写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

12  首里城(2002年1月8日)

 さて1月8日。とりあえず昨日観光バスが行かなかった首里城が第一目標です。上之蔵バス停から首里行きバスに乗ります。途中、高校の前を通ります。どうやらもう3学期が始まっているようですが、どうもガラが悪そう。服装・態度もパッとしません。

 

 ただ、どうも最近のギャル系やだらしな系ではなく、一昔前のツッパリ系(それともちょっと違うのですが)の格好が目立ちます。まあ沖縄の子はもともと黒いのでガングロにしても面白くないのかも知れません。沖縄の子は思ったよりガラが悪そうな感じで、先日の成人式の騒ぎの報道を見たとき、やっぱり、と思いました。

 

 丘を登って首里城公園前のバス停に着きますが、そこからさらに坂道です。何しろ沖縄は平地がほとんどないような感じです。昨日買ったはずれガイドブックに「沖縄の人は自転車に乗らない」と書いてありましたが、なるほど、と思います。ところがその坂道に労務者風のおじさんが十数名ウロウロしています。仕事を待っているのか、よく分かりませんが。沖縄は失業率が10%近く(新聞を見たらこの月は7.7%に減った、と書いてあった)ですから、暇を持て余している人もいるのかも知れません。

 

 首里城にたどり着くと、有名な守礼の門です。琉球衣装のモデルが写真を撮ろうと待っています。もちろん撮りません。前に高知のはりまや橋を見たとき、「日本三大がっかり名所はここと札幌時計台ともう一つどこだったかな?」と書いた覚えがありますが、思い出しました。ここです。でもここは首里城が復元されてがっかり名所の汚名を雪いでいます。道理で思い出せなかったわけです。

 

 首里城は復元に金がかかったのか、この手の施設の中では800円と高い入場料です。中は展示室になっている部分と忠実に復元している部分とがありました。まあ、特に感動もしませんでしたが。復元なので、歴史の重みがないのは仕方ないです。

 

 首里城をでると、歴代国王の墓だという「玉陵(たまうどん)」という史跡の案内表示があって行ってみました。ここも復元のようで、一部工事中でしたが、石造りの荘厳な墓で、インドネシアとかカンボジアの遺跡にでもありそうな感じです。客があんまりいないせいか、こちらの方に感慨を持ちました。

 

 次に県立博物館。鹿児島の博物館が立派だったので時間に余裕を持って行ったのですが、行ってみると旧態依然としたものでした。どうも沖縄の場合は平和資料館に金をかけたらしく、こっちは正直言ってみすぼらしい感じでした。もっとも、展示品も戦争のせいであまりないのかも知れません。万国津梁の鐘、というのが目立った程度でした。