写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

20 5日目ウラジオストク空港から帰国(2019年8月7日)

 ウラジオストク空港について、とりあえず朝食「LUCKY EAST FOOD」なる店がロビーにあり、日本風の招き猫のマークです。もっとも「招福」などとは書いてありません。日本食ではなく、どうも中央アジアの料理のようで、これをスタローバヤ式で注文し、よそってもらう形式でした。シャシリクという肉の串焼き、黄色いインディカ米と肉のピラフ、赤いビーツのサラダ。740ルーブル。空港ですから高いですね。でも味はよかったです。ロシアの料理は日本人の口に合います。

 レストランで注文にまごついたり、なかなか出てこなくてイライラしたりしましたが、味自体はこれはまずい、とか、食べられない、というものがほとんどなかったです。黒パンや売店で買ったピロシキはパサパサしていましたが、ピロシキはともかく、黒パンはこういうものだと珍しがって食べただけですからまずいとは思わなかったです。27年前を思い出して比較すると相当レベルが上がったような気がします。ただ、店員は若い女の子でしたが、相変わらず愛想なし。

 

 記念に残しておくお金以外は使おうと思います。海産物を売っている店があります。鮭やイクラなんか持って帰ってもいいのか、と思いますので買いません。キャビアの缶詰がありました。値段を忘れましたが日本円で5000円か1万円ぐらいしました。5000ルーブルぐらいだったのでしょう。これでは手が出ません。

 「TAIGA」という蜂蜜専門店もありました。ここに入るとロシア人の兄ちゃんが英語を使って味見させてくれます。いろんな蜂蜜があって、あれこれ混ぜているようですが、これは果物、とか、これはハーブ?というのがなんとなくわかる程度。味見させてもらい、よさげな味だったものの小さい瓶のを買おうとして聞くと、大きいのしかないとのこと。小型の2個入りセットを適当に選び、かわいい熊の絵が描いてある小型の純粋蜂蜜を一個買います。計490ルーブル

 次にマトリョーシカの人形。何軒か店がありましたが、一軒はなぜか日本人形が一緒においてあります。もう一軒マトリョーシカの店があり、迷いましたが、小さいのを購入。昔モスクワで買ったときは1ルーブル=1円で300ルーブルぐらいだった気がするのですが、こんどは小型なのに1200ルーブルです。あと、「Tiko」がここにもあり、小銭を使うため「ロッテミルキス」なるカルピスソーダみたいな缶飲料を飲みました。キリル文字表記です。韓国の飲み物はどうか、と思ったのですが、50ルーブルちょうどの小銭で買えるのがこれしかなかったのです。

 

 韓国で昔、手続き後に買い物をして機内に持ち込みできず、失敗した経験があるので、先に土産物を買っていたら時間を食い、手続きの場所がすぐ見つからなかったこともあって、せっかく早くいったのに窓際の席が取れず、通路側にされてしまいました。

 帰りは荷物が多くなっていますので、いつもバッグを預けますが、このとき英語でなんか言われますがわかりません。ロシアの英語はわかりやすいぞ、と思っていたのでがっかり。台湾のときも帰国便手続きで荷物を預けるとき、英語でなんか言われてわかりませんでした。帰国便チェックインのときのバッグがらみの想定問答を練習しておくのが一番いいかもしれません。

 

 それから上に上がります。通路に到着時に見た「ジャパンショップ」があるので覗くと、日本製品の他に韓国製品も結構ありました。韓国に蚕食されています。出国手続きもスムーズでしたが、韓国人がずらっといます。どうもチェジュ航空乗客の手続きが滞っていて、韓国人のおばさんの係員か添乗員があせってあれこれ何度も叫んでいます。

 出国審査も終わり、待合室へ。免税店があって、ここで残ったルーブル消費。中国語で何とか茸と書いてあるエキス400ルーブル。帰国後、調べたら「CHAGA」(カバノアナタケ)のエキスだったようです。まあ健康にいいのでしょうから飲んでみます。あとウォトカのミニボトル(Русский стандарт) 200ルーブル。よく考えたら高いですね。あとコーヒーの自販機で55ルーブル。今回は途中から意識して小銭を出すようにしましたので、台湾のときのように小銭がたくさん残るということはありませんでした。まあ、お土産で無駄遣いした感がありますが、これは韓国のときもそうでした。クレジット決済にするとこういう無駄遣いはしなくて済むのかもしれませんが、不安ですので極力現金主義です。

 

 待合室はまた中国人団体客に数名日本人らしき人物。その他韓国人カップルもいました。なぜロシア経由なのでしょう?バスに乗ってタラップから搭乗。いよいよロシアさよならです。

 通路側なので景色が見えません。ウラル航空U6=747便。12:20発。あちこちでвыходという表示を見かけました。飛行機の中にもあります。これは「出口」、「入口」はвход。これぐらいはわかるようになりました。私の席の反対側の通路席に中国人老婆がいたのですが、上の荷物から水か液体がこぼれて別の席に移動していました。満席だと思ったのですが、予備席があったようです。

 

 外はわかりませんが、帰国してから世界の飛行機が今どこを飛んでいるかわかるサイトがあるので、これを眺めていたら、やはり一度北上、サハリン手前で戻り、利尻礼文上空、留萌を経て千歳に行くルートでした。窓側の客が着陸の様子を覗いています。

 着陸。また端っこの方に停まります。13:25着ですが、13:05には着陸したと思います。タラップを降り、バスでターミナルへ。外国人客ばかりなので日本人の審査は列につかなくてもいいです。荷物をとります。日本人客が先にたどり着きます。白髪交じりのおじさんが話しかけてきて、ロシアに何度も行っているが2007年以来だとか、韓国人カップルは日本旅行を隠すためにウラジオストク経由できたのだろうか、などと言います。こっちはロシア暑かったです、といいます。

 ターンテーブルが動き出すと真っ先に私の荷物が出てきて安心。ウラジオストクロストバゲージが多いそうで心配でした。話をしていた日本人のおじさんに「失礼します」と言って行きます。あっさり審査も税関も終わりました。なぜ台湾のときだけしつこく検査されたのか不思議です。

 

 国際線到着ロビーに出て、空港で預けていた荷物をとります。なんか日本にいるのが不思議な気分。あっという間にロシアから戻ってしまいました。「日本に一番近いヨーロッパ」を実感します。家に食べものがないですから空港で「石狩鮨」を買って、15:00発のエアポート151号Uシートに乗ります。喉に詰まらせてしまい、焦りました。

 

 えらく長々と書いてしまい、こちらも疲れましたが、読んでくださった方も大変だったでしょう。ありがとうございました。