな、と思っています。

 ここでまた「大事件」発生。車掌とは別の紺色の制服を着た職員が乗り込んできて、スマホの写真を客に見せています。そして、それを見た客は車両を次々と降りていくのです。私ものぞき込むと、なんと、線路が破断されています。保線状態が悪いので何らかの事情で破断したのでしょう。ということで、私も降りざるを得ません。そうは言っても、こんな訳のわからないところで降ろされても困り果てます。とりあえず、客がぞろぞろと向かっていく方向について一緒に歩いて行きました。

 茫然自失で、どうしたらいいんだろうと思います。さてどうなることやら。

09 3日目バンコク朝 タクシ-トラブル(2020年1月9日)

 さて3日目1月9日(木)です。今日と明日は汽車ぽっぽです。

 

 タイには訪れてみたい鉄道名所が4つあります。1つめはメークロンの線路市場。以前動画を見てびっくりしました。2つめは旧泰緬鉄道。3つめはタイ・ラオス国境のメコン川にかかる道路鉄道併用橋。4つめはタイ東北部のダム湖にかかる長大コンクリート橋。

 

 4つ全部は行けませんが、1・2とできれば3までは行けないかな、と思ってあれこれ日程をやりくりしていました。最後までラオスまで行くことを画策していたのですが、結局断念。ラオス側の駅前には何もなく、ビエンチャンまで行くにはタクシーかなんかに乗らないと行けないとのこと。不案内なので余裕を持った行程にしないと、これでは心配ですし、余裕を持たせると時間が足りません。いつか再度行けることを期待して、比較的新しい3・4は割愛。古くて危険なのでいつなくなるかわからない1・2を優先して行くことにしました。

 

 まずはいちばん面白そうな1の「メークロンの線路市場」へ行くことにします。ところがこれがトラブルの連続でえらい目に遭いました。でも過ぎてしまえばいちばんの思い出にもなりました。

 朝早起きして、6:30から朝食とのことだったので用意ができるとすぐ行きます。洋食とアジア風のバイキングでした。タイまで来てパン食でもないので、パンは取らず、カレーのようなものと、汁ビーフンのようなものをとりました。あとはハムやサラダや果物。カレー的なものを食べたのは、結局ここだけになリました。カレーの色は薄かったですが、なかなかおいしかったです。こういう食べ方をすると、タイというのはやはりインド文化と中華文化が混ざっているのだな、と思います。

 なんかあったらいけない、と思い、8:30の汽車でも間に合うのですが、一本早い7:30の汽車に乗ることにします。これがあとで問題となりまた助かることにもなります。

 

 ところで、このメークロンの線路市場方面に行く列車、バンコク中央駅であるファランポーン駅から出発するのではありません。南の方にあるウォンウィエンヤイ駅から発車します。ところがこの地名が覚えにくく発音しづらいです。地下鉄などを利用すると大回りになるので、6:45ごろ出発してタクシーで行くことにしました。

 タイのタクシ-は一般タクシーとメータータクシーがあります。一般タクシーにもメーターがあるのですが、交渉で値段を決めようとして外国人にはふっかけてくるそうです。「メータータクシー」と上部に表示してあるものは、ほぼメーターで走ってくれるということでした。

 

 昨日乗った三輪自動車の簡易タクシーであるトゥクトゥクは面白半分だったので、外国人料金でもいいと思って乗ったのですが、今回はちゃんと乗ろうと思います。ファランポーン駅横にメータータクシー専用のタクシー乗り場があり、そこから乗れば確実、ということで、そこから乗りました。駅名が発音しづらいので、運転手に「地球の歩き方」の地図を見せて、印をつけたところを指します。

 ところが運転手は理解できなかったらしく、乗り場の係員に何やら確かめています。ちゃんとメーターを表示させて走り出しましたが、しばらく行った川岸のところで立ち止まり、電話をかけ始めました。

 

 こんなことをされたのでは間に合いません。「hurry」といってせき立て、走らせます。ところが見えてきたのはさっきの中央駅。ぐるりと回って元のところに戻ってきています。これはおかしい、と思います。で、結局、駅の近くと思われる雑然とした町並みの通りで再度停まります。

 

 この運転手、行き先がわからないのだな、と思い、「ノーマネー」といって金を払わず降りてしまいました。いくら日本語と英文表記しかないとは言え、バンコク市内の地図を見せてわからないとは思わなかったのです。まあ、向こうにとっても、行き先はわからず金も払わずの、大迷惑客だったのでしょうが。

 降りてはみたものの、そもそも今どこにいるのかもわかりません。トゥクトゥクが数台たむろしていたので、運転手に地図を見せたら行けない、というそぶり。「タクシー(に乗れ)」といいます。

