写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

39  4日目午後 コンパートメントの相客が入れ替わる(2024年1月8日)  

 14時になり、これまでハノイから一緒だった相客の3人家族が降りる用意をし始めます。時刻表では28番のBINH THUAHという駅でした。お父さんと握手して別れます。

 

 もう相客は乗ってこないのかと思ったら、今度は入れ替わりに、西洋人の若い夫婦と 小さい子供2人が、コンパートメントに入ってきます。

 

  英語を使っていなかったので、どこから来たのか、翻訳を使って聞いてみると、ドイツ人で、サイゴンまで行くそうです。

 

 ここで飲み物を買うことにしました。Sting Red Ginseng Drink Hong sam Berry Blast Flavor」と書いてある赤い飲み物で、炭酸入りでした。多分、朝鮮人参の入った栄養ドリンクなのでしょう。1万5千ドンでした。

 

 14時30分頃、またスマホが固まってしまいます。どうやら電波の弱いところがあるようです。

 

 ところで、 昨日昼に、ほかのコンパートメントの人たちが、発泡スチロールの容器に入った弁当を食べていました。これを買ってみたかったのです。ところが、それらしき車内販売が来ると、ちょうど通路を通る人がいたり、また、やたら早く通りすぎたりしたので、タイミングを逃し、買い損なっていました。残念です。どうも車内を一往復ぐらいしかしなかったようでした。

 

 昼食を食べ損なっているし、仕方がないので、昨日と同じ、葉っぱに厚くくるまれた餅状ものの中に肉が入った、ベトナムちまきを買います。車内販売のおばさんに 電卓を差し出すと 戸惑っていましたが、1700と打ちます。昨日 1万7千ドンだったので、1700ドンでは安すぎです。ということで、2万ドン札を出します。やはりおつりは3000ドン返してきました。どうも このベトナムドン、桁を間違えやすいようで、やはりデノミが必要でしょう。


  

38  4日目昼 携帯の不調と小さなリンゴと(2024年1月8日)  

 ベトナム統一鉄道の旅2日目、また海が見える区間を走っています。

 

 9時55分、ニャチャンという駅に着きました。大きな駅で売店があります。10時12分 出発後、しばらくして白い大仏が見えました。今のところ南部には北部と違ってあまり牛がいないようです。

 

 11時30分頃、携帯が動かなくなってしまいました。Grabのアプリを無理やりインストールしようとしたので、固まってしまったのかと心配になります。あせりましたが、なぜか翻訳機能と地図は無事でした。この2つだけは動きます。これなら最低限は何とかなりそうです。ヤフーやブログは見られませんでした。  

 

 今度は相客のお父さんが果物をくれます。小さい青いりんご状のものです。何という名前なのか知りたかったので聞いてみると、「QUE TAO」というものでした。翻訳してみると、「りんご」と出てきました。ずいぶん小さいリンゴですが、これがベトナムのリンゴなのでしょうか?リンゴは寒いところの果物、というイメージなので、ベトナムにもあるのが意外でした。

 

 12時頃、Wi-Fiのスイッチを入れ直したら、スマホは全部機能が使えるようになっていました。不安になっていたのですが、ホッとします。この日、携帯が時々止まる、という現象が見られたのですが、どうも電波が届かない、あるいは届きにくい区間があったようです。

 

 車窓の方は風力発電の風車が続きます。トイレの入り口で職員がタバコを吸っていました。喫煙率は高いようでした。ちなみにマスクをしている人はあまりいませんでした。

 

 また海が見えます。12時40分、今日はじめて牛を見かけました。田んぼは 米が実っていたり、まだ青かったり、まちまちです。植えたばかりの田んぼもあります。

 

37  4日目午前中 海が見える景色のいい区間を走る(2024年1月8日)  

