写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

31  3日目午後 車内販売でちまきを買う(2024年1月7日)

     ベトナム統一鉄道の列車に乗っていますが、今度は車内販売の買い物に挑戦しようと思います。念のためスマホを用意。車内販売はさすがにぼったくりをしないでしょうが、昨日ぼったくりに遭ったので用心します。

 

 15時15分頃、車内販売が回ってきたので、蓮なのかバナナなのか、何の葉っぱだかわかりませんが、とにかく葉っぱで包んだ、中華ちまきのようなものを買いました。スマホの電卓で値段を聞くと「17」と入力されました。17000ドンらしいです。100円ぐらいですから、車販とはいえ、そう安くはありません。ベトナムに来て思ったのですが、物価は、タイほどは安くないようです。物価が安いという先入観があったせいか、ちょっと意外でした。売るときに包んでいる葉っぱの上の方をはさみで切って手渡します。

 

 包んでいる葉っぱはかなり厚いです。包みを開けてみると、柔らかい餅状のものの中に、ひき肉とキクラゲと、うずらの卵入っていました。餅に似ていますが、日本の餅ほどの粘りはありません。中華ちまきの一種でしょうが、私はこの類の食べ物が好きなので、大変美味しく感じました。買い物が成功してよかったです。

 

 ここまでの旅で、偏見でしょうが、白っぽい顔の人が誠実な仕事をしている印象がありました。それから、声をかけてくる人はダメで、やる気の無さそうな人から買った方がいいようです。そしてタイより買い物は難しい感じがします。もっとも、ベトナムドンの価値がわかりにくいのと、ぼったくりに遭ったので警戒しているところがあるということもあると思います。タイの経験があるので大丈夫だろうと思っていたのですが、やはり同じ東南アジアの国とはいえ、多少は国情が違うところもあるのでしょう。  

30  3日目午後 ベトナム統一鉄道の車窓~こんな汽車は残ってほしいな(2024年1月7日)

 ベトナム統一鉄道の4人コンパートメントの一等寝台、前日のハノイ見物はあれこれトラブルや、おやおやと思うことが多かったですが、やはり鉄道は一度乗ってしまうと安心で、汽車旅は大変良いです。日本では寝台車がほぼ絶滅してしまったし、車内販売もかなり縮小されてしまいました。韓国や台湾あたりでも寝台車はなくなってしまったようですし、こういう汽車に乗るにはわざわざベトナムまで行かなければなりません。文明の発達、とりわけ携帯の発達は便利ですが、こんな汽車は残ってほしいと思います。

 

 さて、12時台は、ウトウトしながら景色を見ていました。12時30分頃、Vinhという駅に着きました。ここは売店がありました。各駅数分停車で、外で買い物しようと思えばできますが、車内販売もあるし、やはり置いてけぼりになると困るので、結局途中停車駅で外に出ることはありませんでした。

 

 13時頃、大きな橋を渡ります。13時20分頃、相客の家族のおばさんが、またコンパートメントの扉を閉めてしまいました。ただ景色はあまり変わりがありません。

 

 13時30分頃、大きな川に沿って走ります。川べりにはがいます。列車は全体的に数分遅れのようですが順調に走っています。13時40分頃、また橋で川を渡ります。

 

 14時台は山間部を走っているようでした。 寝転がりながら車窓が流れていくのを眺めているのは至福の時間です。

29  3日目昼 コンパートメントの相客のお昼ご飯のお相伴にあずかる(2024年1月7日)  

   9時50分頃にThanh Hoaという駅に停まりましたが、この駅では、物売りがホームに出現しました。小さい駅には物売りはいませんが、多少大きな駅では売店があり、物売りがいるようです。

 

 10時台はのんびりした農村風景が続きます。水牛らしきものいました。牛やアヒルが多いです。鶏も見ることができました。

 

