写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

14  ああ那覇中央郵便局、そして札幌で中央郵便局めぐり完結(2002年1月9日)

 さて旅行記最終日。1月9日。朝チェックアウト。でもフロントには「鍵はおいていって下さい」と書いてあるだけ。いくつか鍵が置いてあったので私も置いて出かけました。このホテル、フロントに人がいないことが多かったです。そういう意味では多少不安ですね。

 

 バスで上之蔵から琉球銀行前(パレットくもじ前のバス停の反対側はこの名前でした)で降り、市外バスターミナル(ここが戦前那覇駅だったらしい)を抜けて、9時ジャスト、那覇中央郵便局へ到着。一日のうちに那覇と札幌の中央郵便局で貯金する、という壮大な(?)計画です。

 

 もちろん1番。でも係員が若い女。2人ともそうなので仕方なく呼びかけた方に向かっていき、貯金します。これまた色の黒い係員は「座って待って下さい」といったので、座りますが、ハンコが気になります。よばれて取りに行くと、遠目からでも赤々とハンコが押してあります。よしよし、気を利かせてくれたな、と思って手に取ると、ガーン!です。

 

 なんと朱肉をベタベタに付けすぎて肝心の「那覇」の文字がつぶれているではありませんか!字画が多いのでこうなってしまったようです。今まで「写っていない」というケースはありましたが、このケースは初めて。ああ那覇中央郵便局、このためだけにわざわざ沖縄まで行ったのに・・・。でもこの場合では押しなおして、というわけにも行かず、アホらしさ極まった46局目でした。局員は「新垣」という名前でした。覚えておくぞ、です。

 

 郵便局の前ではモノレールの駅をつくっていました。空港~中心部~首里というルートなので、出来ていたらずいぶん楽だったのに・・・と恨めしく思います。 しかし現在のところどうしようもないので、タクシーに乗ります。

 

 タクシーの運ちゃんはジャージをはいています。考えてみれば、こういう格好をした運転手を本土では見たことないです。ルーズと見るか、どうでもいいと考えるか、まあそれはともかく、今度は那覇空港という目的地ですから、トラブルが起こりようもありません。沖縄はバスとタクシーの料金差が小さいので、最初の件がなかったらもっとタクシーを利用した方がよかったかもしれないです。

 

 那覇空港について手続き。そのあとおみやげを買います。もちろん気に入った「ちんすこう」、あと「シーサー」というお獅子の小さな置物。そして絵はがき新聞も。もう一度ブルーシールのアイスクリームさとうきび)を食べます。沖縄食い納め。この際だから空港内に郵便局があれば貯金、と思いましたが、どうも見あたりませんでした。待合室のテレビは郷土芸能の時間のようで、沖縄風の演劇をやっていました。

 

 10:50発日本トランスオーシャン航空(もとの南西航空)052便羽田行き。那覇空港をでるとエンジン音がおとなしくなってゆっくり低空で進みます。那覇空港周辺は米軍機を避けるためこういう飛び方をするのだ、と聞いたことがありますが、これか、と思いました。

 

 しばらくすると伊江島か、他の島か、2~3こ島が見えます。伊江島は上からでは面白みがありません。やはり船で行ってよかった、と思いました。しばらく行くと太平洋にでたのか、島はなくなります。機内は普通の日航機と変わらない感じです。機内誌がトランス航空編集のがあって一つ多いという程度です。

 

 着陸の時、房総方面から東京湾にでて、ディズニーランドや東京の街がよく見えました。こんなに東京がきれいに見えたのは記憶がありませんから、沖縄線は着陸ルートも違うんだな、とか思っていました。

 

 13:00羽田着。タラップを降りると、係員が私の名前をよびます。乗り継ぎなのでバスの前のほうに乗って下さいとのこと。バスを降りると狭い階段を昇るよう誘導されます。そうしてあわただしく13:30発JAL513便に乗ります。

 

 今度はディズニーランドの上を突っ切って進みます。考えたら羽田空港は夜利用することが多いので景色がきれいに見えるのが、私にとって珍しいのですね。途中で雪が見えはじめ、定刻15時着のところ14:50千歳着。

 

 前日や朝、沖縄で天気予報を見ると、北海道は大雪のおそれとのこと。沖縄も前日夜沖縄の割に寒くて、地元の人が「寒い」といっていたり、強風だったのでよけい不安でした。一日のうちに貯金できるのか、ちゃんと着陸するのか、せっかく安い直行便を避けて営業時間に間に合うように乗り継ぎ便にしたのに・・・、と思って不安で眠れないくらいでしたが、とにかく千歳まで来ました。新千歳空港15:03発のエアポート151号で札幌に。途中で猛吹雪となり、止まるのではないかと心配しましたが、15:39札幌着。(多少遅れたかも知れません)。

 

 とにかくあとは札幌中央郵便局を目指すだけ。ところが猛吹雪で歩くのも大変です。とにかくたどりつきました。

 

 案外待たされて、おじさんの局員のところで手続きしました。那覇と同日に貯金したので何か言われるかな、とも思いましたが、ハンコが見にくいせいか、興味がないのか、おじさんは淡々と手続きをして、返してくれました。ハンコは鮮明。

 

 こうして2002年1月9日16時過ぎ、愚かな47都道府県中央郵便局貯金旅行は完結したのです。あっさり終わったので拍子抜けでした。

 

 その後、麺の旅も完結させよう、ということで、地下街で札幌ラーメンを食べました。盛岡冷麺讃岐うどん・広島風そば入りお好み焼き・博多ラーメン・沖縄そば・札幌ラーメンという具合です。やっぱりあと東京のそばと名古屋のきしめん味噌煮込みうどんがあればなおよかったですね。あとは電気屋やデパートなどをウロウロして、18:11(5分遅れ)札幌発の「北斗20号」に乗り、20:25(洞爺だったかで故障し実際は20分遅れ)につきました。タクシーで帰着。

 

 長々と、というかこの旅行はじめて3年近く、ブログでも10ヶ月近い連載、読んでくださった皆様お付き合いありがとうございました。改めて感謝です。