このところの円安とインフレで先行き不安ですね。一時、1ドル=158円までいったとか。私は円高でデフレの方が暮らしやすい、という立場ですし、また、海外旅行に行くのが好きなので、これは非常に困ります。海外旅行に行かなくとも、輸入品の値段が上がりますね。これは生活を直撃するので、もっと困ります。
50歳を過ぎてから、仕事については残留か転勤か早期退職かの選択肢しかないと思っていましたが、近頃の社会の成り行きを見ていると、転職、あるいは退職後の再就職というのも考えなくてはいけないのかな、と思ったりします。それも例えば運送業とか介護とかコンビニ店員とか、肉体労働的な人手不足の分野ですね。
今まで全く考えたこともなかったし、通勤に車を使うことさえも躊躇しているのにそんなことがあり得るのか、と思うので、妄想に近いのですが、私のような者が、これを妄想と思ってしまい、実行は不可能、と思ってしまうところに問題の一端があるのかもしれないです。考えがそういうところまで行ってしまうので鬱になるのでしょうが。
近頃の日本の先行きを見ていると、私が高齢者になる頃には、今の高齢者ように穏やかに老後を過ごせないのでは、と不安になってしまいます。朝はいつも鬱なのですが、ゴールデンウィークの休日なのに、朝一番に円安のニュースを見てしまい、鬱状態になってしまいました。ニュースを見たくらいで鬱になるのですから、日々の生活でちょっと嫌なことに出くわすと鬱になってしまうわけです。
さて、円安は一般論としては輸出に有利、ということになっていますが、今の日本では製造業が国内回帰してもそこで働く人がいないでしょう。人、それも現業部門で働く人がいないのですから。ですから貿易赤字のままです。それにサービス収支が悪いそうですね。インバウンドで稼いでいるはずですが、アマゾンやグーグルに払う対価が多いからこうなるのだとか。
で、円安が進むと外国人労働者は来なくなりますから、移民がどうとか外国人労働者はいらないとかいう議論どころではなくなってしまいます。経常収支はまだ黒字ですが、でもこれは投資収益が稼いでいるのですから日本はこれで成り立っているわけです。でもこれも収益を海外に再投資しているので日本円を買う動きにならず、円安になるのだとか。今の状況がひどくなるといよいよこれまで懸念してきたことが現実になりますね。
よく貿易収支の赤字で一喜一憂するな、ということが言われますが、本当に大丈夫なのか、とは思ってしまいますね。