写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

40  桜への想い 

    4月の初め頃、いつも見ているいろいろなブログに桜の写真が多数掲載されていました。本州・九州方面の方々にとっては桜の季節は3月末から4月初めですね。この時期になると本州方面の人がうらやましく、また、桜を見に行きたい、という願望が生まれてきます。過去に数回、どうしても桜を見に行きたいという想いが募り、無理矢理休みを取って九州や東京に出かけたことがありますが、私の仕事の関係上、この時期は年度替わりの繁忙期で、帰ってみると職場で顰蹙を買っていたり、行ったけど落ち着かなかったり、ということが多かったのです。

 

 今年は例年にまして人事異動が多く、私個人の仕事の負担も大きくなり、花見旅行どころではありませんでした。それどころか先が思いやられて鬱になってしまいました。

 

 それでもなんとか4月を過ごして、月末になりました。北海道では4月末から5月が桜の季節です。でも北海道の桜は植えられている場所も多くないように思いますし、ソメイヨシノの場合は無理矢理植えているという感じが強く、また、花が咲いている期間も本州より短い気がします。もう本州を離れて長いので、実際のところはどうだかわからないのですが。

 

 ということで、日々の生活に追われていると、桜を見損なう、ということになりがちです。やっとゴールデンウィークの連休に入りましたが、いつも通勤に使う道の反対方向にある公園に桜の木が植えられていて、数年前に見たときは満開に巡り合えました。それを思い出して、今年はどうだろう、と思い、昨日行ってみたのです。ですが、もう散ってしまっていました。北海道の桜の季節は短いので、週末に思い立って見に行くともう散っていた、ということが多いのですね。

 

 私は車がないので、郊外の桜を見に行くわけにはいかず、近所か、中心部に行くしかないのですが、札幌中心部の中島公園の場合、過去に桜を見に行ってちゃんと咲いていた、ということが一回しかなく、それ以外はせっかく行ったのに散っていた、という状態でした。今年はまだ行っていませんが、もう散っていたらアホらしいのでわざわざ行くかどうか躊躇しています。今の中島公園、どうなっているのでしょうね?

 

 「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という、在原業平の歌がありますが、北海道ではよりその思いが強くなります。本州のように道端に見事な桜並木が続いている、それを見ながら通勤する、ということはできませんから。