写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

06  南禅寺・インクライン・宮内庁事務所・ホテル案内所(2004年1月6日)

 京都寺社めぐりの続きです。

 

 平安神宮のあとは南禅寺です。歩いていきます。小雨は続いています。若い坊さんの後を歩いていきます。意外にも三門に上れるようだったので共通拝観券を買います。上ってみると結構スリルがあります。石川五右衛門がここから「絶景かな絶景かな」といったという話がありますが、あれは事実ではないそうです。

 

 次に方丈庭園。竜安寺東福寺と似たような枯山水庭園で、印象があまりないです。似たような禅寺ばかり続けざまに見るとよくないなあ、と思いました。南禅寺では入場のときにしおりがついておらず不審に思いましたが、ここの入り口に「共通拝観券にはしおりがついていません」と断り書きがあり、がっかり。安い分ケチっています。

 

 次に南禅院へ。ここの庭園は「京都三名園」の一つだそうですが、これまた印象が薄いのです。三門と南禅院の入り口の琵琶湖疎水の煉瓦造りの水路橋は面白かったですが、庭園や建物は似たようなものばかり見ると印象が混同してよくないですね。

 

 脇から出ると、金地院という塔頭がありました。金地院崇伝で有名なあれかと思いましたが、疲れたのと入場料がもったいないので通過。インクラインが近くにあるという表示があったので、行ってみます。この部分は琵琶湖疎水が急勾配なので船をレールを使って運んだところです。

 

 別に列車が走ったわけではないのですが、レールのあるところはついつい行ってしまいます。階段を上って見てみました。それから地下鉄蹴上駅へ。この線はもともと路面電車の京阪京津線だったのですが、その後、地下鉄になったところです。山の中の駅と言うこともありますが、駅の深いこと深いこと。おそらく相当な建設費がかかったでしょう。京津線があった時代には道路交通の障害になっていましたが、それにしてもこんな立派な地下駅をつくる必要があったのかしら、と思ってしまいます。

 

 烏丸御池で乗り換え、烏丸線今出川へ。京都御苑の中に入って宮内庁京都事務所へ。ここで桂離宮京都御所の参観申し込みをします。なぜか往復はがきでは締め切りが一ヶ月前までなのに、本人が直接出向けば前日までOKとのこと。思い立ったのが遅かったので直接出向きます。

 

 京都御所はOKでしたが桂離宮は満員とのこと。何人が満員なのかわかりませんが、冬のオフシーズンでもこういう状態ではやはりはがきで申し込みする必要があるようです。あさってなら空いてるとのことで迷い、一旦出た後戻って聞いたところ空いているのは午後ということだったので断念。3泊もするのはどうかと思ったし、何かあって職場から連絡があったらまずいかなと思ったのでした。身分証明を見せなければいけないので運転免許を見せました。やはり身分証明は乗らない人でも運転免許が一番ですね。免許のない人は何を見せるのでしょうか?ただ、切り替え中だったのでちょっと係員にあれこれ言われましたが。

 

 もう3時半すぎ。大体3時半締め切り、4時閉門という寺院が多いし、これで今日はあきらめます。地下鉄今出川から京都駅へ。まずホテルをとります。一昨年東急ホテルを格安で紹介してもらった地下鉄のホテル案内所へ出向きます。

 

 連泊で、というと係のおじさんはあまりいい顔をしませんでしたが、それでも帳面を繰って「ここが一番安いです」といって電話をかけます。ホテル側に「連泊でも同じ料金でよろしいか?」ときいて3800円で泊まれることになりました。私には「普通は連泊だと料金が上がるんですが」といっていました。どうもこの案内所は空いているホテルの当日泊まり客の紹介を主業務にしているようです。でも、とにかくいいホテルを安く紹介してくれるのでお勧めです。

 

 夕食を食べて(「おばんざい」の店に入ったのですが、今ひとつ)駅ビルの伊勢丹の地下で夜食用の弁当も買います。

 

 それから地下鉄で四条駅まで行ってしばらく歩くとホテルが見つかりました。マルコーというホテルでした。外国人客多し。入り口には「シングル6700円」と書いてありましたのでやはりかなりお得だったことになります。ホテルの値段は本当にわかりませんね。インターネットで格安ホテルを予約すると古かったり、アメニティーグッズがなかったりということがありますが、ここは新しいし、アメニティーグッズも完備。夜食の弁当もおいしかったです。