写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

11  那覇国際通りと市場・デパート(2002年1月7日)

 さて今度は国際通りとはどんなところかいな、と思って行こうとしますが、道が分からず、立派な県庁をすぎて坂道を登り、違うところに出てしまいました。それでもいろいろ歩いて発見。まあ観光みやげ屋が多い以外は普通の繁華街です。

 

 途中でアーケード街の入り口がありました。中にはいると薄暗いですが、幾筋にも分かれて相当大規模なようです。西日本によくあるごちゃごちゃした感じの商店街でしたが、もう一段ディープな雰囲気。これは面白いです。途中牧志公設第一市場」というのがあります。これは名所になっていて、沖縄独特の青や赤い魚を売っているらしいので覗いてみましたが、じっと見て売りつけられても困るのでチラチラ見ただけです。

 

 国際通りを戻ると、終点に「パレットくもじ」という立派なショッピングセンターがあってビルがあって中に「リウボウ」という地元資本らしきデパートが入っています。歩いてみて分かりましたが、このデパートをへそにして行動すれば道に迷わないようです。だいぶ土地勘がつかめてきました。

 

 どこかで琉球料理を食べたいですが、やはりデパート上のレストラン街が無難そうなので上に上がり、さっそく琉球料理店で食事。今度は「豆腐チャンプルー定食」を食べます。ニガウリはやはり苦いですが、結構、というよりかなりおいしかったです。行く前、うちの父親は沖縄の豆腐がうまいと言っていました。

 

 その後、本売場で沖縄本を物色。いろいろ欲しいものがあったのですが、とりあえずホテルでもらった地図しかないのでガイドブックを買います。地元出版社のが面白かろう、と思って内容をよく確かめず買ったのですが、これが失敗。あとで見ると、「平和のためのガイドブック」とのことで、米軍基地の飛行機の見分け方とか、戦跡や米軍基地、歴史の説明が多いです。よく見たら、「沖縄歴史教育者協議会編」でした。

 

 まあこれはこれで面白いので拾いものといえますが、ただ、地図がきわめて不十分で、ガイドブックの体をなしていません。コンパクトでカラーだし、まあ内容も独特で私好みとも言えますが、地図が不十分では駄目です。結局、ホテルでもらった地図を以後も広げて見なければいけなくなりました。

 

 帰りはまたバス。よく分からないのでやはり沖縄顔で初老の運転手に「このバス、「かみのくら」(上之蔵)に行きますか」、と聞いたら、「うえのくら」と訂正されて、「行きますよ。」とのこと。那覇のバスは前乗りです。奈良や名古屋もそうでしたが、これはあらかじめ料金を用意しておかなければいけないので慣れないものはまごつきます。それに沖縄の地名は読みにくいです。上之蔵の一つ手前の停留所は「西武門」で「にしんじょう」とアナウンスされていました。これでは見当もつきません。

 

 でも運転手は親切にも降りる停留所のとき「ここですよ」と教えてくれました。なんだ、沖縄にも親切な人いるじゃん、と少し印象をよくしました。観光バスのガイド嬢も悪くなかったし、料理もおいしい。少しずつ印象が好転してきています。

 

 バスを降りてホテルに戻ります。やはりわかりにくいです。ですが、「辻スーパー」という24時間営業のなんとも古くさいスーパーの看板があり、これが目印になることが分かりました。ここで買い物をします。沖縄らしいものということで、「ちんすこう」というお菓子と「さんぴん茶を買います。これが当たり。紅いもちんすこうも黒糖ちんすこうも私好み。さんぴん茶ジャスミン茶の一種らしいです。私はジャスミン茶好きですからこれも気に入りました。

 

 でも何だか日本離れしているなあ、という印象が残っています。この印象は普通はいい方に働きますが、最初にびっくりしたので悪い方に印象が向いてそれがまだ残っているわけです。エキゾチズムのはずかカルチャーショックになるわけですね。テレビを見ると沖縄好きの宮本亜門オリオンビールの宣伝をしていたり、数年前「島唄」をヒットさせたTHE BOOMがインタビューを受けていたりします。琉球舞踊の公演のCMは方言で宣伝するので何をいっているのかさっぱり分かりません。

 

 今日はまあまあでしたが、雨に降られるし、そんなにいところかなあ、なんて考えていました。

 

 昔使っていた、歴史の教科書は朝鮮と琉球をひとまとめにして一項を設けていましたが、何となくそれが分かった感じがします。エキゾチックというか、顔・言葉(もちろんテレビに出てくる方言を聞いてですが)・住居・琉球衣装・さらにルーズそうな感じ・・・。明日はどういう印象になるのかな、などと考えつつ寝ました。