写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

04  留萌本線に乗る(2022年4月30日)

   「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を使った北海道内周遊の旅、2日目4月30日(土)です。

 

 前日夜11時半に帰ってきて、それからあれこれ後始末をしたので、寝たのが深夜1時頃になりました。ところが翌日も早起きです。実質4時間ほどしか寝ていません。ちょっと無理があるのかな、とは思いましたが、汽車に乗ってしまえば、未乗区間以外は寝ていてもいいのですし、無理矢理早起きして、駅に向かいました。

 

 5:52発の電車に乗ります。快速エアポート用の「Uシート」連結の車両ですが、普通運用のときは追加料金なしで座れますから、これが連結されている普通の場合は、だいたいこれに乗ります。

 

 6:08に札幌着。駅弁屋で朝食用に「やまべ鮭寿司」を買います。朝食用にはちょっと贅沢ですが。車販がなくなったせいか、札幌駅の駅弁売店は早朝から開いており、しかも繁盛しています。ここで買わないと食いそびれてしまうからでしょう。

 

 6:35発のライラック1号」に乗ります。789系。寝ていけるのでウトウトしますが、眠る、というほどではありません。深川7:40着。

 

 留萌本線に乗り換えます。この路線、廃止論議があり、もういつ廃止するか、という段階に達しているようです。ということで今のうちに乗っておかければなりません。そのため、他の区間よりも優先して乗っておくことにしました。

 

 やってきた車両はステンレスのキハ54系です。また1両。多分私と同類のおじさん達がまた結構乗っていて、席はかなり埋まっています。進行方向右窓側の席に座りましたが、発車すると駅は左側にある場合が多く、そちらにすればよかったかな、と後悔。

 

    いつもこれくらい乗っていれば廃止にはならないのかも知れませんが、連休中で鉄オタ諸氏が乗客の中心のようです。それにこれだけ乗っていても、本数が少なく、一両編成なので、仮にいつもこのくらい乗っていても赤字は避けられないのかも知れません。

 

 恵比島駅など、「恵比島」という駅名標は申し訳程度で、本物の駅名標より大きく「明日萌(あしもい)駅」と表示されています。「すずらん」という昔放送されていたNHKの連続テレビ小説のロケ地だったのですが、これでは誤解のもとです。でも、実際の乗降客より、ロケ地見物で訪れる観光客の方が多いからこれでいいのでしょう。ただ、本来の役割を果たしてないこの駅は、ある意味「終わっている」わけです。

 

 大昔、この駅から「留萌鉄道」という炭鉱線が延びていたようですが、痕跡は見つけられませんでした。

 

 昨日の釧網本線でも残雪は分水嶺付近だけだったのですが、この路線の沿線は、峠付近で意外と残雪があります。昨日より雪が多い感じでした。空知地方はやはり雪が多いので雪が残りやすいのしょうかね?さて、トンネルを抜け、留萌に近づきます。この路線に沿って留萌までずっと立派な自動車道が並行して走っています。こんな道路が並行していては、鉄の細道、留萌本線、太刀打ちできそうもありません。

 

 8:55に留萌駅に着きました。昔は増毛や羽幌方面への支線が延びていたのですが、今は終着駅です。駅舎も2階建てでそれなりの規模ですが、寂れています。駅からちょっとだけ外に出ましたが、帰りの列車まで10分ほどしかありません。駅そば屋がいい匂いをさせているので食べたくなりましたが、食べる時間がありません。

 

 また、確かこの駅には駅弁がある、という情報を目にしたことがあったので見当たらないかな、と思ったのですが、「にしん親子弁当」は予約制だと言う張り紙がありました。ということであきらめます。 

 

 これで留萌本線一応完乗。留萌には20年以上前、知人が当時走っていたSLの撮影をするとき車に乗せてもらってついていったことがありましたが、それ以来で、鉄道での訪問は初めて。そしてこれが最後になるでしょう。

 

 また、既に北海道全振興局管内に足を踏み入れてはいたのですが、過去に乗車し、その後廃止になった檜山の江差・日高の浦河・様似も含めてこれで鉄道による全振興局管内訪問を達成しました。これから先はもう不可能なのだ、と思うと淋しいものですが。