写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

60  ハマいく「ビートdeトーヒ」

   久しぶりの歌記事です。

 

 昨年の紅白歌合戦で一番印象に残った曲の一つが、特別企画として出てきた「ハマいく」の「ビートdeトーヒ」という歌でした。そして、年明けにネットで検索してみたわけです。それ以来、この曲にはまっています。

 

 「ハマいく」というのは、お笑いコンビ「かまいたち」の濱家隆一、元乃木坂46の生田絵梨花の2人なんだそうですね。この2人がNHKの番組で共演しているのでできたユニットなんだとか。テレビを全然見ていないので、そういうの全然知りませんでした。

 

 紅白に出たときは、濱家氏は正直、イケメンともかっこいいとも思わなかったのですが、検索してみたアニメヴァージョンの方では、かわいく、まあイケメン風にデフォルメされています。ということで、リアルの歌唱映像よりは、アニメヴァージョンを見ていることの方が多いのですね。生田さんの方は、アニメでも本物でもかわいいですが。

 

 メロディーはポップで軽やかですが、歌詞は「ビートdeトーヒ」というくらいで、結構ネガティブです。私も毎日の生活から逃避したい方ですから、この歌詞は刺さりますね。

 

 ということで、この曲でも聞いて、また現実逃避することになるのでしょうかね。

 

 この歌についてのウンチクは何もありませんが、ただ気に入ったということでひと記事でっち上げてしまいました。どうもすみません。

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59  八代亜紀さんの訃報

 もうしばらく前ですが八代亜紀さん、亡くなりましたね。年末の「年忘れにっぽんの歌」で、元気そうに歌っていたので、「紅白にも出ればいいのに」と書いていたら、これはかなり以前のVTRで、その時点ですでに亡くなっていました。

 

 訃報を知ったとき、実はベトナム旅行中でした。インターネットはつながるのでこの一報を知ったわけです。年末年始の番組感想を書いた記事を留守記事として載せておいたのですが、その中で「まだ歌唱力を維持しているので紅白にも出てほしい」と書いていたので、慌てて現地から追記を書いたのでした。

 

 追悼記事を見ると、いまだに女性演歌歌手の売り上げ第一位であるということでした。70年代中盤から後半にかけて出す曲出す曲が安定してヒットしていたような印象があります。その後も一発当てる歌手はいましたが、安定した売れ方をした最後の女性演歌歌手であったと思います。

 

 演歌の女王といわれて、レコード大賞も取ったし、最優秀歌唱賞も2年連続で取ったはずです。確かそのせいで一時期レコード大賞は最優秀歌唱賞の連続受賞を制限していた時期があったはずです。紅白でも何度もトリを取っていました。実績だけでなく、雰囲気や貫禄も含めて「演歌の女王」の称号がふさわしかったのでしょう。

 

 私が「演歌」という言葉を初めて知ったのは、この八代亜紀さんが紹介されているシーンだったように思います。「演歌」という歌のジャンルはその以前から存在し、これについてはいつか考察記事を載せてみたいと思っているのですが、それはともかく、私にとっては演歌=八代亜紀というイメージで、先駆者ではありませんが、大成者ではあると思います。

 

 演歌歌手の場合、故郷の地名を芸名にするケースが多いですが、意外と大成する人が少ないようです。その中でこの人は数少ない成功例ですね。

 

 「全日本歌謡選手権」という番組で10週連続勝ち抜き、デビューしたそうです。この番組、幼稚園から小学校低学年の頃までやっていたように思いますが、八代さんが出てきた覚えはありませんから、ごく初期の出演だったのでしょう。

 

 ファンはトラック運転手や漁船乗組員などが多かったといいます。港町の歌が多かったせいか、そういうファンが多そうだなあ、という感じでしたね。前時代の青江三奈が都会の風俗を歌っていたのに対し、その衣鉢を引き継ぎつつも、地方の雰囲気を漂わせた歌が多かったように思います。青江三奈の「艶歌」をベースに藤圭子の「怨歌」を融合させて「女性演歌」を大成した人、という評価ができるのではないでしょうか。

 

 それだけの実績がある人なのに、紅白から落ちるのは比較的早かったように思います。調べたら1988年に一度落選して、その後復活したものの、94年には再度落選しています。落選したときは「あれっ」と思ったものです。80年の「雨の慕情」でレコード大賞を取ったときが頂点で、ご本人もファンもそれで達成感があったのか、その後、あまりヒット曲が出なかった印象があります。それで紅白落選が比較的早かったのでしょうか?

