写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

22  5日目午前中 水上マーケットツアー<その1>(2020年1月11日)

 さて5日目、1月11日(土)です。タイは暑いせいか、早朝から行動するパターンが多くなります。この日は水上マーケットに行くオプショナルツアーを申し込んであります。6時過ぎに下に降ります。7時に駅前のバンコクセンターホテル集合とのこと。

 

   6時半に朝食が始まりますが、昨日も朝食の権利を放棄しましたから、今日は10分ぐらいで無理矢理食べることにします。何人か食堂の前で待っている人がいて、一人は日本人でした。横浜から来た若い男の人で、タイは2度目とのこと。この日は私が今回行かない、ダム湖上の長大コンクリート橋を走る観光列車ツアーに参加するらしいです。

 

 これも行く直前にオプショナルツアーを検索したとき出てきたので、検討したのですが、水上マーケットを優先しました。行く直前の申し込みだったので大丈夫かな、と思ったのですが、出発前日にメールが来て集合場所などが案内されていました。約4000円のツアーです。

 タイで是非みたいものに水上マーケットがありました。よく観光写真に載っています。ラオス行きはあきらめて、ダム湖の列車とどちらがいいか、検討したのですが、こちらを優先しました。水上マーケットもいくつかあるようで、一つは「アムパワーの水上マーケット」、こちらはメークロンからバスで行けるようで、当初、最有力候補だったのですが、まず、週末のみ、という情報があり、私のメークロン行きの予定が木曜だったのと、あと、夜の方が賑やかで蛍が名物らしい、それと陸上から食堂船に食事を注文して食べるのが中心、という情報があり、行きにくいかな、と思って、今回は見送りました。

 行ったのは、「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」というところ、もちろんこんなややこしい名前、きちんと認識していません。ここはどうやら観光用に作られたところらしいです。ですが、「水上マーケット」の観光写真はだはだいたいここで撮ったもののようで、我々がイメージする「水上マーケット」に一番近いようです。

 

 まあ、今の時代に、昔ながらの地元民が船で買い物に行くような水上マーケットがそのまま残っているとは思えませんし、残っているところも観光用に残してあるのでしょう。全くの観光用が、「ダムヌンサドゥアック」で、アムパワーや他のところはどうやら輪島や高山の朝市のような元々地元民用だったのが観光化したか、町おこしで新しく始めるようになったところのようです。船に乗って買い物するとなると、個人で行っても交渉が難しいでしょう。ということでこういうときにはオプショナルツアーかな、と思い、申し込みました。

 さて、他にもせかす客がいて、6時25分には食堂が開き、大急ぎで朝食。この日は麺やカレーではなく、お粥でした。それにハムなどを添えて食べます。スイカも食べたような。で、大急ぎでセンターホテルへ。7時5分前到着。ミニバスがすぐ来て、名前を確認され乗ります。そこそこ乗っています。関西からと思われる旅慣れた老夫婦らしき人がしゃべっています。

 

 しばらくすると、別のホテルに着き、今度はツアーごとに分けられ、別のミニバスに乗ります。今度はメガネの根暗そうな男女各一人、それに私。なんだか暗い雰囲気です。計3人の地味なツアーになりました。多分普段一人旅が好きだけど、水上マーケットは一人で行きにくいので…という3人でしょう。初老のタイ人日本語ガイドがつきます。

 ミニバスは早朝の近代的な道路を走っています。橋の上から近代的なバンコクの町並みが見えます。新興国ですから、きれいなところは日本以上と言っていいくらい立派ですし、そうでないところはタイムスリップ感があります。まあ、昔の日本でもこんなところはなかっただろう、と思うところも多いですが。ウトウトします。後ろの男性は寝ているようです。近代的な道路を曲がり、旧市街に入ります。そこはなんとメークロンの線路市場の入口の踏切でした。

 その後またしばらく走り、「ココナッツ砂糖」の作業場でトイレ休憩。ここで一度降ろされます。私はトイレに行きませんでした。簡単にココナッツ砂糖の作り方を紹介されます。未熟な実(その後調べたら花の蜜から作るようでした)から作るようでした。

 

 民芸品も売っています。オプショナルツアーとタイアップしているのでしょう。民芸品は買いませんでしたが、なぜかココナッツ砂糖500グラムを60バーツで買ってしまいます。もうすこし少なければいいのに、と思いますが、いちばん小さいパックがこの量です。帰国後食べたら、色はクリーム色ですが、黒砂糖に似ている風味で、お餅で包んで食べたらおいしいかも、と思いました。

 また走り出します。この辺は一面椰子の木です。ココナッツ砂糖作業場の周囲にも椰子の木がありましたが、ずいぶん背が高く、実を取るのに困らないのだろうか、と思います。椰子の木の下は湿地なのか、溝が通っています。そうこうするうち、水上マーケットに着いたらしく、降ろされます。人について動くときは、どう動いたか印象が薄いものです。