敦賀で新幹線から乗り換えて、8時37分「サンダーバード8号」5号車3番D席。683系電車は少しくたびれています。この列車が485系の「雷鳥」だった時代は、嫌になるほど乗りましたが、北海道に住むようになってからは縁がなくなり、多分この列車初乗りです。ですが北陸新幹線延長で敦賀~大阪間に短縮されてしまいました。
上り線は敦賀を出てからしばらくして鳩原ループ線という線を通ります。ループ式のトンネルを抜けると、下には別れたはずの小浜線の線路と遠くには日本海が一瞬見えます。
ここらで金沢駅で買った「越前かにめし」を開けます。うまいのですが、少量で高いなあ、とは思います。食べていると新幹線より揺れるのが気になります。今回新幹線に乗ってみて、速く走る他に揺れない、というのを感じました。新幹線建設で乗り心地も良くなるのですね。ただし景色は新幹線の方がつまらなくなります。
トンネルを抜け、滋賀県に入り、湖西線に入ります。このあたりは休耕田が目立ちました。湖西線は琵琶湖がよく見える路線で、もちろん湖が見える側の指定席をとっています。古い家の集まった集落もありましたし、琵琶湖大橋も見えます。風光明媚と言っていいでしょう。やはり景色は在来線の方が良いですね。ただ、だんだんと大きな建物が目立ってきます。琵琶湖を眺められるマンションなどが建っていますが、より湖岸に近いところに新しいマンションが建つと、景観が遮られますね。
以前、湖西線を標準軌化して新幹線を乗り入れ出来るようにしては、ということを書いたことがあります。東海道新幹線開業後にできた新線で、確か踏切もなかったはず、という記憶で書いた記事でしたが、今回実見して、やはり50年も経つと相当古く見える箇所も多く見られました。まあ大規模改修をすれば不可能ではないでしょうが、厳しそうかな、とも思いました、
トンネルを抜けて山科で東海道線に合流します。京阪電車の京津線の線路が見えます。この線はなかなか面白いので乗りたいのですが、今回は乗れません。そうこうしているちに京都駅に到着しました。大阪まで行こうか、京都にも寄ろうか、迷ったのですが、京都に寄ることにしたのです。9:34京都着。確かに金沢から2時間かからないのですから、速いことは速くて便利ですが、乗り足りない気もします。