写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

33  3月は苦手です

  北海道の2月はとても寒く、雪に埋もれてしまいますが、それでも我が家はマンションなので雪かきをしなくてもよく、助かります。外で働いている人はこの時期大変だな、とは思いますが、私は内勤なのですごく寒い日は室内も薄ら寒いものの、外で働く人のことを思えば苦とは言えないでしょう。

 

 「ニッパチ」といって、2月8月は「閑散期」とされていますが、まあ私の仕事も2月は「閑散期」というと語弊がありますが、比較的精神的に安定していられる時期でした。

 

 ところが3月というのは年度末ですから、「繁忙期」と言うことになるのでしょうか。これも繁忙期というのとはややニュアンスが違いますが、2月のようにはいきません。

 

 それに何より4月は人事異動の時期で、自分も周囲もどうなるのか、不安になります。次年度どうなるのだろう、という不安ですね。私は変化に弱いので余計そうなります。本来であれば異動の季節は不安よりも希望が持てるのかも知れませんし、持つべきなのでしょうが、私のネガティブな性格とこれまでの経緯からして希望を持つ、というよりは不安を持つ、ということになりがちです。ということで3月は精神状態が悪くなる月です。

 

 学生の頃は3月が好きでした。一年間が終わって「終わり」を感じるし、少し感傷的な気持ちにもなります。季節的にも冬が終わって春の兆しを感じます。

 

 高校までは山口県にいたので、2月には梅が咲き始めます。友人もいない私は学校が終わるとすぐ帰って、史跡跡の公園に寄り、そこに植えてある梅の花が咲くのを眺めていました。春が来るな、と思ったものです。

 

 ところがこちらでは雪に埋もれています。山口では雪がないのを多少寂しく思っていましたが、贅沢だったんだな、と思います。

 

 でも、北海道の2月は案外嫌いではないのです。仕事も生活も厳寒期は無理をしません。山口にいた頃は小学校で冬場に「耐寒訓練」と称して半袖の体操服で走らされていましたが、そんなことはないわけです。

 

 むしろ、北海道にいると気候的には2月よりも3月・4月が嫌になります。本州の方からは春の便りが届いてくるのに、こちらはまだ雪の中、それも融けてきて町がパッとしなくなる季節です。職場のテレビで甲子園の中継をつけていることがありますが、あれを見ると、景色の差に愕然として、なぜ北海道にいるのだろう、と思ってしまいます。

 

 ですから3月の末に旅行に出かけることがあります。以前の旅行記にも掲載した通り、3月4月初めに旅行に出かけることが多いのは、この時期北海道にいるのが嫌になるからですね。ですがある意味「繁忙期」とも言える時期なので日程のやりくりに苦慮することも多く、無理矢理休みを取って周囲から白い目で見られるように思うこともあります。

 

 今年はコロナ禍もあり、春に旅行に出かけるのは無理でしょう。本州にいる皆さんをうらやましく思い、また、次年度はどうなるのだろう、と不安に思いながら過ごす3月になりそうです。