写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08 甲府から長野まで(2001年8月13日)

 甲府に来たからには、まず甲府中央郵便局に行かなければいけません。ここは駅からかなり離れていて、福島とともに今回の難物の一つです。駅前に地図があってそれを見てから行きます。でも心配。遠そうですが、歩いていくことにしました。最近は行きが徒歩、帰りがバスというパターンが多くなっています。

 

 はじめ目的地に向かって歩き出しましたが、途中の地図に郵便局の記載がなく、不安になり、本屋で地図を買うことにしました。ところが本屋がなく、探すのに時間がかかりました。やっと見つけましたが小さい地図がなく、「もっと小さいのないですか?」と聞くと「これしかないです」との答え。仕方ないので大きいのを買うと「すいません」と何度も言ってやたら恐縮します。

 

 地図を見るとこの本屋の通りをまっすぐ行けばいいのでした。なーんだ、と思いましたが、途中に「中央四局」という紛らわしい局があり、地図を見ずにこの局の前に来たらパニックになるだろうな、と思いつつ、汗をかきかき甲府中央郵便局へ。ちょっと古めの建物でした。

 

 やっとたどり着いたのはいいのですが、帰りに危うくバッグを忘れそうになりました。焦っていたのですね。局員は若い女性。まずい、と思いましたがハンコはきちんと押してくれて安心。

 

 帰りはバス。太田町見付とかいうバス停でした。でもなかなか来ないので、予定の電車に乗れるか心配でしたが、何とか間に合いました。もっともそれで絵はがきを買いそびれましたが。考えればこの回ここまで全く絵はがきを買っていません。

 

 14:42甲府発。また混んでいます。中央本線のこの区間は昼間は初乗り。小淵沢からは全くの初乗りです。といっても昔、飯田線には乗ったことがあるので初乗り区間は県境付近のみです。小海線が分岐するのを見て、これも昔乗ったことがあり、また乗りたくなりましたが今回は行きません。諏訪湖が現れ、塩尻を通り、松本17:10着。少し雨が降ったようでした。

 

 松本17:10発で長野に向かいます。松本市街を出たところで新しい長大トンネルがありました。線路を付け替えたようで、複線用トンネルなのに一本しか線路が敷いてありません。それを出てしばらくしたら、日本三大車窓展望の一つ、姨捨です。学生時代にここを通ったときは半分寝ぼけていて、うっすらとしか覚えていません。そのときはこのあたりでテーブルに頭をぶつけ額から血が出てしまったことを思い出します。今回は夕方でしたが、車窓展望も姨捨駅のスイッチバックも堪能しました。やはりいい景色です。

 

 山を下りて新幹線と合流して18:20長野着。この日は4600円のインターネット割引のホテルです。ところが駅から離れているのでどこかわかりません。南千歳町というところのはずですが。

 

 後でわかったのですが全く反対方向に歩いていったのです。途中でおかしいのではないかと気づき、さんざん市内を歩き回って千歳町というところまで行ったのですがギブアップ。たまたま長野電鉄の「市役所前」の駅のところだったので、ここでホテルに電話。

 

 すると道順を教えてくれたのですが、電話ボックスから出ると何のことはない、ホテルが見えました。だいたいこんなもんです。間違いの原因は駅から善光寺に向かう道がまっすぐ続いているものだという頭があったのですがこれが実は微妙に違うのです。駅から少し行ったところで折れ曲がる、これが地図では一直線に見えたところに失敗の原因がありました。市内をぐるっと一周したことになるわけです。