写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

42  花の名をたずねて

 昨年都市部に引っ越したということを何度も書いています。久しぶりの都市生活で、私は車に乗っていないこともあり、交通の便のよいところに居を構えました。

 

 ところが便利なのは便利なのですが、コンビニやスーパーが近いのでついつい余計な出費が生じてしまうとか、ちょっとした盛り場が近くにあり、夜になると酔っ払いが大声を上げているのが聞こえるとか、大きな病院が近くにあるので深夜だろうが早朝だろうがお構いなしに救急車のサイレンが鳴り響く、などという問題が生じています。また、春になるとバイクの音がうるさいです。今どき若い人が暴走族として走っているのを見かけることはあまりなく、むしろ道端で見かけるバイクに乗った人々は中年以上の年齢のようです。いい年をして夜に騒音をまき散らしているなんて何をしているのだろうか、と思います。

 

 田舎では田舎なりに、都市部では都市部なりに、なにか不満となるようなこともあり、自分は不平不満が多い人なのかな、と思います。

 

 ですが意外にも、この時期、花の美しさではこちらの方が勝っています。田舎というところは自然が豊かですが、北海道の田舎では春に花を愛でるような木々はあまり生えていないのです。人工的に植えた花の方が美しいのですね。

 

 ところがこちらでは、桜も植えてあります。ソメイヨシノはそう多くないのですが、それでも田舎では見かけませんでした。また、濃いピンクの八重桜が美しく、散り際など、風が吹くと花びらが文字通り舞い散っていました。

 

 5月の末にはライラックが白と紫の花を咲かせます。「リラ冷え」という言葉があり、妙に薄ら寒い日もありますが、フランス語でリラ・英語でライラックというこの花、ほんのかすかながら香るので、においがしないか、花を見かけると意識したりするのです。

 

 うちの前の通りは車道を挟んで商店街となっているのですが、この通りの街路樹に、この時期、そう長い期間ではないのですが、黄色く房状に垂れ下がっている花が咲きます。藤の花のようですが、木はまっすぐ生えているし、美しくて気に入ったものの、花の名前を知りません。ずっと気になっていました。

 

 そんな折、この方のブログを見て、「この木だ!」とやっと花の名を知りました。「キングサリ」というのですね。近頃はグーグルのアプリを使えばそこに生えている植物の名前を調べることが出来るそうですが、スマホ初心者の私はまだ使い方を知りませんし、アプリも入れていません。とにかく昨年来気になっていたことがわかり、すっきりしました。ブログ主の方に感謝です。

t0zawa.hatenablog.com

 

 花の記事を書いているのに、また写真なしです。相変わらずひねくれています。