写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

09  天竜寺・大覚寺・嵯峨野めぐり(2004年1月7日)

 嵐電嵐山駅について嵯峨・嵐山地区の寺院をめぐります。一番近いのは天竜ですが、ここは比較的遅くまでやっているようです。後回しにしようかとも思いましたが、結局先に回ることにしました。ここも禅寺です。寺院の建物は比較的新しく、明治期の建物が多いようです。清楚な感じを受けました。

 

 ここのメインはむしろ庭園のようで、夢窓疎石作庭という庭が有名です。諸説ある京都三名園のいずれの説でもここの庭園は入っています。しかし、いろんな庭園を見て回った後に行ったせいか、さほど群を抜いてすばらしいという感じはしませんでした。

 

 天竜寺を出て、バスに乗って大覚寺に行くことにします。バスは誰も乗っておらず、しかもドアが開きません。追いかけていってやっと運転士が気づき、ようやく乗れました。市営ではなく京都バスという会社です。運転手にちょっと不思議そうな顔をされました。そんなに大覚寺に行く客が珍しいとも思えないのですが。

 

 大覚寺真言宗です。そんなに客は多くないです。一通り見て回りましたが、さほど感慨深いという感じではありませんでした。一日に何カ所も続けざまに寺院をめぐるのはよくないのかも知れません。例によってタクシーの運転手に案内された客も来ています。いろいろ説明されればまた発見もあるのでしょうけど、さすがにタクシーに乗って観光するわけにもいきません。大沢の池を眺め、バス時間があったのでもう一度池の周りを歩いて京都バスで嵐山に帰りました。

 

 もう3時半を過ぎていますからこれから別の寺に行っても閉まっている可能性が高いです。ということで残った時間は嵯峨野巡りをすることにしました。嵯峨公園というのか、竹やぶの道を歩きます。

 

 そこを抜けると市営住宅のアパートや普通の民家があってそのかたわらに落柿舎や二尊院があります。観光用人力車が通ったりしますが、住人は奇妙な感じがするでしょうね。落柿舎ぐらい見物できないかな、と思いましたが、もう閉まっていました。

 

 足が痛く、奥の方まで行く元気もなくなったので、竹林の道に戻ります。そういえば、ここは以前勤めていた会社にいたとき、社員旅行で来ました。あのときトロッコ列車に乗りましたが、今は冬季で運休しています。団体旅行で連れ回されると、どこにいったのか判然とせず、落柿舎の前を通ったのと、竹林の中の茶店で抹茶を飲んだ記憶ぐらいしか残っていません。どこかの寺か神社も見たのですが、何と言うところだったかわからずじまいです。あのときの茶店はどこか、と思って探してみましたが、見つかりませんでした。つぶれていたとしても、跡ぐらいは残っているでしょうが、それもないのです。道が違うのか、団体旅行で連れ回されたところの跡をたどるのはなかなか難しいですね。冬の夕暮れの竹林で薄暗くなってしまいました。

 

 竹林の中にあった野宮神社という小さい神社にお参りしたあと、竹林を抜けて、俗化した嵐山駅前通に出ます。疲れたので一軒の茶店に入ります。地元客のじいさんが1人いるだけでした。桜もちの店だったので、桜もちつき抹茶を所望。多くの茶店が菓子つきで抹茶が400~500円が相場だったのに、この店は600円です。桜もちが2こぐらいはついているのかと思いきや、よく見かけるピンク色に着色したものではなく、しかも1個でがっかり。でも抹茶によく合い、美味でした。

 

 抹茶を飲んだあと、普通の煎茶が出ましたが、このお茶がおいしいです。今まで飲んだ中では一番といっていいくらいのお茶でした。すっかり気分をよくして、おみやげに桜もちを買おうかと思いましたが、高いのでびっくり。まあスーパーに売っているピンク色の桜もちと比べるからいけないんでしょうが、結局買わずじまいに終わりました。

 

 一旦渡月橋まで歩き、戻って嵐電嵐山から電車に乗って帰ります。終点の四条大宮まで行こうかと思っていましたが、京都駅に行った方がいいので、帷子ノ辻で降りて、JRの太秦駅まで行き、山陰線に乗り換えます。地図では帷子ノ辻とJR太秦はすぐ近くのようでしたが、道に迷い、見つけるのに手間取りました。しばらく待って17:26発。京都17:41着。そういえば今回も梅小路機関区に行けなかったなあ、と思います。