 

 やむを得ず、一台のタクシーを停めます。この運転手に再度地図をしっかり見せます。この人は英語を多少理解するようで、行き先が理解できたようです。助かりました。

 

 ですが今度はメーターのスイッチを入れません。このときは焦っていたので料金を交渉したのかどうか覚えていませんが、150バーツで行ってもらうことにしました。大概向こうが200,こちらが100バーツと言って150で折り合いをつけることが多かった気がします。メーター制で行くと多分100バーツしないはずで、相場より高いですが、もう行ければ値段などどうでもいいので、行ってもらいます。まあ日本円で600円程度ですから、日本の水準より高くなければいい、と割り切ることにしました。

 とにかく時間をだいぶロスしています。地図ではここに橋があればいいのに、というところに橋がなく、遠回りせざるを得ないような感じでしたが、運転手は大通りをまっすぐ進み、そのまま橋を渡ります。どうもその場所に新しく橋が架かったのだろうと思っていたのですが、そうはないようです。帰国後、グーグルマップを見ましたが、ガイドブックと同じで、橋は架かっていません。出発点がどこかわからないので、思い違いがあったのでしょう。

 

 とにかく、近代的な橋を渡り、一本道の大通りを突き進みます。乗るとき運転手が「トラフィックジャム」ということをしきりに強調して、だから150バーツなのだ、ということを言いたかったのでしょうが、やはり渋滞区間もあります。

 

 時間が気になりますが、まだそんなにひどくもなく、しばらくしてまた走り出しました。「日本にもトラフィックジャムがあるか」と聞いてきます。「イエス」と言います。それでも列車に乗れるか気になるので、地図を差し出して現在位置を示してもらいます。この人は地図がちゃんと読めるようです。

 ようやく駅のあるロータリー交差点にさしかかります。この駅は見つけにくい、と書いてあったので大丈夫かな、と思いましたが、運転手があそこだ、と、ちゃんと教えてくれました。その方向を見ると、ウォンウィエンヤイステーションという看板があります。もっとも、看板がないと駅だとは気づきません。ただの路地だと思ってしまう、そういう目立たない駅です。

 

 ちゃんとたどり着きましたので、ボッタクリ運転手でしたが、それでも感謝感謝。でもこの時点で7:30を過ぎています。間に合わなかったかあ、とがっかり。でも陸橋を渡って駅に行くと、ちょうど列車が入線してくるところでした。時間を正確には確かめていなかったのですが、発車時間は7:40でした。間に合った、とホッとします。でもトラブルは続きます。それは次回に。

 

08 2日目バンコク夕方 カオサン通り・トゥクトゥク・セブンイレブンなど(2020年1月8日)

 1月8日(水)の夕方、「ワットプラケオ」を出てからの話です。

 

 外に出ます。まず、近くに郵便局があったので入ります。坊さんがいます。私は初めて行った国では記念に切手を買うことにしています。「普通切手を記念に買いたい」と言うことを理解してもらうのに毎回苦労しますが。今回も結局15バーツ切手を3枚、ということに相成りました。なかなか各種の切手を1枚ずつ欲しい、という意思を通じさせるのは難しいものです。

 

 そのあと、広場のようなところの脇を歩いて行きます。疲れているので、どうしようか、と思ったのですが、せっかくですのでバックパッカーの聖地」と言われるカオサン通りに歩いて行くことにしました。広場の途中に観光バスが駐車しているところがあります。結構歩きましたが、広場の奥まで行って道路を渡り、少し進んで、カオサン通りに入ります。それなりの広さの通りなのですが、東南アジアらしい雑然とした雰囲気の店が並んでいます。安宿街から繁華街になったそうです。

 夕方になって屋台も出ています。一通り奥まで歩いて行くことにします。各種の屋台、マッサージ屋、Tattooショップもいくつかあります。Tattooなんて絶対嫌だ、と思っていましたが、こんなところに集団で来て、誰かがやろうと言い出したら成り行きでやってしまうかもしれない、そういう開放的な雰囲気バンコクの下町的雰囲気の繁華街です。

 

 ジュースや焼きそば、焼き鳥の屋台も多数あります。手に持ったプラスチックの容器に黒い虫みたいなものを並べて売る人も何人かいます。何だろう、と思ったら、どうやらサソリを揚げたか焼いたかしたもののようで、黒光りしています。とりあえず奥まで進んで戻り、今度は横の細くて暗い路地に入ります。あやしい雰囲気ですが、やはりマッサージ屋や服屋、食堂、その他諸々、それを抜けるとまた少し広い通りに出ます。これはラムブトリ通りと言うそうです。今度もテラス式の開放的な食堂やマッサージ屋、その他もろもろがあります。テラスでビールを飲んでいる欧米人もいます。

