写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

07 豊肥本線の「あそBOY」(1999年4月3日)

 4月3日はいつも通りバスで博多駅に行って、7:45発「ゆふ1号」に乗りました。久大本線経由別府行きです。キハ185系3両編成で、乗車率は結構良かったです。この線はローカル線で、客車の普通がいまだに残っているのが話題になっている程度で、さほど沿線風景も感心するほどのものはありませんでした。しかし、この線、博多~大分間の最短ルートなのでもう少し活性化できないでしょうか?

 

 別府着が10:55でした。別府駅は高架化されていてきれいでしたが、一階の土産物売場はなんだか寂れた一昔前風の雰囲気で買い物をしようとしても店員がどっかへ行っていておらず、とまどっていると見かねた別の店の店員がよびに行く始末でした。そのため「湯の花」を買いそびれてしまいました。

 

 別府で時間があるので、「地獄めぐり」でも行こうかと思いましたが、案外遠くで待ち時間の間に行って来れそうもないので、あきらめてこの前「ソニック」の名にだまされて乗りそびれた883系に試乗することにしました。

 

 11:13発ソニック12号」に乗りましたが、これまで乗ったJR九州の列車に比べるとかなり空いていました。どうも日豊線の乗車率はよくないようです。883系はなんだか乗ってみるとガラス製の仕切扉といい、色使いといい、ミッキーマウスの耳が付いているようなシート、メタリックな銀色に塗ってある背もたれのところについている小テーブルなど、なんだかおもちゃのような感じでした。日豊線はビジネス利用より観光利用を当て込んでいるせいでしょうか?でもミッキーマウスの耳みたいな頭のせは案外快適でした。

 

 中津着11:51。そのまま12:00発のボロ485系「にちりん9号」別府に引き返し、12:48着。別府から12:54発の「あそ4号」に乗りました。どうやら「ゆふ」が「あそ」になっただけのようでしたが、1両目が禁煙自由席だったので、運転席越しに前面が見える位置を確保、豊肥線の車窓を存分に楽しみました。しかし「ゆふ」も「あそ」もヘッドマークを付けていませんでした。JR九州ヘッドマーク表示にはあまり力を入れていないようで新造車両には表示幕がありませんし、185系などでは手抜きをしているようです。でもかっこわるいです。

 

 阿蘇の外輪山を下って14:50宮地着。ここからSL8600型の「あそBOY」に乗ることにしました。指定券は朝、博多駅で手に入れました。あそBOYは色がダークグリーンに塗り替えられていました。時間があったのでしばらく機関車を眺めたあと15:23出発。ガラガラなのに、進行方向と逆のシートが指定されていて「なぜ」と思っていたら、阿蘇駅で乗客が乗り込み満席になりました。私もクロスシートの残り三席を家族連れに占領され、なんだか気まずい感じでした。

 

 仕方ないのでスイッチバックを見るふりをして最後部の展望室へ行きましたが、いすがなく、例によって子供だらけなのでスイッチバックが終わると戻りました。SL列車なので結構とろとろ走り、熊本着17:19。家族連れのおばさんがやはり気まずかったのか「すいませんでした」といって降りていきました。SLはやはり乗るものではなく、見るものですね。そのまま「あそ」で熊本まで行った方が良かったかな、という気もしました。

 

 1分待ちの「有明」には間に合わず、また17:40発の「つばめ20号」に乗りました。つばめは混んでいるので座れるか心配でしたがなんとか座れました。そして18:55博多着でした。