 

 昨年もそうでしたが、こうして70年代、それも後半に活躍した方が亡くなっていきますね。70代なら夭折ではありませんが、それでも惜しいですね。もう一回紅白で見たかったです。 

 

 

 

 

 

58  今年(2023年)亡くなった歌手~大橋純子さんと谷村新司さん

 今年は昔の有名な歌手や音楽家が何人も亡くなりましたね。私個人としては、世代のせいか、というより、私は実年齢より少し上の世代が好きな歌手が好みだったのですが、とにかく、特に残念に思ったのは、大橋純子さんと谷村新司さんですかね。

 

 大橋純子さんについては、以前、このブログでも「ビューティフル・ミー」という歌を紹介したことがありました。大ヒット曲としては「たそがれマイ・ラブ」・「シルエットロマンス」・これまた今年亡くなったもんたよしのり氏とのデュエット「夏女ソニア」などがありますが、私は大ヒットした歌よりも、先ほどの「ビューーティフル・ミー」や「シンプル・ラブ」・「サファリ・ナイト」・「ファンタジック・ウーマン」といった曲の方が好みです。

 

 何で大ヒットした曲よりあまりヒットしなかった曲の方が好きなのですかね。というか、この時期の歌手というのは、他の人にも言えることなのですが、大ヒットの陰に隠れた名曲があるものなのです。それを発掘して悦に入るのがこの時期の歌の楽しみ方なのでしょうかね。

 

 シンガーソングライターではなかったので、「ニューミュージック」には分類されず、でも都会的でおしゃれな歌が多く、「シティーミュージック」とかいわれていましたよね。この人本人は北海道夕張の出身で、また、活躍していた時期は北島三郎の事務所所属だといいうことで、そのギャップがまた面白かったわけです。

 

 深夜が似合って、それもテレビ。小学生の時、一度夜中にテレビでやっていたライブを見て、「大人の世界」を感じ、すごく印象に残りました。ラジオではないところが「ニューミュージック」ではない、「シティミュージック」らしさなのかもしれません。

 

 数年前に彼女のことをネットで調べていたら、「闘病中」とのことだったので、大丈夫かな、と思っていたのですが、やはりダメでしたね。「実力派」と言われる歌唱力で売る歌手は年齢を重ねても歌唱力を維持していないとがっかりさせられますが、晩年の彼女はどうだったのでしょうかね?

 

 さて、もうひとりの谷村新司さんですが、歌手としては「アリス」、そしてソロの「昴」など、大ヒット曲がたくさんありますが、私はこの人の場合、歌手としてよりもラジオのDJとしてファンだったのですね。

 

 私の世代的には「青春キャンパス」という番組の時代だったのですが、確か火曜日にばんばひろふみさんとやっていた「天才・秀才・バカ」という当時よくあったリスナーからの笑い話の投稿コーナーが好きで、よく聞いていました。

 

 末期には年齢的に「青春」がつく中高生向きの番組は厳しくなってきたな、と思っていたら、確かちょうど高校卒業の頃に終わりました。

 

 それからご無沙汰だったのですが、就職してから、一時、有線放送がついているマンションに住んでいたことがあって、東京や大阪・名古屋のラジオが聴けたのです。

 

 東京の文化放送で日曜日ににちよう道楽王とかいう番組があり、確か月一回の割合で出演していましたが、この週だけは必ずと言っていいほどに聞いていました。

 

 この番組の場合、面白い投稿があったわけでもなかったのに、なんで「必聴」と思うほどに聞いていたのか、不思議ですが、谷村氏のうんちくと語り口が面白かったのでしょう。

 

 お二人とも73~74歳ぐらいでしたか。今の時代では長生きではありませんが、さりとて夭折、というわけではありません。自分がよく知っている、好きだった人たちが亡くなる時代に入ったのだなあ、とは思います。自分ももしかしたらあと20年くらいかあ、とも思ってしまいますね。

57  演歌の運命

 紅白歌合戦が終わっても、紅白に関するあれこれの考察がネットニュースでは花盛りです。私が興味を持って見るせいかもしれませんが、あれこれの考察、若者向けにしてある程度成功したのではないかという説、高齢者の離反を招くという説、その他、今回の紅白は成功だったとか失敗だったとか、正反対に近い議論があちこちで展開されています。

 

 ただ、共通しているのは、今回の紅白、演歌を軽視している、という議論です。いいことか悪いことか、という評価では意見は分かれますが、演歌歌手の出演が以前に比べて大幅に減り、しかもその多くが企画ものとのコラボでした。

 

 私は演歌がそう嫌いではありません。でも、演歌はもう寿命が終わっている、というのが私の見立てです。今、演歌に親しんでいた年齢層はおそらく80歳を超えています。70代になると、もう若い頃には「和製ポップス」や「フォーク」が人気を得ていた時代です。

 