 

 また別の細い路地からカオサン通りに戻ります。食堂の敷地に入ったようで、先を進んでいた欧米人が戻りますが、こちらはそのまま突き進んでいくとカオサン通りに戻りました。

 とりあえず、疲れているし、私はマッサージが大好きなので、マッサージ屋に入ります。たくさんあり、客引きもされますが、だいたいどこもタイ式マッサージ1時間250バーツが相場のよう。一部に230バーツの店も見かけました。日本円で1000円前後ですから、これはやらなければなりません。まあ250バーツの店でよいかと思い、男性の店員に客引きされて、「カオサンスパ」なる店に入ります。

 

 結構きれいな店で、表側ではフットマッサージをしています。私は全身マッサージ希望なので、奥に入れられます。汗ダクの服を脱いで着替えをします。木の床にマットが並べられている部屋があり、そこに寝ます。足を洗ってマッサージ。タイ式マッサージはストレッチ的で足から始めるようです。足を伸ばしたり曲げたりしてマッサージをやります。その代わりツボの知識はあまりないような印象を受けました。

 

 1時間やってもらいましたが丁寧でした。ただ、疲れが全部とれたかと言えばそうでもありませんでした。外に出て椅子に座り、靴を履いて出ます。ですが、店員から「サンキュー」などとは言われません。タイはチップの習慣があるそうですが、チップを出し忘れていたからかもしれません。

 それはさておき、また通りをウロウロ。今度は食べ物、まず屋台で焼鳥を買います。確か20バーツ。軽く焼き直して出してくれたのですが、この焼鳥串が意外なうまさ。鶏肉がよいのでしょうか?タイの焼鳥はうまいな、と思います。続いて通りの入口付近にあったジュースの屋台でマンゴージュースを飲みます。30バーツ。店員は陽気な若い兄ちゃんでした。

 

 そしてどこかいいところないかな、と物色しつつ歩き、結局開放的でかつきれいそうなビアホールのような店で女性店員に客引きされて、名前はわかりませんが、メニューの写真を見てチキンの載った辛いライスを食べます。何かグリーンピースのような青い実がいくつか入っていて、どうもそれが激辛のようです。赤いピーマンが載っていますが、こちらは辛くありません。タイの食堂は水を出さず、水を別途注文するとペットボトルを持ってきます。それが案外高いのですが、激辛なので、水を一緒に注文してよかったと思います。これが187バーツ。こんな激辛チキンライス(チャーハン?)日本で食べたら閉口するでしょうが、タイの暑い風土の中で食べたら案外おいしいものです。米はもちろん長細いタイ米です。やはり料理は風土の中で形成されるものだと思います。

 そのあと、面白半分に黒いサソリを食べてみます。案外高くて100バーツですが、ものは試しですので買ってみることにします。食べてみると、ゲテモノ食いですが、味付けがよく、香ばしくておいしいです。これは意外でした。

 この時点で7時半頃でしたが、疲れていますので、ホテルに戻ります。ところがカオサン通りから駅前のホテルまで、適当な交通手段がありません。バスはあるかもしれませんが、タイ語オンリーの表示で、どのバスがどこへ行くのかさっぱりわかりません。

 

 ということで、これもものの試しで、面白半分にタイでよく見かける、小型の三輪自動車の後ろにふきっさらしの座席があるトゥクトゥクというタクシーのようなものに乗ってみます。もちろんメーター制ではなく、交渉で値段を決めます。カオサン通り入口にたむろしているトゥクトゥクの運転手の一人に、「バンコクファランポーンステーション」とかいうと、運転手は「遠いので200バーツ」といいます。こっちは「100バーツ」と言ってみます。結局150バーツで乗ることにしました。おそらく現地の相場からしたらかなり高いと思いますが、要領を得ないし、まあ、日本の物価水準と同程度か以下であればOK、という考えで臨むことにしました。そこまで押しも強くないし、交渉力もありませんのでやむを得ません。

 

 乗ってみると通りを猛スピードで突っ走ります。ふきっさらしですから手すりにしがみついてスリル満点です。そうかと思えばバンコク名物の渋滞にも巻き込まれ、なかなか進まないところもありました。まあそれでもしばらくして、駅の横の運河と思われる水路が見え、駅横のタクシー乗り場に着き、降ります。

