写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

05  留萌本線復路と富良野線(2022年4月30日)

   ゴールデンウィークの北海道内旅行記、留萌からです。

 

 留萌について、9分しか時間がありませんから、列車に戻ろうとします。ところが、今どきの若い兄ちゃん風の駅員に改札口で、「改札が始まるまでちょっと待っていてください」と止められます。ところが駅員がいなくなったすきに他の客が改札口をすり抜けます。私は待っているように言われたので改札口で待っています。その後駅員が戻ってきて、すり抜けたホームにいた客に何か言っていましたが、私は待ちぼうけです。

 

 それでも改札が開き、今度は先ほどとは反対側の窓、進行方向で言うとやはり右側に座ります。キハ54は釧網本線と同じく転換クロスシートです。留萌9:04発。留萌本線自体はさほど見どころがあるわけでもなく、やはり自動車道が並行していますし、峠下のトンネルをくぐるぐらいです。また「明日萌」のニセ駅名称のかかる恵比島駅を通り過ぎますが、今度はホームがある側の窓です。

 

 深川まで戻りましたが、この列車はそのまま旭川まで行きます。ただ、前日寝ていませんのでウトウトしていたらしく、あまり印象が残っていません。10:41旭川着。

 

 旭川の駅は木をふんだんに使った高架駅で、ジャズ風のBGMが流れています。ただ改札内は閑散としています。1時間ほど時間がありますので、改札を出ます。駅直結でイオンがあります。デパートが駅直結、というケースはよくありますが、スーパーが駅直結、というパターンは珍しいですね。中に入りますが賑わっています。宗谷線石北線の沿線から鉄道でやってきた人にとってはデパートよりも便利かも知れません。ですが、やはりイオンはイオンで、おしゃれなアパレル店は少ないです。

 

 イオンを一通り見て、そのあと、確か駅裏に出て、桜並木があったので、それを見物。満開できれいでしたが、薄ら寒く、ゆっくりながめるというわけにも行かずに、ただ並木道を往復して終わりました。北海道の桜の時期は、花見するには薄ら寒いですね。

 

 さて、今度は富良野線に乗ります。これも未乗線区です。ホームに出て列車を持ちますが、進行方向がどちら側なのかわかりません。携帯で地図を見て確認。列車はキハ150の一両編成でした。向かい合わせの固定クロスシート車でしたが、こちら側が進行方向だろう、と思った側の席に座りました。他の客もほとんど私と同じ側に座ったので、大丈夫だろうと思います。運転手も予想した側の運転席に行ったので大丈夫。ということで11:33出発。ちゃんと進行方向左側に座れました。

 

 川を渡り、旭川郊外を過ぎていきます。この線区、旭川の郊外区間があるせいか、あまり廃止論議が起きませんね。ゴールデンウィーク中なのでかなりの客が乗っています。ただ、沿線風景はさほど見どころがあるわけではありません。この地域は、美瑛や富良野雄大な田園風景、丘の上のうねった畑、ラベンダーなどの花々をイメージしますが、この線は山に挟まれた平地を走って行くので、そういう風景は遠くに少ししか見られませんし、ラベンダーが咲く季節ではありません。人気のある風景のところを通り抜けるようにすれば人気が出たかも知れませんが、旭川富良野間の平地をまっすぐ結んだ方がいいに決まっていますから、そんな発想はなかったのでしょう。

 

 美瑛の駅は石造りなのか凝った建物で目を引きましたが、後は畑地が延々と続くだけで、眠いです。しかもこのあたりから足が痛くなってきて参りました。足をさすったり動かしたりしつつ乗り続け、12:42に富良野着です。