写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

35  ryuchellという人の死について

 このところ、食べ物や身の回りのことを書いてきたのですが、今日は違うことを。 

 

    タレント(なのかもよくわかりませんが)のryuchellという人が自殺をした、ということでした。実は私はこの人のことをよく知りません。結婚前だと思いますが、pecoさんという恋人と、何かの食べ歩きをしているテレビ番組か動画を見た覚えがあるくらいです。

 

 それでも、ネットニュースで、このpecoさんと結婚して子供が生まれ、それから離婚して女性化していった、いうのを時々見聞はしていました。よく知らないけれど、ネットニュースでよく取り上げられるので動静が時々目に入ってくる、という人ではありました。結婚した時はお子ちゃまカップルのようにも見えましたし、大丈夫なのかな、とは思っていました。

 

 で、その後離婚して、女性化していきました。その理由や経過はよくわかりませんが、子供をpecoさんに任せて無責任な、という批判を当時Yahooニュースのコメント欄でかなりの数、見かけたことがあります。これが今問題になっている「誹謗中傷」なのか、このコメント欄以外を見ているわけではありませんので、何ともいえませんが、確かになあ、とは思っていました。そして父親が女性化していく、というのは子供にとってはどういう影響を与えるものなのだろう、ということも感じていました。

 

 これが「多様性」なのか、生きたい生き方をしてそれを子供も含めて批判していけない、ということなのだろうか、と思います。

 

 私のryuchellという人(「さん」、とも「氏」ともつけにくいのでこういう書き方をしているのですが)に対する感想は、率直に言って「無理な生き方をしていたのではないか」ということです。

 

 いわゆるバイセクシャルなのか、男女両方の生き方を得ようとしたのか、職業上、ネットやマスコミから隠れて生きることも困難だったでしょうし、このような生き方を貫くのであれば、一種の先駆者としてかなり図太い神経を持っていないと難しかったでしょう。美輪明宏氏だって、昔は石を投げられたと言います。それを乗り越えて現在の地位があります。私なんか、とてもまねのできない生き方です。

 

 男でも女でもありたい、有名でもありたい、批判されたくもない、という生き方はやはり無理があるでしょう。自殺の理由も誹謗中傷を苦にして、と言うほか、女性ホルモン注入で精神的に不安定になっていたのでは、という説も見かけました。

 

 今回の事件をきっかけにネット上の「誹謗中傷」を規制しよう、という声が有名人や政治家などから上がっていますが、かなり慎重に考慮を要する問題です。傷つく、というのは誹謗中傷に限らず、まっとうな批判であっても傷つくものです。さりとて誹謗中傷はともかく、批判のない社会がいいとも思えません。正論の方が傷つく、ということもあるものです。

 

 「自由」と「自分勝手」、ある人の生き方について「受容」すべきなのか、「批判」もありうるのでは、そしてそれは「誹謗中傷」にあたるのかそれらがどこで線引きされるのか、ということについて、考えさせられる事件ではありました。ですから事情をあまり知らないにもかかわらず、一文をものしてみたわけです。

 

 独身の私が既婚者の自殺をあれこれ言う資格はないのかもしれませんが、皆さんはどう思いますか?