写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

43  佐良直美「花のフェスティバル」

 いいのか悪いのかわかりませんが、youtubeに昔のいろいろな歌がアップされています。いけないのならきちんと公式的に配信すべきです。こちらはもう中年の域に達し、今の歌より昔の歌へのニーズがあります。

 

 ということで、今回は1974年の紅白で歌われた佐良直美(この苗字、変換できませんでした。昔は有名人だったのに)の「花のフェスティバル」という歌について書きます。

 

 といっても、例によってこの歌についてあまり知っているわけではありません。佐良直美、という人は、1967年に「世界は二人のために」が大ヒット、その後1969年に「いいなじゃないの幸せならば」という歌でレコード大賞をとっています。ですがこれは私が生まれた前後の話。子供の頃には良くテレビで見かけた人でしたが、リアルでこの人の歌った歌がヒットしている、という実感はありませんでした。歌手としての全盛期は正直なところ、1960年代後半の数年間、といったところだったのでしょう。

 

 ですがその後、紅白の司会を何度も務めています。1972年と、74年~78年まで。youtubeでこの頃の紅白の動画を見ることが多いのですが、これが名司会です。この頃の紅白は今以上に田舎くさい出し物が多く、今見るとレコード大賞のような品の良さは感じられません。ですがそんな中で佐良氏の司会は品があって、おしゃれ。紅白の格式をこれで保っていた感すらあります。

 

 名司会者といえる彼女ですが、歌手でもあったわけで、1980年まで連続出場しています。ただ、ヒット曲があったとは言えませんから、洋モノや昔の歌、ヒットしなかった歌でつないでいました。この「花のフェスティバル」という歌も大ヒットしたとは言いがたい曲のようです。

 

 ですが、この曲が「伝説」となったのは、リアルタイムでの放送ではなく、その後、衛星放送で放送された「思い出の紅白歌合戦の再放送です。この番組、昔の紅白を衛星放送で再放送したのですが、本放送では付いていなかった歌詞テロップを付けています。ところがそのテロップがデタラメなのです。特にひどかったのがこの曲。

 

 大ヒット曲と違い、歌詞の資料が残されていなかったからだろうと思われるのですが、歌を聴いてとりあえず付けてみました、という感じで、ひどいものです。特に「ワラサ…」とは何じゃいな、と思ってしまいます。このあまりにひどいテロップのためにある意味「伝説」になってしまったのですね。

 

 無理に歌詞テロップを付ける必要はなかったと思うのですが、上から言われてやっつけ仕事でつけてしまったのでしょうか?真相はわかりませんが、歌手にも失礼ですし、やめておいた方が良かったのではないかと思います。

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