写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

30  3日目午後 30年ぶりの香港の入国審査で不安になる(2023年8月2日)

    いよいよ香港です。通路側なので外はよく見えませんが、ちょっとでも見えないかな、と思います。1993年以来、30年ぶり。2019年にも香港行きを検討したのでしたが、政情不安で行けませんでした。

 

 30年前はまだイギリス領で、参加者1人というツアー客になって、ガラガラの札幌~香港間のキャセイパシフィック機に乗り、世界一着陸が難しい空港のひとつと言われ、カーブを描いて街中のビルの上空すれすれを飛んでいくおもしろい啓徳空港に着陸しました。

 

 今回は新空港に着陸します。とは言っても新空港も開港して20年ぐらいたつのでしょうか。そして中国返還20年以上がたっています。香港は2度目ですが、特別行政区とはいえ、中華人民共和国初入国です。映像などで見ると、香港も小ぎれいになって大きく変わったようですが、実際のところどうなのか、また、2019年のデモとそれに伴う政情不安、それにともなう香港国家安全維持法施行で自由が失われたと言いますが、どんなものなのか、気になります。 

 

 定時15:05着のところ、少し回り道をしたのか、15:30香港着でした。ところで着陸近くになっても、客室乗務員は入国(香港の場合は入境)カードを配りません。香港の入国カードは廃止になったのかな、もしかして電子化されたのか?と不安になります。空港に着いてから長い通路を通っている間にスマホで調べてみましたが、どうもそんな情報はありません。

 

    あるいはコロナ禍と国安法施行のあとですし、何か入国の仕方が変わったのか、事前に何か手続きをしておかないと入国できないのではないか、仁川空港の香港エクスプレスカウンターでの不可解な質問攻めもあって、不安神経症の私は極度の不安感を持ってしまいました。

 

 ですが、入国審査のゲートまで来たら、そこに入国カードとその記載台があり、人々が群がっていました。なーんだと思い、ホッとして私も記入しましたが、焦って一枚書き損じました。

 

 そういうことで、入国審査に向かうときも緊張して、大丈夫かな、と思いましたが、審査自体はスムーズで、香港の場合は指紋は採られませんでしたし、スタンプもシールもなく、小さい紙をパスポートに挟まれただけでした。こうして、あっさり制限区域外に出られました。