 今回の紅白で休業することになった氷川きよしですが、彼が20年ほど前「箱根八里の半次郎」でブレイクしたのは当時すでに「狂い咲き」に近かったのです。その頃同時にヒットしていた演歌が大泉逸郎の「孫」で、演歌は孫を持つ世代、つまり60~70代にしか受け入れられなくなっていました。その頃私は演歌は「死」をテーマにしたヒット曲が生まれて、その後死に絶えると思っていたのですが、「死」をテーマにしたヒット曲としてその後「千の風になって」や「吾亦紅」がありました。しかしこれは演歌とは言いがたい歌でした。

 

 氷川きよしに話を戻すと、2000年頃の演歌の危機、という状況があったように思います。考えてみれば、「一発屋」と言われるヒット曲を持つ歌手を除いて、出す曲出す曲がある程度ヒットする安定した人気を持つ男性演歌歌手は当時すでに30年前にデビューしていた五木ひろし、森進一以来生まれていませんでした

 

 そこで、男性演歌歌手という存在が21世紀に受け入れられるのか、という賭けの対象として選ばれたのが氷川きよしだったのだと思います。私は詳細は知りませんが、相当のプロモーションが行われたのだろうと思いますし、そしてそれは成功し、彼は約30年ぶりに安定した人気を持つ男性演歌歌手となったのです。

 

 氷川きよしに続いて何人かの男性演歌歌手が彼の路線の後追いをしようとしたのですが、彼ほどの成功を収めることはできませんでした。今回紅白に出た男性演歌歌手である山内惠介三山ひろしも、誰でも知っている大ヒットがあるかと言えば、正直そうではないでしょう。実際のところ紅白の「男性演歌歌手」の枠にはめこまれた、という感じです。

 

 そして21世紀(「平成」という時代区分でもいいでしょう)にほぼ唯一成功した男性演歌歌手である氷川きよしの場合は、本人が「演歌」という枠にはめられることが嫌になり、このところの紅白ではロック調の歌を歌っています。

 

 こう考えると、演歌、特に男性演歌歌手の先行きは相当暗いと言わざるを得ません。もはや20年前に演歌は死に絶え、氷川きよしという狂い咲きの歌手の存在で延命してきたのですが、今度は本人がそれを拒否しているようです。

 

 演歌、特に男性演歌歌手はこのまま絶滅していくのでしょうかね?

 

 

 

 

 

56  渡辺徹「約束」

   連休なのですが、グダグダ過ごしてyoutubeを見ている日々です。もう少し有効に使えばいいのですが。それはともかく、あれこれ見ているなかで、渡辺徹の昔の映像が出てきました。「約束」という歌がヒットしていた頃です。1982年ですから、もう40年前ですね。時の流れに唖然とします。

 

  当時、私は歌番組が好きでしたが、この人について、あれこれ思ったことはありませんでした。人気俳優・歌手なんだなあ、という以上の感情を持っていたわけではありません。

 

 ただ、その後、激太りして、見る影もなくなった、ということは強く印象に残っています。これも人気の出た直後の話で、スターとして活躍してから1~2年後の話だったと思います。かっこいい青春スターが激太りしたので当時かなり話題になったので、よく覚えています。

 

 短期間にこれだけの変貌を遂げた人は珍しいと思いましたが、その後、自分の身の回りでも、20代半ばの頃に卒業・就職・結婚などの環境変化で痩せていた人がかなり太った、というケースを見かけました。この人もスターになって環境が変わったことが大きかったのでしょうか?

 

 まあそれでも、太ったら太ったなりの活躍をして、今でも芸能界では一定の地位を得ています。ただ、激太りしたりダイエットしたり、健康面で無理がたたっていたのか、病気がちの人生になってしまったようですね。

 

 しかし改めて今、動画を見ると、全盛期はとにかくかっこいいです。同時期にスターだった田原俊彦とか、マッチこと近藤真彦より、客観的に見て、精悍でかっこいいように思います。最近の中性的なかわいさを持つ男性アイドルとは違って、男らしい精悍さや爽やかさがあり、超イケメン、といっていいのではないでしょうか?

 

 この人、実はもともと肥満気味で、デビューに向けての特訓で絞られてかっこよくなり、スターになるとまた太ったそうです。ですから、この一時の超絶かっこよさは、ほんの一瞬のものだったらしいです。絞られたからこそ生まれた精悍さなのかもしれませんね。

 

 でも、私のような者からすれば、ほんの一時期でも、こんな超絶さわやかイケメンの姿になりたかった、なんて考えてしまいました当時は何とも思っていませんでしたが、この年になって40年前の動画を見て、こんな妙なことを考えてしまいました。我ながらアホか、と思ってしまいますが。

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