写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

79  さよならエスタ<その2> 

    昨日に続いて、8月いっぱいで閉店する札幌駅の「JRタワースクエア」の一角をなしていたエスタ」について書きます。

 

 「エスタ」の店にいろいろ思い出はあるのですが、地下のレストランや弁当屋に絞って書きましょうか。

 

 まず、「ザ・どん」という丼物のお店。ここ、開店当初、「海鮮三味丼」という丼が1000円以下でむやみに安くてよく食べていました。ところがここ数年は急激に値上がりして、ご無沙汰になってしまいました。かわりによく食べるようになったのが「まぐろサーモン丼」でした。

 

 この店でもう一つ思い出深いのは、もう10年以上前でしたが、ある知人とこの店で偶然出会ったことがありました。この人とは、かなり年が離れていて、ずいぶん若い人だったのですが、なぜか気が合って、私にしては極めて珍しいことに一緒に旅行に出かけたりした人でした。私が田舎に住んでいるときの知人でしたが、この人が札幌に引っ越してしばらく経った頃にこの店で偶然出会ったのです。

 

 ところがその後しばらくして、この人、若くして亡くなりました。あのとき偶然出会ったのが最後になってしまいました。私、独身ですから、老後に何か必要があればこの人に身元保証人でも頼もうか、と思っていたくらいでしたが、私より早く亡くなってしまったわけです。そういう人と虫の知らせのように最後に出会った場所ですから、思い出深いですね。

 

 最近よく利用していたのが「点心札幌」という店でした。この店、他の店が9時閉店なのに、10時までやっていたのですね。それを知ってから、夕方グズグズして、札幌駅方面に出るのが遅くなったとき、よくここで食事をするようになりました。

 

 あとは、テイクアウト店になりますが、「北彩」という寿司やちらし寿司を売っていた店は、例年「ひとりクリスマス会」をするときにここで寿司を買っていましたし、ケーキの「もりもと」も、本店が千歳にあって、昔千歳に住んでいた時期があったので、その後も例年「ひとりクリスマス会」用のケーキはここで買うことが多かったのです。その他、「シャモニー」という丸いフランスパンにクリームが入っているパンも好きでした。

 

 そして「アイ・ミートダイニング」(この店、よく使っていたのに店名を知らず、今検索して初めて知りました)の鶏の足を買って、「ひとりクリスマス会」の料理をそろえていたのです。

 

 以前このブログで記事にしたのは「ドミニック・ジュラン」というパン屋や、「グゥー」という店の笹寿司でした。これは今回省略しますが、これもよく利用しましたね。どこかで移転再開しないのですかね?

 

 「フォーシーズン」とかいうステーキ弁当を売る店もよく利用しましたが、ここではステーキ弁当ではなく、「タン塩弁当」だかを買うことが多かったですね。他の店もそうですが、夕方割引の時間帯に行くわけです。他の店も含めて、申し訳ないながらも定価で買ったことはあまりありませんでした。

 

 あとは、黄河」という中華惣菜の店。田舎に住んでいたときは、ここの中華弁当が安いのでよく買って札幌帰りの列車で食べていましたし、都市部に引っ越してからは、夜8時過ぎに中華惣菜の「三点盛り」が安くなるのを見計らってよく買っていました。

 

 安くなるのを見計らって、という点では、「玉藤」というとんかつ屋の弁当。これ、8時すぎると半額ぐらいになるのですね。都市部に引っ越してからはここのとんかつ弁当が安くなるのを狙ってよく買っていました。

 

 他の店にも言えるのですが、その日の売れ行きで値引きが違うのです。もっと下がらないかな、と上の階に行って待っていて、下におりてくると売り切れていて、買い損なった、ということもしばしばありました。

 

 あと、最近よく利用していたのが「ふく亭」という和食系の弁当や惣菜を売る店。この店、エスタの閉館が決まって他のテナントが退店をしたあと出店した店で、多分開店してから半年ぐらいしかたっていません。なんで今頃出店するのだろう、と不思議に思っていました。ですがここの和食弁当も、夜8時過ぎに売れ残っていると半額になるので、結構豪華な和食弁当が1000円以下で買えて、時々買っていました。

 

 他にもいろいろな店を利用しました。私のように車を持っていない人間はJRに乗って札幌駅で用事を済ますことが多く、このエスタ」にけっこう支えられて生活していたんだな、と改めて思います。ある意味「感謝」ですね。そしてずいぶん不便になるので9月以降、「どうしよう」という切実な不安もこれまたあるのです。