写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

11  茶道教室に通った日々<その9>

 2007年の8月、当時通っていた茶道教「茶茶くらぶ」が倒産してしまったときの話です。今更こんなものを載せるのもどうかと思いますが、このブログ、もはや人生の記録と化していますので、この際、掲載してしまいます。当時書いたものをリライトしていますので、不自然な文章ですが、読んでやってください。 
 
 (2007年)8月4日から札幌に行ったとき、土曜日がイベントの茶会、日曜日が許状伝達式でした。最高齢の先生に「宗教ではありませんよ」といわれながらも仏壇に手を合わせ、伝達されました。許状は裏千家から発行されたもの。墨書で崩し字、読めません。ただ、同時に「初級会員」というカードをもらいました。
 
 あと、夏休みを取って札幌にとどまり、月火とレッスンを受けたのが最後になってしまいました。ただ、ちょうど初級の許状をもらって、濃茶のレッスンが一通り終わったところだったので区切りとしてはよかったです。
 
 許状裏千家から出ているものですから有効だと思います。まあ一つでも形が残ったので、案外冷静なのかも知れないです。茶会などで口をきいた人もいたのですが、名前や連絡先を聞いたわけでもないので、被害者の会をつくるというわけにもいかないのです。まあ、そういう会ができたら勉強がてらに参加しようかな、という気もします。同時期にたまたま裁判を傍聴する機会があったのですが、もしかしたら裁判の原告団に入ったりして、なんて考えてしまいました。
 
 というわけでこれからどうなるのか、これも一つの社会勉強だと思って展開を追っていこうと思います。9月に東京と大阪で説明会があるという情報もありましたが、札幌ではしないでしょう。
 
 8月18日(土)に札幌に出て茶道教室がどうなったか見てきました。閉鎖されていましたが、看板などは取り外されておらず、大阪地裁の名前で張り紙がしてありました。物品の持ち出しを禁ずる旨も書いてありました。誰か他にも様子を見に来ている人がいるかな、と思いましたが、いませんでした。
 
 茶道教室の破産管財人が情報を知らせるためのサイトをつくっていました。東京と大阪で債権者集会をやるようです。一度覗いてみたいものですが、行けそうにないですね。この会社は茶道教室の他、エステとウナギ屋をやっていて、その2つの部門は引き受け手が見つかったそうですが、肝心の茶道教室は2社ほどと交渉したものの、難航しているそうです。
 
 エステやウナギ屋と違って、新しいビジネスモデルをつくろうとして失敗したものを引き受けるには相当の覚悟が必要でしょうから、名乗りを上げる会社が出てくるかはあやしいです。出てきても急拡大路線で失敗したので地方の教室は閉鎖される可能性が大きく、見通しは明るくないようです。
 
 教室ができるだけもとの形に近い状態で再開されることがもっとも望ましいと考えていますが、難しいでしょうね。
 
 <追記>
 2021年現在の追記です。その後、授業料は返還されず、この道教室は閉鎖されました。その後、「元講師の会」というサイトが出来て、そこを通じて元講師の方と連絡が付き、その先生のお誘いで茶道を再開することになります。そのときのことはまた別の機会に掲載することにします。
 
 閉鎖直前に、裏千家茶道の「入門」の許状と「初級会員」の会員証を伝達され、手元に残りました。もしかしたら最高齢の先生が倒産を見越して手配してくれたのではないかと思います。「元講師の会」ができたとき、この先生とは連絡をつけなかったのです。あれから14年も経っていますが、もしその先生が気を利かせてくれていたのであれば、改めて感謝したいものです。