写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

13  あわただしく景福宮見物(2001年1月5日)

 さて、前日夜、翌日(1月5日)にどこに行くか考えましたが、3日では韓国一周はできないことがわかり、いい案もできぬまま、朝を迎えてしまいました。とりあえず、西南部に向かう湖南線か、日本海側に向かう嶺東線に乗ろうと思うのですが、結論は出ず、足の向かうままに任せることにしました。結局地下鉄で行ったのは京釜線と湖南線のターミナルであるソウル駅。湖南線に乗ることにしました。

 

 駅の切符売り場でパスを見せるとインフォメーションセンターに行くように指示され、そこで指定を取りました。もちろん追加料金はいりません。8:50発の「ムグンファ号」は満席で乗れず、9:50発のセマウル号になりました。

 

 1時間ほど時間が空いたのでタクシーでこの前の旅行の時閉まっていた景福宮に行きます。タクシーはいくらか忘れましたが、韓国の諸物価と比較しても安いです。たまたま乗ったタクシーの運転手のおっさんが日本語を流暢に話す人でした。氏は私が一人旅だというとしきりに「寂しいねえ」とつぶやきます。余計なお世話です。でも考えてみると一人旅が私の場合当たり前なので、他の人から見たらそうなのかもしれません。  

 

 「日本語どれくらい勉強しましたか」というと、「テレビで半年間」との答え。これにはがっかり。私なんぞいつまでたっても片言で、聞き取りなど全然できません。「北海道から来た」というと、「サハリンに行ったことがある」などと言っていました。

 

 景福宮に着きましたが、なぜか正門でなく、横の入り口に車を止め、中が開く9時少し前に入ったら、掃除のおじさんに変な目で見られました。入場券をよく見ると付設の「国立博物館」の入場券でしたが、そのまま入れたし、時間もなく博物館まで見ていられないので見て回りました。この日もすごく寒く(-9度ぐらいだったと思う)、しかも時間もなく、一番有名な勤政殿という建物は修理中でがっかり。奈良の興福寺に続くあわただしい観光地見物になってしまいました。

 

 9時半過ぎ、正門前で手を挙げるとタクシーが急ブレーキで止まり、それに乗ってソウル駅に戻りました。

 

 汽車に乗る前の話で長くなってしまいました。汽車の話は次回に。