写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

09 長野の夜(2001年8月13日)

 長野のホテルに着きました。古いですがまあまあです。冷房がきいて一人でゆっくり。やっぱり一人旅はいいなあ、なんて思いましたが、食事をしていません。ホテルの食堂はいまいちそうだし、あんまりおなかが空いていないので信州そばでも、と思い、出かけました。

 

 ホテルが長野電鉄市役所前駅の近くなので、これに乗って長野駅に行くことにしました。長野電鉄は20年ほど前、地方私鉄としては初めて市内中心部を地下化したのですが、当時某ラジオ番組で「長野には地下鉄がある」というお国自慢の投書がきっかけになって「あれは地下鉄ではない」とか、「長野に地下鉄はもったいない」とか、いろいろ話題になったことがありました。

 

 それ以来試乗したかったのですが、機会がなかったのです。ところが行ってみると自動券売機がなく、駅員から買うシステムです。ところが駅員に「長野駅まで」というと、「今出たばかりで15分待たなければいけない。お盆で列車本数が少ない。長野駅なら歩いた方が早い」とのことで売ってくれませんでした。ホテルの人もそうなのですが、どうも長野の人は愛想がいまいちです。ホテルの若いフロントの人はきちんとやっているのですが、どこかぎこちないのです。

 

 仕方なく歩いて駅まで行きます。長野は教育県とかいいますが、歩いたところが夏の夜の歓楽街なのか、茶髪の兄ちゃん姉ちゃんがじゃれあっていて静岡より余程だらけている感じ。

 

 駅にたどり着いて駅横のショッピングビルの人の誰も入っていないそば屋でそばを食べました。この店も愛想いまいち。手打ちらしいのですが、まあまずくはなく、西日本のそばから比べるとおいしいですが、北海道のそばを食べ慣れている私からすると格段のことはありませんでした。ちょっとヌメッとしていて、山芋でもすりこんでいるのかな、という気がしました。

 

 帰りこそ長野電鉄試乗、ということで今度は券売機で切符を買い、たった一駅だけ試乗しました。もう20年もたっていて、しかも電車は3両編成、わびしい感じの駅でした。市役所前駅に戻り、ホテルへ帰って寝ました。 

 

 信州というと何かさわやかで人は朴訥なのかと思いますが、それは幻想なのでしょうかね。愛想悪いな、という印象です。