写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

07  京都御所・相国寺・北野天満宮・等持院(2004年1月7日)

    2004年の古旅行記の続きです。よろしければ読んでやってください。

 

 1月7日です。朝起きてホテルを出ます。部屋を出ると外国人客が廊下に座り込んでいます。行儀悪いです。

 

 地下鉄に四条駅から乗って今出川駅へ。今日はまず京都御所を見学します。御苑に入り、門の前で皇宮警察に予約の紙を見せて待合所へ。そこで9時になるのを待ちます。ビデオで案内が流れています。売店では皇室カレンダーを安売りしています。カレンダーを入手していなかったので買おうかと思いましたが、毎月愛子様や皇太子様(当時)の顔のカレンダーというのもどうかと思い、結局買いませんでした。

 

 しばらくすると案内人のおっさんが来て出発。「自由行動じゃないですからね」としきりに強調。宮内庁の職員なのでしょうが、こうして一日2~3回ガイドするというのはいい仕事なのでしょうか?あんまり感心しない冗談を言う人です。

 

 車寄せを見て、紫宸殿に行きますが、門の外から眺めるだけでした。それから清涼殿小御所などを見物。後ろには皇宮警察の人がさりげなくついてきます。あんまり自由がないし、朝ですから冷え込んで寒いし、ガイドのおっさんは感心しないし、あまり気分がよくありません。

 

 とりあえず一周し、外へ。京都御苑自体は土壁がいい雰囲気で清々しいです。ついでですから「蛤御門の変」の蛤御門も見てきました。

 

 次に隣の相国寺。入ろうとすると掃除をしていたガードマンににこやかに挨拶されます。ところがここは春秋に特別拝観させるだけであることが判明。がっがりですが、やはり京都旅行は春秋に行った方がいいみたいです。ただ、承天閣美術館という付属施設が開いているようなので、そこに行ってみました。まあ鑑賞眼がないのか、禅宗がらみの絵や書を見ても教養がないので感心しません。昨日の京都国立博物館でもそうでしたが、猿の絵が多いような気がします。申年なのでそういう絵を選んだのかも知れないです。

 

 来年は伊藤若沖あたりの鶏の絵が多くなるんでしょうか?同志社大学がこの寺の隣にありました。まあ、どうも今日はあんまりパッとしないなと思いつつ見物を続けます。

 

 バスに乗って北野天満宮へ。結構な人出です。昨日の平安神宮もそうでしたが、初詣の余韻が続いているのでしょうか?神社は基本的に無料なのでいいと言えばいいですが、しおりをもらえないのでどこが見所なのかよくわかりません。有料の宝物館のようなものもあるようでしたが、閉まっていました。ということで普通の神社参拝という感じで終わってしまいます。

 

 歩いて京福嵐山線北野白梅町駅へ。その前に食事。地元民が多く利用しそうな食堂にしんそばを食べました。安かったです。味はまあまあという程度でしょうか?駅で一日乗車券を買います。

 

 この線は過去にも1~2回乗りましたが、そのときは電車に乗るのが目的でしたから沿線の寺を見ていません。今回はこれからこの線沿線の寺を見て回ります。まず、一駅だけのって等持院駅で下車。等持院に行きます。ここはマイナーなのでどうしようかと思ったのですが、一日乗車券を買ったので有効に使うためには何度も乗降した方がよかろうと思い、行くことにしました。

 

 案内表示がわかりにくく見つけるのに苦労しましたが、入ってみると客がいません。足利氏歴代将軍の木像があるということでそれを見に行ったのですが、それより静かですし、天気もようやく暖かくなっており、非常に気に入りました。

 

 縁側に座り、木像を見て、庭園を一周。庭園は天竜寺・竜安寺とともに「京都三名園のひとつ」とのことでしたが、昨日南禅寺では「南禅寺苔寺天竜寺」を「三名園」と紹介していました。日本三名園と違って確定したものではないようです。ここはたまたまいい条件だったのでしょうが、大変気に入りました。いろいろマイナーな寺まで回ってお気に入りの寺を見つけるのもいいかも、と思いました。