写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

10  長万部の水柱を見物に行く<その4>~函館山線に乗って帰着(2022年9月10日)

 長万部からの山線の列車に乗りこみました。かなりの立席が出た状態で、13:29出発。ロング席で座り心地も悪いですし、外はあまり見えません。これでは山線の景色を楽しめません。仕方ないので目をつぶっていました。最後部で写真をパシャパシャ撮っている白髪のおじさんがいて結構気になります。しかも倒れ込んで後ろの人にぶつかり、謝っていました。この列車、一両では無理があるように思います。

 

 倶知安15:02着。ここで15:17発の列車に乗り換え。今度は2両編成のやはり「DECMO」。今度は列の2番目になります。ところが到着して折り返す列車から降りる客の数が私のいる乗降口のほうが多く、私の前にいる男性がイライラしています。もう一つの乗降口からかなりの客が乗った後でようやくこちらの降車客が途切れ、前の男性はダッシュして席を確保します。

 

 私はダッシュこそしませんでしたが、急いで席を確保、それでも進行方向窓側前向きのクロス席は確保できず、やむを得ず進行方向反対側の席に座ります。何しろ一両あたり3組しかクロス席がなく、進行方向窓側の席は6人分しかありません。これでは混雑時はもちろん、通常時でもいい席の確保が難しそうです。また立ち席が発生していました。

 

 電気式ディーゼルカーになって性能面では改善したのかもしれませんが、車長が短いのにやたらにでかいバリアフリーのトイレ、身障者は利用できても、座席数が少ないのでうっかりトイレに席を立つことも出来ません。カーテンやブラインドもない窓がトイレ側はわずか4つしかありません。それに「DECMO」の椅子は妙に堅いのです。居住性ではかつてのキハ40やキハ150に比べるとかなり劣るように思います。

 

 仕方ないのでまた寝ていました。山線の車窓を楽しむのは「DECMO」ではなかなか厳しいようで、やはり特急ニセコに乗った方がよかったのかな、と思いました。

 

 ということで、寝ていましたが、今回の小旅行で、まともないい景色を見ることが出来たのは特急に乗った苫小牧~長万部間だけでした。よく晴れていて大変いい景色だったので、そこだけは満足でしたが、この区間だけで4690円、一日散歩きっぷが2540円なので、倍近いです。小樽着16:27。

 

 駅前にある「三角市場」まで往復。ここは観光市場化しています。よさげな鮭の切り身があったのですが、値段的にはリーズナブルなのだろうか、と疑念がよぎります。小樽築港のイオンの奥に「新南樽市場」があり、ここは市民の台所の機能を維持しているのですが、この市場の場合、車で行きやすいから今時市民向けの市場として成り立っているわけです。逆に言えば鉄道利用で小樽築港の駅から遠いのです。ですから新南樽市場に行こうかな、と言う思いがちょっとよぎりましたが、やめました。

 

 そのまま17:00のエアポート176号で17:21着です。