写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08 4日目ソウル午後 駅裏の町並み探索と西大門刑務所歴史館(2015年1月11日)

   まだ13時半ぐらいです。今度はソウル駅の裏口にでて、ブログに紹介されていて興味を持った、ソウル有数の古い理髪店を探索してみます。これも、やはり以前ロードビューで数日間探索して事前に確認しておきました。ソウル駅の裏は丘になっています。駅裏で鯛焼きの屋台がでていたので、これを買います。1つ、と指で注文したのに、3つでした。どうも3個セット、ということだったようです。たしか1000ウォン。日本のより小さくて少しふにゃっとしています。

 それを食べつつ、裏道の坂を上り、表通りにでます。歩いてみると、丘の上からソウルの街が広がり、そのまた向こうの山の上にソウルタワーがある、という絶景ポイントがありました。ソウルは結構眺めのいい、絵になるポイントが多い町だなあ、と思います。

 しばらく行くと、その理髪店に行く入口の「万里市場」が見つかり、その通りの坂を歩きます。そこを過ぎてしばらくいって、右手を注目していると、お目当ての理髪店が見つかりました。「ソンウ理容院(성우이용원)」と言うようです。やはり、かなりキョーレツなオンボロ建築。

 

 これ、ロードビューで探したときは3日ぐらいかかったのに、実際に行くと、何ら迷わずに一発で見つけられました。やはりロードビューはすごいな、と思います。こんなところを探しにソウルの街を何日間もウロウロするわけにも行きませんから。便利なものです。店のおじさんが働いているのが見えましたが、動画で見たら、じょうろで頭を洗っているような店なので、さすがに入る気ははじめからなく、前から眺めるだけです。

 坂を反対方向に下りて、孝昌公園というところにでようと思ったのですが、途中の淑明女子大という大学の前で、何らかの行事があったらしく、道路が大混雑。若い女の子がたくさん走って出て来ます。道路を横断できない感じです。そこで曲がって、女の子たちの集団にまぎれて歩くことにしましたが、下り坂とはいえ、なぜ走っている子が多いのか不明。とにかく、淑大入口という地下鉄4号線の駅に到着しました。

 

   ここからがはっきりしないのですが、淑大入口から、そこからどうやら4号線で忠武路駅に行き、3号線に乗り換えて独立門駅にいったようです。でもソウル駅で1号線に乗り換え、鍾路3街でさらに3号線に乗り換えたような。でもそんなまどろっこしいことはしなかったような。たぶん前者でしょう。ソウルの地下鉄も入り組んでいて、どこをどう行ったのか、判然としないところがあります。

 

 ここに西大門刑務所歴史館」というのがあります。政治犯を収容していた刑務所を博物館にしているのですね。ここも入場料を払って入りますが、きっぷのもぎりを忘れて、「エクスキューズミー」とでかい声で呼び止められました。

 

   刑務所の中に、どんな人が収容されていたか、という展示や、拷問のジオラマがあります。政治犯ですから、日本からの独立運動をして捕まった人と、あと独立後の民主化運動をして捕まっていた人が並列で説明板に掲示されています。子供連れやカップルも結構います。

 

 説明板を読むと、半分ぐらいは解読できます。ちょっと大げさではないかと思いつつ、読めるところは読んでいました。ただ、時間がかかりますから、全部は見れません。それでも、じっくり読んでいると、歴史関係だからか、結構読めるなあ、と得意になっていると、持っていた日本語のパンフレットが落ちてしまいました。しっかり持っていたので、もしかしたら他の客に、はたき落とされたのかもしれません。それともスレ違いざまに偶然落ちたのかもしれませんが、前者だとすれば、イヤーな感じです。

 

   こんなに反日的な展示ばかりでは、日本人にカチンと来る人もいるかも知れないなあ、と思って、あまり来るところではなかったなあ、と思ってしまいました。そう考えるとどうも居心地が悪くなって、一通り見ましたが、かなりへこんでしまいました。まあ日本国が悪いので、私が恨まれたわけではない、と思いながらも。

 

 でも、拷問部屋で拷問用の棺みたいなのに入ってふざけた記念写真を撮ったりする人も見かけましたから、現代韓国人には拷問のまねも一種のアトラクションになっているのかな、とは思いましたが。

 

 へこんで出て来たのですが、横に独立門があります。パリの凱旋門風の門で、以前は道路の真ん中にあったようですが、今は邪魔なので脇に移設されています。この門、日清戦争後に中国清朝との宗属関係がなくなったことを記念して建てた門なのですが、「独立門」という名前なので、日本からの独立運動のためにつくった門だと勘違いしている人が多いそうです。植民地時代の刑務所の横にあるので、なおさらそう思う人が多いだろうなあ、と思います。