 外は雨降りです。しばらくして止んだように思いますが、全体的にどんよりした曇り空でした。ハノイ付近の田んぼは収穫済みのようでしたが、少し南下した、このあたりでは田植えを手作業でやっています。二期作でもやっているのでしょう。

 

 11時頃、コンパートメントのベトナム人相客一家が、昼食を取り出し、食べ始めます。とうもろこし、小さいさつまいも、ソフトハムというのか、あるいはパテというのか、とにかく肉製品、それにバナナ、こういったものを取り出して食べています。

 

 しばらくすると、これらを私にも分けてくれました。さつまいもは皮をむいてくれます。バナナは三本ももらいました。それから、車内には大きな水のペットボトルが置いてあったのですが、それを相客のお父さんが口をつけて飲んだせいか、水のペットボトルも買って私に渡してくれました。結構親切な人です。スマホで「ありがとう」とベトナム語に訳して見せます。「cam on」というのは知っていましたが、発音してもうまく通じないようですし、正確にはベトナム語にはアルファベットに記号がついていて、これを理解しないときちんと伝わらないのでしょう。


 

28  3日目朝 サイゴン行きの列車は走る(2024年1月7日) 

    ハノイ発、サイゴンというか、ホーチミン行きの列車に乗っています。

 

    コンパートメントの向かいのおじさんはいびきをかいて寝ています。時々駅に停まるのですが、タイと違って小さな駅では駅の物売りがいないようです。

 

 トイレは古いですがきれいで、水洗式の洋式でした。私が乗ってるのは一等寝台ですが、ちなみに二等車のトイレも覗いてみたのところ、こちらは和式というか、しゃがみ式でした。

 

 8時20分頃、列車が急停止します。タイの汽車はかなり遅れるので、ベトナムでもそうなのかな、と思いましたが、3~4分で動き出しました。ガイドブック等によると、ベトナムの汽車は概ね時刻に正確で、遅れないそうです。単線のようでしたが、優等列車しか走っていない様子で、本数が少ないのでしょう。

 

 8時40分頃、コンパートメントの相客のおばさんが扉を閉めてしまいます。しばらく我慢していましたが、9時になると私が扉を開けてしまいました。せっかく乗っているのですから、反対側の車窓も見たいし、扉を閉めていると車内販売からものを買えません。車窓からは丸っこい日本にはない形の山が見えます。

 

 9時10分途中駅に到着。Bim Sonという駅だったようです。ハノイ駅は日本と同じ高床式のホームでしたが、ここは低床式ホームでした。 

27  3日目朝 列車出発とバインミークエ(2024年1月7日) 

    私の乗ったサイゴンホーチミン)行きの列車は朝の6時10分に出発。まだ外は暗いです。6時30分頃、夜明けになりました。向かいの席のベトナム人のお父さんは寝台に寝転がっています。私はかしこまって座っていましたが、そうすればいいんだ、と思い、私も寝転がりました。やはり進行方向反対側の席ですが、それでも寝そべって乗る汽車は快適です。

 

 夜明けの車窓を眺めると、わずかですが高層マンションもありましたが、しばらくすると田園風景や郊外風景に変わります。

 

 車内販売がやってきたので、バインミークエ」3万ドンを買いました。「バインミー」というのはベトナム風のフランスパンを使ったサンドイッチです。「クエ」の意味はわかりませんでした。買ったものは、細いフランスパンにツナらしきものが入っています。あとで調べてみると、ハイフォン名物で、中身のツナだと思ったものは、レバーパテだったようで、これを挟んだものらしいです。

 

 バインミーというと、普通はもっといろいろなものが挟まれているのですが、これはシンプルなものの割には日本円で178円ということで、日本のパン並みですから、割合高いです。

 

 スマホでカメラで写して翻訳できる機能がある、というので、バインミーの袋に印刷されている「バインミークエ」(BANH MI QUE) の文字を撮影して試してみました。ちゃんと翻訳されて、日本語で「スティックパン」と出てきました。便利な機能があるものだな、と思います。