写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

10  南部戦跡めぐり定期観光バス<その2>(2002年1月7日)

 観光バスはひめゆりの塔のあと、摩文仁の平和祈念塔というところに行きます。ここも簡単な説明のあと1時間ほど自由見学。「平和の礎」を見ます。各県ごとに戦没者の名が刻まれています。沖縄の死者にはすべての県出身者がいたんですね。

 

 名前に興味のある私は県ごとにどんな名前が多いかな、と不謹慎ながら見ていました。前から気になっているのですが、やはり石川県出身者の名前にはうちの祖父と同じ「外」のつく名前が数名ありました。なぜこの世代にこんな字のついた名前が多いのか、いまだに不明です。

 

 平和祈念塔もやたら立派ですし、周辺もきれいに整備されています。オレンジの瓦のリゾートホテルみたいな建物は県立の平和資料館です。あいにく休館でした。仕方なく丘の上に各県ごとの慰霊碑があるのでそれを見に行きます。小雨でしたが、丘の上から崖の下の海を眺めていました。ここで死んだ人や隠れて助かった人もいるわけです。これだけ立派になって草葉の陰からどう思っているんでしょうね。ここの売店ブルーシール「ウベ(紅いも)アイス」を食べました。

 

 さて戦跡めぐりは終わり、サトウキビ畑や亀甲墓も見える中を玉泉洞に向かいます。ここは上が「王国村」とかいうテーマパークになっていて俗化しています。洞窟は「東洋一」とかいっていましたが、秋芳洞よりは小さいです。でも沖縄は洞窟が多いですね。道理で戦争の時隠れられるわけです。

 

 洞窟の入口で、一人ずつ民族衣装の女性と記念撮影。こういうのは困りますね。入る直前から土砂降りです。出ても雨は続いており、植物園や沖縄建築の伝統工芸を見せている施設をチラチラ覗いただけに終わりました。黒糖づくりのところで3袋500円というのを衝動買いしてしました。

 

 ここの公演場で3時から「エイサー」の公演をするをするとのことでしたが、集合時間は3:15。始まって数分しか見られませんでした。写真が出来ていましたが1枚1000円。もちろん買いません。でも入り口で半強制的に撮らせることないのに。買わない人が多いでしょうからその分値段も高くなります。

 

 糸満経由でバスは那覇に戻ります。バスガイド嬢の説明は別に反戦臭もなく、通り一遍のものですが、窓から見える家の造りや沖縄の言葉の説明なんかもあってなるほど、とも思いました。本当は土産物屋に寄るコースなのですが、ガイド嬢は事前に「他の所でも買えますから他の見学時間を延ばして省略しませんか」と聞いて全員一致で省略。この辺は気が利いていました。ガイド嬢が民謡を一曲歌うと終着。4時頃でした。