写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

03  網走からの帰途(2022年4月29日)

 17:17に釧網本線の列車が網走に着きました。ここに限らず、どこでもそうですが、皆さん写真を撮りまくっています。私は偏屈なので、写真を撮りません。まあ写真を撮った方が記録に残るし、ブログ記事も写真を載せた方が閲覧数が上がるのでしょうが、写真を撮る人の絶対数が多いので、そうまでして写真を撮ることもないのになあ、と思います。

 

 JR北海道の列車では数年前から車内販売が全廃されています。これも困ります。札幌~網走・釧路・稚内・函館、とそれなりの長距離列車ですから、車販がないと出発駅で弁当や飲み物を購入しなければなりません。それに長時間乗っていると、車内販売が暇つぶし、退屈しのぎにもなります。まあ、閑散期はあまり乗客が乗っていないので売り上げが伸びず、車販の若い女性の人員確保も重労働で難しくなっているのでしょう。ですがこれは大幅なサービス低下です。

 

 ということで、網走で駅弁を買わないと、夕食を食いそびれます。売店は、と覗いてみると、シャッターが閉まっています。これではおなかを空かせたまま札幌まで長時間乗車しなければなりません。ちょうど横の扉から店員のおじさんが出てきたので、思い切って「弁当ありませんか?」と聞くと、「かにめしならある」とのことで、売れ残っていたかにめしを店の中から持ってきてくれました。まあ、売る方も廃棄するよりいいでしょうし、買う方も助かります。17:15閉店と書いてありました。

 

 さて、オホーツク4号に乗り込みます。いまだにキハ183系です。確か石北本線だけ高速化工事が行われておらず、新型を投入しても早く走れないのだろうと思いますが、しかし40年ほど前の車両ですから、特急用としてはどうかと思います。車内はゴールデンウィークなのにガラガラでした。ちなみに自由席です。

 

 17:25発。網走からしばらくに沿って走ります。これが女満別ぐらいまで続きます。駅弁を食べながら眺めます。長万部のかにめしよりあっさりしているかな、という印象でした。

 

 北見ぐらいまでは薄暮の状態でした。北見でもさほどの乗客はありません。暗くなってきたので外は見えません。遠軽で方向転換。これが高速化を妨げている一因なのであろうと思います。今更遠軽駅を移転できないでしょう。私も遠軽で座席転換をしましたが、他の人たちが前の席を回転させて4席分を1人で占領しているので、私もそうしました。旭川で混雑したら前の席を回転させればいいや、と思ったのですが、旭川でも乗客は少なく、札幌までそのままの状態で乗っていました。

 

 石北本線は大部分暗闇の中を走りましたが、20年ほど前、千歳にいたとき、往復したことがありますし、その前にも学生時代に1度行ったことがありますので、これでよし、ということにします。石北線内で鹿が線路に入ってきたせいで徐行したので、札幌着定時22:53のところ22:59となりました。23:05発の普通に乗って23:21着。

 

 最初疲れるかな、と思ったのですが、この日は1日目ということもあってか、意外と疲れませんでした。「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」はおそらくこの1日だけで元を取ったと思いますが、せっかく6日間使えるので、翌日も無理矢理乗ることにします。