自己肯定感、という言葉があります。皆さんは自己肯定感の高い人間でしょうか?私はどちらかといえば、というより、かなり自己肯定感の低い人間です。なんでこんな人間に生まれてきたのだろう、と思います。
グダグダクヨクヨしてばかりいるし、出来ることと出来ないことの落差が激しく、凸凹人間です。あと、他人と関わるのが苦手ですね。ですから独身でここまで来ましたし、ひとりでいるとホッとします。
世の中にいろんな人がいるもので、客観的に見て私より恵まれていない立場の人もいるのだろうとは思うのですが、むしろそういう人の方が自己肯定感が高いのではないか、と思うことがあります。経済的にも社会的にも苦しい立場に置かれているのに、明るい顔をして「自分は幸せ」などと言える人が信じられないのです。
そういう人と自分を比べると、客観的には自分の方がまだ恵まれているのかな、と思うのですが、でも幸せ感では自分の方が劣っているわけです。生まれついた性格なのだろうな、とは思うのですが、そんな性格に生まれついてしまったわけです。
友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ
という石川啄木の歌がありますが、友もいないほうがいいかな、比べてしまうし、と思ってしまいます。友でなくとも、同僚職員はみなきちんと働いていてえらいなあ、自分はダメだなあ、と思ってしまうのです。
近頃、自己肯定感を高めよう、などと書いているのを目にすることがありますが、そんなこといわれてもなあ、と思います。そんなこと言われると余計にへこむネガティブ人間です。そんなにうまくいくわけないじゃないですか。生きるのって難しいなあ、と思うばかりです。