写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

68  給料って慰謝料だと思いませんか?

    仕事って辛いですよね。私は基本的に仕事のことはこのブログに具体的に書かないようにしていますが、それでも吐き出したいときもあります。

 

 何が辛いんだろう、と思うのですが、いちばん大きいのはやはり対人ストレスだと思います。仕事上、さまざまな人と接しますし、それらの人々がすべて私に好意を持って接してくれるわけではありません。こちらは仕事をする際、できるだけのことをしているつもりですが、それをそのまま受け取ってもらえるわけではなく、クレーム的なことをいわれることもあるし、うまくいかないことが多いのです。

 

 事務的な仕事をしても、ミスをしていないか、気になります。もちろんしようと思ってするわけではありませんが、ミスすることもしばしばです。ちょっとした文書でもどこか間違っていることがほとんどです。学生時代、100点を取っていた人はごくわずかなのに、どうしてみんなきちんと文書を作れるのだろう、と思うのですが、ミスを恐れるのは、結局、それで怒られたり、クレームを入れられるからですよね。結局対人問題なのです。

 

 私はかなり内向的ですが、学生時代にはあまりそのようなことを意識していませんでした。客観的に自己を把握できないでいたのに、高度のコミュニケーション能力を求められる仕事選びをしてしまったところがあります。ただ、学生時代の専攻を生かせる仕事や当時考えていた就職先はいずれも高度のコミュニケーション能力が必要な仕事で、違う仕事についていても、結局同じようなことになってしまったのかなあ、むしろリストラされたり退職に追い込まれたりしたのかなあ、と思ってしまいます。

 

 時代的なこともあるでしょう。バブル崩壊の頃に就職し、それから日本の経済は発展していませんし、社会も停滞気味。要領よくやり抜いた人だけが成果を上げ、のし上がっていく時代だったのでしょう。私はしがみついているだけでやっとでした。

 

 私の場合、給料は労働の対価、というより、精神的慰謝料ではないか、と思うことがあります。成果が上がっていないのにストレスだけがたまっていきますから。

 

 「こころよく我にはたらく仕事あれ それをし遂げて死なむと思う」という石川啄木の歌がありますが、これができたらどんなに幸せだったのだろう、これもむずかしいことなのだな、決して、あと長くはない、でも短くもない残りの職業生活で、「こころよく我にはたらく仕事」であることを実感することがあるのか、なさそうだな、と思いつつ、明日も仕事に出かけるのでしょうか。