写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08  六波羅蜜寺・霊山観音・高台寺・長楽寺・八坂神社(2005年1月6日)

   さて、2005年の旅行記つづきです。

 

 方広寺のあと、京都の町並みの裏通りを通って六波羅蜜寺へ。また多少迷いましたが案内表示があったので見つけ出せました。この寺は鄙びた雰囲気がないのが意外でした。色も赤くきれいに塗ってあるし、結構にぎわっています。

 

 ここは空也平清盛を見るのが目的ですが、はじめ入るところがわからず、脇の仏様にお参り。その後、本堂に上がってその脇に宝物館があるとわかり、靴を脱いで係のおばさんらしき人に尋ねると「まず本堂を案内します」とのことで本堂についての説明をしてくれました。でも内容をよく覚えていないので駄目です。

 

 ここはなにかのキャンペーンか特別拝観をしているらしく、宝物館に別の案内の人がいますから、といわれてそちらに行きます。ここにお目当ての清盛像や空也像がありました。ここの説明員のおじさん、一つ一つ説明してくれるのはいいのですが、しかし空也像にすこし触れただけで清盛像の説明は、と思ったところで別の新しい客が入ってくるとそちらの方に行ってしまいます。

 

 京都の裏町は北海道にはない風情があります。小さい町の食堂など入って見たい気もしますが、冬は拝観時間が短いので急いで次のところに行かなければいけません。

 

 東山通りを渡り、八坂の塔界隈・二年坂を抜けて行きます。次に訪れたのは霊山観音。ここはコンクリート製の観音様が建っているところで別に歴史的価値はないようなのですが、なぜか入ってしまいました。

 

 受付で線香を渡されそれをおいてお参りして下さいといわれたので言われたとおりにしました。一応胎内めぐりができるらしいので一回りしましたが、善光寺の時のようなものとは全く違っていて期待はずれでした。

 

 この前後で雨が降ってきました。傘をさして次は高台寺へ。ここは秀吉の妻ねねゆかりの寺です。今回は智積院方広寺・豊国神社と秀吉や桃山文化期と関係のある寺が多いです。ここでは庭園を見て、その後方丈に上がって見物します。ですがしおりを見れば、あれを見た、こういうところもあったと思うのですが、全体としては印象が薄いです。これ、という有名なものがない観光地としてはB級の寺だからでしょう。

 

 この寺は以前に京都に行ったとき、やたら宣伝ポスターが貼ってあり、A級観光寺院の仲間入りがしたいのか、という印象を持ったせいもあるかも知れません。確か方丈のなかで香炉の展覧会をしていたのはこの寺だったのでは、と言う印象程度です。

 

 見終わったあと、入場券に付属の「掌美術館」というものの観覧券がついていて、せっかくなのでこれも見ました。本当に小さいところでしたが、高台寺の目玉の「高台寺蒔絵」の一部作品があったのでよしとしましょう。

 

 そのあと、また予定外の寺へ。長楽寺、という寺への道を見つけて何となく行ってしまいました。どうも目についたところに入っておかないと、というしらみつぶし的心境になりつつあります。この寺の存在は全然知りませんでした。

 

 結構入場料が高く、そんなに価値のあるところなのかと思います。時宗というのが珍しく、建礼門院平徳子ゆかりの寺、ということです。今回は平家にもゆかりがありますね。本堂は工事中、収蔵庫で一遍上人の像がありました。あとは頼山陽の墓があるというので雨の中、坂を上ってそこまで行ってきました。

 

 ここを出て、円山公園を通り八坂神社へ。ここは昔、初詣で来たことがあります。有名な神社ですが、文化財的には特にこれ、というべき見どころがあるわけではないようです。知識がないだけかもしれませんが。せっかくですからお参りして通りへ出ました。