写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

10 韓国に行くため下関へ行く(2000年1月9日)

 では韓国編の話を始めます。

 

 1月7日に四国から帰って、1日半ほど福岡で過ごしたあと、9日の昼に出発です。13:10博多発のソニック13号で出発です。本当はもっと遅い「にちりん」でいいのですが、883系に乗りたかったのでわざと早く出かけました。

 

 小倉着13:50。時刻表鹿児島本線欄を見ると、関門間は1時間に1本ぐらいしか電車がなく、最近のJR九州の新造車は交流専用なので本数が減ったのかなあ、と思っていました。しかし北九州と下関は結構交流があるのにこれでは不便だな、と思っていました。ところが小倉に着くと、何のことはない、日豊本線から関門に乗り入れる列車が結構あるのです。小倉に到着していた電車(またロングシート改造車)に乗り込み、14:22発の下関14:36着。

 

 昔の時刻表では山陽線の岡山~門司が1ページで表示されていたので関門間の列車はそれを見れば済んだのですが、最近は岡山~下関になってしまい、関門間の電車は鹿児島線日豊線の欄に別々に掲載されています。省スペースのためか相手方の系統の電車は掲載されていないので、一時間に一本しかないのかと思って、私のようにわざわざ早めに出てくる客も出てしまいます。もし気づいていれば次のソニックでも良かったわけです。これは不親切すぎます。

 

 さて、下関に着きました。ふと思ったのですが、私の郵便貯金は昔の名残で、いまだに下関の貯金局の所管になっていて、通知類は下関から送られてきます。そう考えたら、下関郵便局で貯金したくなりましたが、あいにく日曜日で出来ませんでした。

 

 小雨の中、とりあえず国際フェリーターミナルに向かいました。駅のすぐ近くです。ここで荷物をコインロッカーにおいて置こうと思いました。行ってみたら、閑散としていて、ガードマンばかりが目立ちます。ガードマンの人に「コインロッカーはないですか?」と聞くと「ないです」とのこと。仕方なく荷物を持ったまま駅前のシーモールというショッピングセンターに行きました。大丸とダイエーの間に専門店街があるという、ちょうど新札幌のような構造です。

 

 中学の時、ここに行ったときはすごい施設だな、と思いましたが、今見ると、さほどでもありません。ここで昼食。和食の店に入って下関といえばふぐ、ということで「ふくめし」のついたセットを頼みました。ふくめしはふぐの炊き込みご飯でした。下関では「ふく」とよぶことがあるそうです。まあ800円だかのセットなので、大したことはありません。まあそれでも値段の割にはお得だったので満足してフェリーターミナルへ戻ります。15:30分頃戻りました。出航2時間前までに手続きしなければいけないそうです。

 

 窓口では日韓共同きっぷを見せて乗船券を貰います。まず、旅客名簿(昔の青函連絡船にもあったような紙)を記入して出国の紙と韓国の入国カードを貰います。今度はそれを書いて、待ちます。出国審査の入口の前には山ほどの荷物を積んだワゴンがいっぱいで凄まじいことになっています。電気製品なんかもあるのですが、目立つのがごま油とごま。なぜでしょう。まあ韓国料理にはごま油が必需品ですが。

 

 客は日曜夜の便のせいか、8~9割が韓国人でした。なんだかかつぎ屋とか、胡散臭そうな人が多く、まともそうな日本人はあまりいません。たまにまともそうな子供連れや若い学生風の人がいるとほっとしますが、これは韓国人です。もうこの時点で韓国語の世界になっていました。相撲を見ながら韓国語でどうのこうの言っています。5時過ぎにゲートが開き、出国審査などはスムーズ、船に乗り込みました。