写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

85  何気なく見かける冊子に…

 たまに公共施設に行くと、無造作に宗教団体や修養団体等の各種団体から送られてきた冊子がロビーのブックシェルフに置いてあったりします。こんな所に置いていいのかな、と思いつつ、そこで時間つぶしをしなければいけないことがあると、パラパラめくって、世の中にはいろんな団体があるものだ、と思います。

 

 実践倫理宏正会(俗にいう「朝起き会」)の大会の様子を報じた会誌には、出席した代議士の写真がよく添えてあります。それから「キリストの幕屋」というキリスト教系の宗教があるのですが、これもキリスト教系なのに極めて保守的な主張を載せていました。

 

 ホテルには大概聖書と仏教聖典というのが置いてありますね。これにプラスしてそのホテル独自の判断であれこれの冊子を置いてあることがあります。アパホテルの経営者が極めて保守的だという話は有名ですが、昔、泊まった時に、保守系(というより右派系か)の主張を載せている本が置いてありました。

 

 これもだいぶ前ですが、東横インに泊まった時、置いてあった冊子に山東昭子のインタビューだか対談だかが載っていました。東横イン山東氏と結びつきがあるのか、と思いましたが、山東氏も元タレントとはいえ、私の年代でもタレント時代を知りませんから、こういういろいろな企業や団体の支持を集めて当選を重ねているのだろうと思います。

 

 一方で、左派系の政党のバックには新左翼の活動家がいる、という話も聞きますし、左派系の政治家でも実は保守系の政治家とのパイプがある、という話も聞きます。真偽のほど、あるいは事実だとしてどの程度のものかわかりませんが、左右問わず様々な人脈・金脈はあるのでしょう。

 

 政治家はみな票が欲しいでしょうし、政策実現のために様々な人脈を駆使するでしょうから、その過程で意外なつながりもできるのでしょう。

 

 まあ政治というものは社会を構成する各種団体の意見を代弁し、利害調整を行う、という機能でしょうから、そうしたつながりを全面否定するわけにはいきません。ある程度は仕方ないのでしょうが、やはり反社会的な暴力団であるとか、暴力革命を志向しているような新左翼・問題をおこしている宗教団体などとのつながりは慎んでほしいものですね。