旅行記を連載していたので、これまた3月のことですが、家の近くのコンビニが時短営業になりました。これで2軒目。このコンビニ、駅近くで飲み屋街もあるので深夜の需要もありそうなところにあるのですが、人手不足なのでしょう。朝、出勤前に買い物をするときにいつも見かける店員のお姉さんもいなくなってしまいました。やめてしまったのかな、と思います。
一方、私はといえば、またミスをいろいろやらかしたり、忘れていたことに気づいて焦ったり、とダメダメな状態で、こんなに集中力、注意力不足ではやはり早期退職かな、と思ってしまいます。
家に帰って他の人のブログを見ても、仕事辞めたいとか、辞めたとか、そういう内容が多いです。一方で人手不足、一方で仕事したくない、辞めたい人が多い、というミスマッチ。
人手不足はエッセンシャルワーカーと言われる分野で多いわけです。人がいやがる仕事。近頃の人手不足は賃金を上げるとか、解雇規制を緩和して労働市場の流動化を図るとか、そういうことでは解決しないと思います。
私はやはり精神的・肉体的にきつい労働や時間の不規則な労働が敬遠されていることが大きいと思うのですね。私の仕事は肉体労働ではありませんが、精神的なストレスが大きいです。「感情労働」といういい方がありますが、頭脳労働だろうだと思ったら感情労働で、メンタルの弱い私には適さなかった、というところです。
一般論に戻りますが、近頃の仕事の辛さの大きな要因を占めているのは「やりがい」のなさではないかと思います。
高度成長期であれば、経済全体が成長していますから、多くの企業で成果が上がり、賃金も上がりますが、それ以上にやりがいがあったのだろうと思います。だから「エコノミックアニマル」だの、「企業戦士」と言われても猛烈に働くモチベーションがあったのでしょう。
でも今のような下降社会では、成果が上がりにくいし、かつてあったことも形骸化、意味がなくなって昔ながらにただやっているだけ、あるいは敗戦処理的な仕事、ということも多いと思います。そういうことがいろんなところにあるのではないでしょうか?
この問題、少子化問題の本質が未婚化現象である、ということと通底するところがあって、結婚や子育てと同じ。できれば避けたいけど、結婚や子育てと違って働かないとお金がもらえませんから、結婚や子育てから逃げてきた私のような者も、仕事だけはしなければなりませんでした。ですが基本逃避系人間ですから、仕事だけはダメダメでもやってきましたが、やはりきついのですね。
皆さんはこういう状況をどう思いますか?