    朝起きてから、コーヒーを飲んでバナナを食べたものの、改めて車内販売から、鶏とネギ入りのおかゆを買いました。売りに来たものがなんだかわからなかったのですが、買ってみるとおかゆでした。3万ドンです。電卓を差し出すと、30と表示します。やはり下3桁を省略します。味は普通でした。まあ、普通のおかゆがむちゃくちゃうまい、ということもないのでしょうが。

 

 7時38分、大きな川を渡ります。相客のお父さんが言っていたGrabのアプリをインストールしようとしますが、うまくいきません。何度もやったのでしたが、ダメでした。仕方ないので、どうしてダメなのか、を調べてみると、どうも日本国内でSMSを受信して設定しないと登録できないようです。

 

 8時頃になると、トンネルが続き、合間に海が見えました。かなりいい景色です。ベトナム統一鉄道の景色がいい区間は夜間に通過する区間だということを聞いていたので、諦めていたのですが、これなら夜に通過した景色のいい区間の代償になります。晴れていてヤシの木が多いです。 田んぼは早苗が植えられています。より南国風の景色に変わっていました。

 

 この頃、車内放送から、軍歌調の歌がかかってきました。9時30分頃、また歌が流れます。

 

 もう24時間以上、列車に乗っていますが、飽きない、というより 列車の方が安心して景色を楽しめられるので、私には汽車旅行の方が向いているなと思います。 

36  4日目朝 コンパートメントの相客と翻訳アプリで対話を試みる(2024年1月8日)

 向かいの人が朝食用に、またバナナをくれました。7時頃、スマホの翻訳を使って、向かいの人たちと対話を試みます。観光旅行とのことでした。

 

 ハノイでタクシーに乗るとき苦労したことを話すと、高校生ぐらいの娘が翻訳を使って詳しく教えてくれましたが、一般的な内容でした。娘は「Do you speak english?」 と 聞いてきましたが、こちらはあまり英語に自信がないので「A little」と返答すると、 それ以上は質問してきませんでした。

 

  相客のお父さんに、タクシーの件を話すと、「Grab taxi」を呼べばよいと答えてくれました。やはり翻訳機能は便利です。ベトナム語はわかりませんし、拙い英語では十分コミュニケーションは取れません。ただ、この翻訳アプリ、よくわからない日本語になることもありました。

 

 あとで「Grab taxi」を検索すると、どうやら、Grabという配車アプリがあって、これでこれでタクシーを呼ぶ方法が一般的なようです。日本のように流しのタクシーや駅に止まっているタクシーを捕まえる、という流儀ではうまくいかないようで、現地ではアプリを使ってタクシーに乗る方法が確実な方法のようでした。 

35  4日目朝 早朝の車内探索とコーヒーと(2024年1月8日)

   6時に夜明けです。ひととおり車内を歩いてみることにしました。食堂車があるのか気になっていたのです。ネット情報では、1号車が食堂車だという情報がありましたが、実際に1号車まで行ってみると、通常の座席車のようで、しかも入口が閉鎖されていました。閉鎖されている車両を覗いただけだったので詳細はわかりませんでしたが。

 

 帰国後動画を見ると、やはり食堂車が健在で、連結されていたようです。あの車両はやはり食堂車だったのか、それともやはり私の乗った列車には食堂車が連結されていなかったのか、モヤモヤしています。早朝の探索だったので、昼にもう一度行ってみたらよかったかもしれません。

 

  2号車は座席車でした。一応リクライニングシートのようです。リクライニングシートを倒して寝ている人が結構います。後ろの車両は一等寝台車でした。二等車は三段寝台で和式トイレでした。

 

 自分の車両に戻り、車内販売が回ってきたので、コーヒーを買います。2万ドン。ベトナムは意外なことにコーヒーの生産が盛んで、ベトナムコーヒーというのが独特のものなのだ、と聞いていましたので飲んでみたのです。甘くて濃いですが、量が少ないです。車内販売のコーヒーですから、これが本当の「ベトナムコーヒー」なのかはわかりません。