 ホテルに戻る前にセブンイレブンに寄ります。夜ですから酒を買ってみます。やはり酔った状態で外国の町を歩くのは不安ですのでホテルで飲むようにしています。ですが、どうもタイ、という国の名物とされる酒の名前を聞いたとことがありません。コンビニで売っているものも、ビールとワイン、それに「スミルノフ」というウオッカらしき酒のカクテル程度。私はビールが苦手なので、結局、スミルノフの「梅酒味」を買いました。これが57(60?)バーツ。

 

 あと、朝にも買った「はなみ」というえびせん。今度は大袋で辛い味のもの。これが20バーツ。量がちょっと多かったです。そして甘いものを、と思うのですが、タイは暑いせいか、あんまりよさげなチョコレートがありません。そこでウエハースの「日本の抹茶」と表示してあるものを5バーツで買います。タイ文字が読めないので、多分パッケージのデザインとして用いられているのでしょうが、日本語や漢字表示のあるものばかりを買ってしまいました。

 ということでホテルに戻り、風呂に入って酒やお菓子を食べて寝ます。もっとも、あまり眠れず、翌日も早起きです。

 
 

 

07 2日目午後 バンコク三大寺院巡り(2020年1月8日)

 これから、バンコク三大寺院巡りをするわけですが、まず、「ワットアルン」に入ります。入場料50バーツ。この寺は白い塔が中心です。最近改修されたばかりらしく、姫路城がそうなったように真っ白です。そこに陶器をはめ込んで非常に細かい装飾がされており、実に見事です。塔の下を人間なのか何かの化身なのかが支えています。

 

 中央の大塔を取り囲んで四つの塔があります。見とれてしまいました。カメラもスマホもないので言葉でどう表現したらいいのか難しい、と思ってしまいます。結局ネット上の写真を見てもらうしかないです。塔は6段ぐらいあります。ぐるりと一周し、急な階段を昇って3段目まで行くことができます。あちこちから観光客が来ていて、タレントが写真集でも撮るようなポーズして記念写真を撮っています。どうも西洋人や中国・韓国人はいますが、日本人らしき人はほとんどいないよう。快晴で30度を超えていると思われますが、風があるので意外と暑くありません。

 

 西洋人に声をかけられて写真を撮らされます。どうも画面がスペイン語の表示のようでした。グループを撮りますが、スマホを持っていない私はスマホの写真の撮り方の要領を得ず、うまくいかなかったようです。変な顔をされて、きまりが悪いですが仕方ありません。

 

 ひととおり見て、外に出ます。今度は川岸の方に行きます。普通はこちらから入る人が多いようで、テントをかけた土産物店が並んでいます。写真がありませんから、絵はがきを買いたいです。

 

 ところが、絵はがきを売っている店は一軒しか見当たりません。一度一巡りして船着き場を確認し、戻ってそこで絵はがきを買います。ところが言い値が2セットで800バーツ。日本円で3200円、「ハァーッ!」と言ってしまいます。バーツ建てでピンとこず、買ってしまう観光客もいるのかもしれません。ですがこちらは4倍して計算するので、これでは困る、と思います。500とか、扇子をつけたらどうかとか、店の人は何とか高く売ろうとします。結局200バーツまで下げさせました。4分の1まで下げさせましたが、それでも2セットで日本円800円。ぼったくられたな、と思い、あんまり気分がよくありません。まあ、日本でならこんなもんか、と納得させます。

 

 船着き場まで行って並び、チャオプラヤ川渡し船に乗って対岸へ向かいます。4バーツ。さっきの絵はがきと比べると雲泥の差です。この国の物価水準が全然わかりません。交通料金は異様に安いし、でもコンビニは多少安い程度、土産物店では日本以上にふっかけられます。交渉で値段が決まる部分がまだまだ多いのでしょう。そう感じました。開放的な渡し船ですが、揺れます。ですが気持ちいいです。すぐ対岸について、船着き場から土産物屋がある木造の建物を通りましたが、ここだったか、絵はがきをさっきの半額で売っていました。がっかり。

 

 外に出て、1時頃になったので、昼食を食べようかと思います。ですがさっきの件もあり、警戒します。まず屋台でココナッツジュースを飲んでみます。ココナツを積み上げていて、50バーツ。観光地なのでこんなもんかと思います。あとでいったよその場所では20バーツが相場でした。注文するとなたで上を切り取り、透明なジュースを注ぎます。その後内皮をむいて入れます。飲んでみると、まあこんなもんか、と思う程度です。せっかくですから内皮も食べてみます。

 

