写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

10  「働いて、働いて」ですか…

    高市早苗自民党総裁になって、早速張り切っているのか、挨拶で、自民党議員たちに「馬車馬のように働いていただきます」と発言し、さらに「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます」「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と発言したということです。

 

 高市氏の個人的な抱負だったのでしょうが、でも空気が変わるきっかけになるかもしれないですね。世間の空気を変える「圧」になる可能性はあります。そういうコメントは切り取りだ、と思うかもしれませんが、早速ネットでは、三崎裕太氏という人物が「そもそも諸外国にも負けてる日本が、ぬるいこと言ってる場合じゃない。国民全員がもっと働かない限り、この国は確実に衰退するだけ」なんてコメントをしたそうです。これもまた「切り取り」で済めばいいのですが。でもネットニュースのコメントにはこれに類する主旨の書き込みが結構ありました。

 

 話は飛ぶのですが、週末、札幌のマラソン大会の結果が新聞に載っていて、一番参加者が多いのは50歳代、次が40歳代、その次がなんと60歳代でした。30代や20代より多いのですね。そして高市氏本人も60代です。元気な50代や60代が多いのだなあ、と思ってしまいます。

 

 高齢化と元気な高齢者の増加の結果でしょうが、こんなのを見せられたら、そりゃ私だって「そんなに元気なら60代も働け」と思ってしまいます。

 

 でも私本人はまだ50代なのに相当へたっていて、今の職場に来てからストレスはかなり軽減されたとは思うものの、気力体力はやはり衰えていて、というか、若いときからなかったのですが、60代まで働くのはやはり無理かなあ、と思ってしまいます。

 

 今の職場環境でこれでは、よそに行ったりしたら完全にダメになるだろうなあ、と思います。でも定年も年金支給も65歳から。早期退職を考えていましたが、この物価高でとてもじゃないけど無理、という状況になっています。退職しなくても60歳以降は給料が減りますから、生活不安を感じています。

 

 安倍晋三氏の支持者が高市支持者に流れてきたのでしょうが、安倍氏の場合は働き方改革の旗を振っていました。高市氏の登場でどうなることやら、と思います。私は不安に思いがちな方なので、高市氏の登場で世の中の空気が変わらなければいいがなあ、と思ってしまったのです。杞憂に終わればいいのですけど、発言を切り取って振り回す人がいないとも限りませんからね。