ハノイのホアンキエム湖を一周した後、17時20分頃に「ESALEN SPA」という店の前に行きました。看板にハングルで「サウナ」と書いてあります。
ちなみにベトナムでは日本語の看板はほぼ皆無でした。中国語や韓国語、フランス語もほとんど見かけませんでした。旧市街をシクロで見物しているときから、ときどき「SPA」という小ぎれいな店が目についていました。おそらくベトナムではマッサージ店が最近増えて、それを「SPA」とよんでいるようでした。
前に女の人が座っていて、手招きします。英語の値段表がありました。フットマッサージやタイ式マッサージなどもありましたが、ベトナム式マッサージというのがあり、これが少し高かったのですが、せっかくですからベトナム式をやりたいです。
値段表の上に、30%オフと書いてあります。近くの店より安かったし、これなら得ですから、ここに入ることにします。
中に入るとソファーに座って足湯に入ります。甘いお茶二杯、さらにお茶が出てきます。足湯は、何かの植物の皮が入っています。どうやら生姜のようでした。
ちなみにマッサージ料金は、元の値段では46万5000ドンでしたが、30%オフで29万7千ドンでした。 日本円で1800円ぐらい。タイよりは高いですが、まあこれまで経験した中では安い方です。
以前にも書きましたが、ベトナムは紙幣しかなく、英語で値段を言うときに「One Hundred」などといいます。また10Kというような表記の仕方もしばしば見かけました。大変分かりにくいので、下3桁をデノミネーションすればいいと思います。
マッサージ師は、しばらくしてからやってきました。若い女性です。二階に上がってマッサージを受けます。パンツ一丁にさせられます。ベトナム式マッサージは、マッサージ師の腕なのか、ベトナム式はこうなのか、ツボがよくわからないようであまり押されず、うまいという印象ではありませんでした。他国と違うのは、お腹をマッサージしてきます。お腹周りをぐるぐるとさするのと、パンツの周りまで手を入れて、股関節周りのマッサージをしてくることです。
この調子ではもしかしたら…と思っていたのですが、結局、最後には 男性のあそこを触ってきました。びっくりして「いい」という手振りをします。女性でも入ってこれそうな小ぎれいなつくりで、性的なところではなさそうだったのですが…。これまでアジア各国でマッサージをしましたが、こういうパターンは初めてだったので、びっくりします。
ずいぶん長いことやってくれるような感じで一時間以上経ったのではないかと思っていましたが、時計を見ると1時間コースだったのに実質50分でした。マッサージが終わって、マッサージ師が、「チップ」といいます。通貨価値がわからないふりをして、2000ドンを渡します。すると「So Small」と文句を言われます。確かに10円ちょっとぐらいしか払っていません。ですが、タンロン城の菓子売りにぼったくりにあった仕返しです。別の人に仕返しをするのはよくないですが。物価が分からないふりをして 「Sorry Sorry」とかいいます。
29万7千ドンだったので、下に降りて、お金を払っておつりをもらうとき、お釣りの3000ドンもマッサージ師に渡してチップにしましたが、それも数10円だったでしょう。
マッサージ師は最初はむくれていましたが、まあそれは演技だったのか、最後はニコニコして送り出してくれました。印象は悪くありません。ちなみに3000ドンは29円だそうです。
一度マッサージ店を出た時に、市場で買ったワイシャツを店の中に忘れているのに気が付き、慌てて戻りました。 すぐ気がついてよかったです。