写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

45  鉄道車両の居住性悪化について

    今回の長万部行きの小旅行で痛感したのは、JR北海道普通列車の居住性の悪さです。やはり転換クロスシートの721系が居住性という面では一番いいです。この電車は昭和63年、1988年に登場した電車ですが、昭和の頃は新型が出るたびに居住性がよくなって古い物好きの私でも新型にはわくわくして早く乗りたい、と思ったものです。北海道の電車の場合、車内の居住性では転換クロスシートの721系で進化が止まっています

 

 その後、平成になって登場した731系とか、733系はロングシートです。721系増備車もデッキなしの車両が登場しました。一列車の車両連結両数を増やさず、同じ両数で車内に詰め込もうとしたのですね。

 

 メンテナンスも劣化して、今回乗った唯一の721系は窓が劣化して曇り、外が見えませんでした。最近しばしばこの窓が曇っている車両に当たります。

 

    ディーゼルカー国鉄時代の旧型車であるキハ40系が古さを別にすれば、座席数も多く、デッキ付きで防寒性もあり、一番居住性がいいわけです。その後登場したキハ150はデッキがないので冬の長時間停車で寒い思いをしましたし、座席数も減っています。

 

 令和になって登場した「DECMO」ことH100形は座席数も窓も少なく、ロングシート部分が多くて椅子も固いし、外の景色が極めて見にくいです。函館山線は数年後に廃止されるので、もう投げやりなのかもしれませんが、せっかく乗りに行っても進行方向前向き窓側のクロス席を確保するのが難しく、残念な思いをします。

 

 結局高くても特急を選択せざるを得ないのかな、と思ってしまいました。その特急もこの20年、性能面ではむしろ劣化気味で進化がなく、残念です。 

 

 JRでも西日本あたりはいまだに良好な居住性の新造車を増備しているようですが、ローカル線のディーゼルカーはそうでもないようです。もっと鉄道車両の居住性に配慮しないと、鉄道離れに拍車がかかってしまうと思います。