写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08  岩見沢経由、室蘭本線で苫小牧へ(2022年5月1日)

 道内旅行記3日目続きです。

 

 札幌からは8:30発の特急ライラック5号に乗ります。今回は進行方向左側に座ります。この区間は何度も乗ったものの、右側に座ることが多かったので、逆方向の窓側に座りました。

 

 今回完乗がテーマだったので余計そう思ったのでしょうが、一度だけ乗っても片側の窓しか見られないのが通常です。ですから両側の景色を見るためには、最低2回乗らないといけないんじゃないか、と感じました。そう考えると完乗に意味があるのかな、と思ってしまいます。まあ乗らないより乗った方がマシですが。

 

 岩見沢8:55着。今度は室蘭本線に乗ります。この区間は確か乗ったことがあるはずですが、いつ乗ったのか、昔、千歳に住んでいたときのように思うのですが、定かではありませんし、特に追分~苫小牧間が乗ったことがあるようなないような、というところで、記憶があやしいですから、念のため乗ることにしました。

 

 岩見沢9:03発。また1両ですが、同好の士が多いようで、意外な乗り具合です。反対側の席のおじさんはさっそくくつろいで朝からビールを飲んでいます。

 

 進行方向右側に座りました。こちらに座るとこの区間のいちばんの特徴である、非電化複線の線路を眺めることができます。かつて石炭輸送華やかなりし頃の名残ですね。岩見沢からは大部分単線です。窓外は他の路線と同じく、早春の枯れ野で、これと言った面白い景色はありません。追分付近から複線になりますが、列車の離合は一度駅であっただけで、複線区間での行き合いはなく、設備が無駄になっています。

 

 この線区は日本で最後にSLの定期旅客列車が走っていたところで、私は幼稚園か小1だったと思いますが、1975年に確か山口百恵加藤芳郎がこの区間の最後のSL列車に乗ったNHKの番組を覚えています。あとで探してみたら、youtubeにありました。40数年ぶりに見たことになります。

 

 沼ノ端手前では室蘭線が直線の非電化複線、電化の千歳線が下り線だけ室蘭線に寄り添い、上り線だけが大きく迂回する線形になります。今や本線格の千歳線が間借りする格好です。私は過去に何度も乗っているのですが。この上下線の大きな離れ方は、これまた両方に乗らないと「完乗」にならないのではないか、と思わせられます。

 

 沼ノ端を過ぎ、終着苫小牧へ。このあたりに大きなイオンが見えますが、ここに駅を造ればいいのに、といつも思います。小樽築港のようにもともと駅があったのではないのですから、新設は難しいのかも知れませんが。苫小牧の中心部はかなり廃れてしまいましたが、ここに売り上げを吸い取られているのでしょうね。

 

 すれ違いの特急が来ません。これは遅れているな、本来はこの列車の到着前に特急は出発するのですが、もしかしたら間に合うかも、と期待したのですが、苫小牧駅到着寸前にすれ違い、ダメでした。苫小牧到着10:39。とりあえず乗ったかどうか定かでない路線に乗ってすっきりさせました。

 

 ということで接続が悪く、次の千歳線普通まで40分ほど時間があります。本来の苫小牧市街は駅の南ですが、小雨で、しかも駅の商業施設はスカスカでシャッター街になっています。駅の反対側に直結しているドンキホーテで時間を潰すことにしました。

 

 ここは、昔「ファンタジードーム」という屋内遊園地だったのが、長崎屋になり、長崎屋がドンキホーテの傘下になってからドンキホーテ化したようです。駅前では今ここがいちばん大きな商業施設になっているようです。地元のコミュニティーFMらしきDJがラジオ放送をやっているようでした。 

 

 敷地が広いので、ドンキホーテ独特の狭苦しい感じが比較的少ないです。一般のスーパーに近い感じ。「ジャングル陳列」がしきれないのでしょう。ドンキホーテの特色に惹かれてくる客よりは、一般の生活必需品を買いに来る客が多いのでしょう。狸小路ドンキホーテのようなアジア各国の食品は置いていないようでしたが、普通のスーパーのような食品売場は充実していました。まずまずの人の入りですが、それでも空いているところもあり、上階にはバッテングセンターがありました。もと遊園地なので、空きスペースが大きいのでしょう。 

 

 しばらく時間つぶしをして駅に戻ります