 そのあと、屋台の向かいの店で、老婆が手招きをします。店の前にメニューの看板があり、そう高くないのでここに入ります。カフェ形式のようですが、ここでパッタイと言うタイ焼きそば100バーツを注文。しばらく待って持ってきました。短い平麺で、もやし他の野菜が多いです。味は悪くないです。タイ料理大丈夫だな、と思います。約400円ですから安いですが、これでも観光地価格でしょう。

 

 さて、店の前を歩き、ちょっと戸惑いましたが、3大寺院の2つめ、「ワットポー」にたどり着きました。「涅槃寺」という意味らしいです。ここは200バーツ。ここには巨大寝仏があります。通路を通って中に入り、早速見ています。最初にある建物に金色の寝仏があって、東大寺の大仏よりすごい、と感じました。

 

 外に出ると、水のペットボトルの配布所があります。これが入場料に含まれているそうです。それからウロウロ、一通りぐるりと回ります。オレンジ屋根のいろんな建物があり、仏像もあります。靴を脱いでもっともらしく拝みます。日本の大乗仏教と違い、タイの上座部仏教ですから「南無阿弥陀仏」ではないだろうと思うのですが、何と念ずればいいのかわかりません。

 

 ここにもやはり、細かな装飾をつけた白い尖塔もあります。その奥には見事な細かい装飾の尖塔がいくつか並んでいるところもあります。これまた見とれてしまいました。ベタな観光地ですが、これは京都奈良の寺よりすごい、と思ってしまいます。確か本堂にも入ったと思うのですが、塔や寝仏、建物が壮麗すぎたのと、3つの寺を回ったので、印象が薄いです。

 

  ここだったと思いますが、地元の高校生ぐらいの生徒が、油絵の写生をしていました。異国感満載の観光地ですが、こういうのをみると、ここにも日常があるのだなあ、と感じます。

 

 ここではタイ式マッサージを受けられます。私は腰痛持ちで、もうだいぶ歩きましたし、こういうところは料金が良心的でしょうから、ここで是非マッサージをしようと思っていました。ですが、ガイドブックを見ると、3大寺院の3つめ、「ワットプラケオ」は3時半まで、ということになっています。この時点で2時半。どうしようかすごく悩みましたが、せっかく来て3つめを見られないのではもったいない、高くてもマッサージ屋は外にもあるだろう、と思って泣く泣く外に出ました。今、ネットで料金を見てみたら、よそより高かったです。ということは行かなくてよかったと思います。

 

 次が3つめ、「ワットプラケオ」。ところがここの入口がわからず、境内外の白壁をぐるりと歩く羽目になりました。遠回りしてしまったようです。やっと入口にたどり着きます。タイの寺院は長ズボン他、それなりの格好で行くように、といわれています。私は出張に行くようなYシャツで行くので問題ありませんが、浮きます。ここは王宮と一体化しているので、他の寺院より警備が物々しく、入場料も500バーツで高いです。ただ、なぜかタイ舞踊とアユタヤの博物館の切符もついています。

 

 人がいっぱいいましたが、ここもまた見事。金ぴかのパゴダにあと2つ、細かい装飾の塔が並んでいます。それをみて、次に本堂。靴を脱いで入って中に座って拝観します。タイ人は真面目に拝んでいます。私も一応拝みます。翡翠製の「エメラルド仏」があると言うことで、ここは別名、「エメラルド寺院」と言いますが、実際見てみると、暗いし、服を着ているので、輝いているわけではなく、これはそんなに感心するほどではありません。一方、この本堂の屋根は青色で、大変美しい建物です。そこを出ると白い宮殿や、緑の屋根のタイ風の建物もあります。

 

 最後にエメラルド寺院の博物館。古い建物でした。昔の写真や装飾用に使われる陶器その他いろいろ展示されていましたが、もう疲れています。博物館巡りをするといつも足が痛くなって鑑賞どころではなくなってしまいます。

 

 外に出ると白い制服の衛兵が行進していましたが、歩き方がピシピシッとはしていません。なんか南国ののんびりムードです。

 

 こうやって書くと、やっぱり表現力に乏しく、筆舌には尽くしがたい感じでした。まあ、バンコクに来たらまず観光するというベタなところですが、行く価値は大いにあり、ということは言えます。

 

 外に出ます。早く閉まるワットプラケオに最初に行く方がよかったのでしょうが、こちらを先に行くと、ワットアルンの感動が薄れそうな気もします。どちらを先に行くか、難しいところです。外でタイ舞踊の劇場に行くふきっさらしのバスのような車がありましたが、結局タイ舞踊は行きませんでした。もったいない気がしましたが、やむを得ません。アユタヤは今回見送りましたので、そこの博物館も当然行けませんでした。